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プレミアムフライデーの効果に「温度差」今後の課題は、ほどほどエブリデイ?

2017年2月24日(金)「プレミアムフライデー」がスタートした。月末最後の金曜日は、いつもと違う豊かさを楽しむ日として、各企業が早めの帰宅を行う「働き方改革」の一環だ。

あなたはその恩恵を受けただろうか?いつもとなんら変わりのなかったという人も多いことだろう。調査によると、勤務先がプレミアムフライデーを導入し早帰りできた企業は3.4%だったという。

中には、プレミアムフライデーではなく”そこそこ・ほどほどエブリデイ“にしてほしいといった声に多くの人が賛同している。私もその一人だ。例えば金曜に3時間早く帰れるのならば、週に3日、1時間づつ早く帰れる日を増やしてほしいと切に願う。

とはいえ効果は「あった」ようだ

イトーヨーカドーでは、通常の金曜の売上に比べ15〜20%増。髙島屋ではメイクイベントなどを導入し6%増。ビックエコーも10%増など、第一回目のプレミアムフライデーの効果はあったと報告している。

このような効果はまだ一部かもしれないが、プレミアムフライデーの導入により消費効果は「あった」といえる。

都心部と地方企業との「温度差」

地方ではまだまだプレミアムフライデーを導入している企業は少なく、その影響は「なかった」と答えている企業が多い。プレミアムフライデーを導入したソフトバンク本社の帰宅ラッシュの様子がテレビで放送されていたが、キャリーケースを抱え旅行のため空港に向かう人・テニスラケットを会社に持参し練習に向かう人・イベント参加のため美容室へ向かう人など、金曜に早めに退社した後の目的は様々だったようだ。

地方企業ではまだ導入率は低いとはいえ、大手企業数社が行うだけでも経済効果はありそうだ。

一方、サービスを受ける側だけが何かと話題になっているプレミアムフライデーだが、居酒屋などサービスを提供する側は月末の金曜は通常と比べ忙しくなるということになる。特に月末の金曜は仕事関連の打ち上げなど飲み会の予約が多いとされており、ますます忙しくなるのだ。「働き方改革」により、逆に忙しくなるというところも少なくない。サービス業としてはありがたいことかもしれないが、店に入る時間・仕込み時間・営業時間を繰り上げるといった対策が必要だという。人員の増加も検討しているだろう。

プレミアムフライデー、今後の課題は?

現在、プレミアムフライデーの導入が3%〜6%弱とされおり、まだまだ少ないのが現状だ。金曜日に早く帰りやすい雰囲気になるのは社員にとっては「嬉しい」との声も多いが、働き方改革の一環として今後どれだけ定着するのだろうか。

ツイッターでも様々な意見がある。週頭に納期の業務があった場合、金曜の業務時間が短くなる分、土日に働かないといけなくなる人も増えるかもしれない。

プレミアムフライデーの取り組みに賛同された企業・団体はロゴマークを申請できる。3月1日時点では4,855社。申請した企業や団体は、ロゴマークを使用したオリジナルポスターも作ることができ、普及・啓発ツールとして活用できるようだ。

通常よりもお得に利用できるキャンペーンやフェアを実施している取り組みも増えてきている。まだまだその恩恵を受けていないという人は、通常通りの退社時間でも多くの取り組みに参加できそうだ。

一昔前には「花の金曜日」(花金・はなきん)という言葉があった。週休二日制の導入により、翌土曜日を気にせずに金曜の夜を楽しめるようになたことから使われた言葉だ。今となってはほぼ死後と化している「はなきん」が、今回のプレミアムフライデーの導入により若い世代へブーム再来となるのかもしれない。

https://premium-friday.go.jp

via:プレミアムフライデー(Premium Friday)

via:日経ビジネスオンライン

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