4月に入り、暖かい日もすっかり多くなり行楽に出かけたくなるシーズンとなりました。そして、もうすぐゴールデンウィークも近づいています。
こんな行楽のシーズンには、温泉に行って心身ともにリフレッシュするのもいいですね〜。車椅子ユーザーの私も久しぶりに入りに行きたいものです。
しかし、障害者でも利用しやすい温泉施設はまだ多くなく、行くところが限られてしまうというのが現状です。
こうした「バリア」がなく誰もが利用しやすい、バリアフリーでユニバーサルデザイン仕様の温泉を調べてみました。
スカイツリーが見える銭湯「御谷湯(みこくゆ)」
1947年創業の老舗銭湯「御谷湯(みこくゆ)」は、墨田区の東京スカイツリーの近くにあります。
かつては、煙突が天高く伸びている昔ながらの銭湯の姿をしていたそうですが、2015年の大規模リニューアルにより和モダンな「ユニバーサル銭湯」へと変貌を遂げました。
バリアフリーに対応し、ヒノキ造りにこだわり、さらには東京スカイツリーを一望できる半露天風呂を備えるなど、誰もが行きたくなるような魅力的な銭湯となっています。
東京スカイツリーの夜のライトアップを眺めながら温泉に浸かる、これは間違いないですね!!
両国の街をぶらり探索してみた。
打ち合わせがあって次まで時間があってぶらりしてたら素敵銭湯発見ー♨️
風呂リティ←お風呂クオリティの略
めちゃ高い。お相撲さんもお風呂入っててスカイツリーも見えてお風呂の絵も逆さ富士で洒落てるー♫#御谷湯#両国 pic.twitter.com/LLDHk9e6D4— サカノウエヨースケ (@sakanoueyosuke) December 8, 2016
こだわりのバリアフリー&ユニバーサル仕様銭湯
リニューアルにより、障害のある人や高齢者も利用しやすいバリアフリー対応の「ユニバーサル銭湯」に生まれ変わった「御谷湯(みこくゆ)」。
「ユニバーサル銭湯」と呼ばれる所以にもなっている大きな目玉が、福祉型家族風呂です。介護が必要な人とその家族が入れる貸し切りの広い浴室には、快適な入浴介助のための配慮が数多く取り入れてあります。
浴室の床が滑りにくい素材で段差も脱衣所から浴室までほぼフラットになっているので、移動もより安全にできます。
そしてこの浴室には、当事者用と介護する人用の2つの浴槽が並んでおり、一緒に温泉を楽しめるようになっています。入浴介助をサポートする回転椅子も備えており、これにも風呂桶や壁と同様にヒノキの素材が用いられています。こうした細かな部分にも銭湯としてのこだわりが伺えます。
浴室以外にも専用トイレはもちろんのこと、洗面台が車椅子の人でも使いやすいよう下がオープンになっていたり、着替えなどができる台を備えるなど嬉しい心遣い満載の家族風呂です。
気になる利用料金は、1人90分で1,500円。(介助者も同じ料金がかかります。)
銭湯にしては高めの料金では?と厚かましく私は感じてしまいましたが、これほど温かい配慮と熱いこだわりが詰まった家族風呂なのでそこは目をつぶっておきます(笑)。
本日の記事|こだわりが凄い!全てがバリアフリー、ユニバーサル銭湯「御谷湯(みこくゆ)」記事→https://t.co/GgidG4bJQo #Media116 #御谷湯 #障害者 #バリアフリー #銭湯 pic.twitter.com/oIrn3OpNof
— Media116〜障害者のライフメディア (@GP_Media116) August 5, 2016
鹿児島にもあります!!「ユニバーサル温泉」
なんと、鹿児島にも「ユニバーサル温泉」がありました!!
霧島市の日当山温泉にある「家族温泉 木の花(このはな)」。
家族湯と呼ばれる貸切温泉が多い日当山温泉ですが、中でも「家族温泉 木の花」はバリアフリーにこだわっています。
部屋は8室あり、その全室が小さな子供から高齢者、体の不自由な人まで全ての人が利用しやすいユニバーサル仕様となっています。
そして、注目すべきはここから。8室のうちの「ゆらり」と呼ばれる部屋の浴槽には、入浴用リフトが設置されています。
専用のシャワーチェアと昇降機を利用することで、簡単にかつ安全に温泉を楽しむことができます。シャワーチェアのシート部分が車輪部分と付け外しができる仕組みになっており、リフトでシートに座った状態のまま浴槽に浸かることができます。
このリフトの操作方法はYouTubeでも配信されているので、行く前に「予習」ができそうですね。これは何と、どこまでご丁寧なんでしょうか。
福祉機器もとことん導入することで、体が不自由な人とその介助者、どちらも負担なく温泉を楽しむことができるというのは画期的ですし、非常に魅力を感じます。
今まで温泉を諦めるしかなかったという人たちでも気兼ねなく安心して利用ができそうですね。
ちなみに、利用料金は「ゆらり」の部屋の場合60分1,600円で4人まで入ることができます。時間設定が一応ありますが、多少の超過は構わないそうなのでそこはご安心を。
日当山(霧島)にオープン!家族温泉「木の花」は車椅子でも安心! | 鹿児島県 | [たびねす] by Travel.jp http://t.co/fufVXSk6uZ
— 六三四@温泉ソムリエ★★★★ (@kagoshimaonsen) March 31, 2014
障害者や高齢者が利用するのにどうしても設備面などでネックとなりがちな温泉ですが、福祉機器の導入などの多彩なアイデアでこうした「バリア」が取り除かれた「ユニバーサル温泉」であれば、諦めざるを得なかった温泉との距離が一気に縮まります。
そして、ただバリアフリーというだけでなく伝統的な温泉としての美しさや風格を残しつつ、誰もがゆったりとくつろげるものだとなお嬉しいですね。
「ユニバーサル温泉」はまだ数える程ですが、これからもっと日本中にできてその数もどんどん増えていって欲しいものです!!
https://www.timeout.jp/tokyo/ja/blog/%E8%B1%8A%E3%81%8B%E3%81%AA%E3%83%90%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%BC%E7%A9%BA%E9%96%93-%E5%BE%A1%E8%B0%B7%E6%B9%AF%E3%81%AE%E8%A9%A6%E3%81%BF-022417
via:タイムアウト Tokyo
http://ecocolo.com/journal/local/001027.html
via:ecocolo
http://guide.travel.co.jp/article/3599/?utm_source=dlvr.it&utm_medium=twitter
via:トラベルjp<たびねす>