突然ですが、「グレースケール」という言葉をご存知でしょうか。
更に、「モノクロ」と「グレースケール」の違いをご存知でしょうか。
「白黒写真(セピアは除く)」と呼ばれるものが存在しますが、あれは厳密に分類するなら色の表し方の種類としては「グレースケール」だと思われます。
なぜなら、「モノクロ(の白黒二値)」では白と黒の2色ですべての色を表すので、そこにグレーは存在しないからです。
(この4コマ中の「モノクロ」は都合上黒がにじんでいる可能性があるかもしれませんが。)
一般的に、紙の漫画はカラーページ以外はモノクロで描かれていることが多いのですが、それでどうやって色を表現するかと言うと、線の太さ細さ途切れ具合、点の集合の密度(ここでは濃度と線数を合わせて密度と表記させてもらいます。)などなどで、グラデーションにすら見えるようにしています。
そして、グレーの「明度の差」で色を表現しているのが「グレースケール」と言えるでしょう。漫画でも、「紙よりモニターで読む」ことに特化しているものはグレースケールでの発表も多くなりました。
グレースケールの利点は、なんといっても「なめらかなこと」でしょう。
モノクロ漫画をモニターで見ると多発する「モアレ」と呼ばれる、意図しない模様が
浮かび上がるような現象もまず起きません。
「白黒写真」がなぜ「グレースケール」なのか。
写っている「像」が「点の大小などで構成され近くで見るとそれがわかる」なら
それは「モノクロのハーフトーン」と同じような原理なのでモノクロですが、写っている「像」が「グレーの明度の差で構成され近くで見てもぼやけるだけ」ならそれは「グレースケール」だと言えるでしょう。
写真がカラーではなかった時代、おそらくグレースケールという概念はなく、灰色で形づくられたものは「白黒」だったのでしょう。
緑色も青と呼ばれていたように。
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