「手術」と皆さん聞いたら怖いイメージが強いのではないでしょうか?僕はこれまでに病気で手術を10回以上受けました。意識が無くなる「全身麻酔」と腹部から下の感覚が無くなる「下半身麻酔」での手術を経験しました。どのような感じで手術を受けたのか、「全身麻酔」での経験談を少し語ってみます。

手術を受ける前にすること

僕はクローン病の病気で手術を経験しています。症状や病院のやり方で変わってくると思うのですが、僕は大体朝8時頃に手術をすることが多かったです。朝8時開始だと、朝6時頃に看護師さんが点滴や血圧、体温を測りに来てお腹に便が残っていると浣腸したりなどの処置が行われます。

そして手術着に着替え、ピチピチのストッキングを履くのです。ストッキングは何のため??というと、麻酔が効いている状態はほとんど身体を動かすことができません。もちろん足を動かすことも最初はできないので、血栓予防やエコノミークラス症候群を防ぐために履きます。

手術開始10分前ぐらいになると看護師さんから「行きましょうか」と案内があります。歩ける方は自分の足で手術室まで歩き、少し体調が悪い方はストレッチャーや車椅子などで手術室へ向かいます。ここで面会に来てくれた家族や身内としばしお別れ。僕はいつも「行ってくんね!」と言って「頑張っておいで!」と声をかけてくれてくれて、そして握手したりハイタッチなど、家族や身内がいてくれることのありがたさがこの時は本当に嬉しいものでした。

いよいよ手術室へ…

手術室へ入ると、テレビや医療ドラマでよく見るような格好をした手術担当の看護師さんたちが待っています。ここで名前を必ず聞かれますのではっきりと自分の名前を伝えましょう。手術室の中はオルゴールのような気持ちが落ち着くような音楽が鳴っています。そしていよいよ手術台へ横になります。ここでは医療器具などは一切置かれていません。これは、患者さんの怖がらせないためだと思います。または病院の決まりなのかしれません…。

ここから看護師さんたちは忙しくなり、すぐに血圧計を僕の腕に巻き、酸素を図る機械を指に挟みます。ここから1番緊張する場面に入り、背中に痛み止めを流すための管を入れます。これが結構痛くて(泣)このときだけは看護師さんの手を握ったりして我慢しました。

そして仰向けになり、いよいよ全身麻酔の薬を点滴から入れます。5秒〜10秒で頭がボーっとしてきて、いつの間にか眠っています。ここからは記憶がありませんので、執刀医の先生や看護師さんたちを信頼しましょう。

手術が終わると覚醒といって目を覚ます処置が行われ、ボーっとした状態で起きます。

「ここどこ??」
「今までなにがあったの??」

みたいなことが浮かんできて、看護師さんから「終わったよ〜」と声をかけてくれます。まだ麻酔が効いているため手足が動かせませんので、「大丈夫だったらまばたきを3回してみて」とか意思疎通ができるかをチェックします。あとビックリなのが色々な点滴の管が腕に入っていることですね。

大丈夫だと判断するとストレッチャーに乗せられてICUといった集中治療室に運ばれます。ここでやっと家族との面会ができます。

よく頑張ったね

という言葉は涙がでるほど嬉しかったですね。

ICUでの治療がきつい…

手術が終わって約1日はICUで治療します。ここにはすぐ近くに看護師さんがいるので安心です。しかしここからが僕の経験上本当にキツイです。まず水が飲めないので、水を含んだガーゼを噛んだり、うがいをすることしかできません。水が飲めないのがこんなにも辛いことだとと感じたのはこの時です。あと麻酔が切れてくるので手術した場所が痛みを増してきますので、ナースコールを押して看護師さんに痛み止めを使ってもらいますが、それでもものすごく痛いです。

この痛みとの戦いと水が飲めないという我慢を乗り越えなくてはなりません。

手術翌日の朝に先生たちの回診が始まり、様子を見に来てくれます。傷口の確認やら痛みはどうか?などチェックしてもらい、「水を飲んでもいいよ」と言われた時の嬉しさは最高でした。グビグビと吸い飲みで3杯ぐらい飲みましたっけ?

水がこんなにありがたいものだとは

と思った瞬間です。

そして順調に回復すると、早くも午後には一般病棟に戻り、翌日から早速リハビリが始まります。歩かないと回復も遅くなるし、ずっとベッドに寝たまんまだと先生や看護師さんに怒られます。痛くても1日でも早く退院したい気持ちがあれば「今日も歩くぞ!」っと前向きな気持ちになるのです。

…とこのような流れが僕の大体の手術体験談です。

大変です。辛いです。また手術をするかもしれません

先のことは分かりませんが、もう2度と手術をしたくありません。