去年4月から障害者差別解消法が施行された日本。まだまだ合理的配慮が足りないと感じています。一方日本から離れたインドネシアの東ジャワ州シドアルジョ県に位置するカルべット村。一見田舎町という感じですが、ここには400人を超える精神障害、ダウン症を抱える患者が鎖で繋がれ、檻のような真っ黒い部屋で暮らしているのだそうです。
なぜこのような差別を受けるのか
人々は障害者には悪魔が取り憑いていると信じているため、積極的に社会に活動することはありません。ダウン症患者に現地の言葉で『田舎の馬鹿』と呼ばれ罵られます。障害を抱えている人も病気を抱えている人も皆同じ人間です。
差別は『伝統』という考え方
インドネシア社会は障害者の人を差別するのは伝統だと考えています。各国から人権侵害との非難を受け、政府は1977年に障害者を虐待することを正式に禁止にしたが約40年経った今でも差別や虐待などの行為は変わりません。家にいても家族が手に負えず、虐待し路上に置き去りにしたりなど家族が患者を『捨てる』ということは珍しくないのだそうです。
皆一人の人間。自由を奪う行為は本当にいいのか?
患者同士で鎖を繋ぎパートナーと1日過ごしたり、入所間もない人は柱やベッドに繋ぎ行動を抑制する。『理解や知識がない家族と家で過ごすより施設での生活がいい』と患者は答えます。虐待や置き去りにされるよりは少しはいいのではないでしょうか。
世界では障害者を差別する国もあります。一方で障害者を理解してくれる国もあります。フィンランドなんかは有名ですね。日本はどうでしょう。性同一性障害を抱えた男子中学生が自分の友人にカミングアウトすると学校中に知れ渡り、男子中学生は自殺しました。障害を理解してあげることも大事です。『あの人は障害者だから』といって差別や特別扱いはとても傷つきます。インドネシアの人々も『障害者には悪魔が取り憑いている』という考え方を変えたら、障害者も虐待や差別を受けるということは無くなると思います。
http://tocana.jp/2016/03/post_9322_entry.html
via:じゃかるた新聞