2月も終わりに近づいてきましたが、鹿児島も寒さが続いています。日中は若干暖かくなってきたりしていますが、朝や夜は冷え込みます。ファンヒーターやストーブなどの暖房器具もやはりまだまだ手放せません。
こうした暖房器具を使用している時に一番注意したいのが、火事です。万が一のためにも火の元の管理など火事対策を徹底していきたいものです。
住宅用火災警報器も数年前に設置が義務付けられたので、皆さんのご家庭にも必ずあることでしょう。
しかし、「火災警報器の音が聞こえない人たちはどうやって火事に気付けばいいの?」と考えたことはありますか?
そこで今回、こうした方々にも火災を知らせることのできる火災警報器を調べてみました。
聴覚障害者・難聴者の命を守る大切な「光」
聴覚障害者や難聴者の方たちのもしものためにぜひ備えておきたいのが「光警報装置」というもの。
この装置は、火災警報器と接続して使用するもので、音だけでなく光の点滅で火災の発生を知らせることができます。
火災が発生した際には、非常に強い光のストロボライトが点滅することで危険を知らせてくれます。
参考画像:RBB TODAY
これまで誘導灯や誘導標識などの避難設備においては、光が点滅する機能があり耳の不自由な人たちにも対応する製品がありましたが、火災警報装置に関しては、日本においては統一された基準の製品がありませんでした。
これは、何とも意外でした。ただ作ればいいというような感じでは、そりゃ困ります。
そこで、総務省と消防庁が「光警報装置」についてのガイドラインを新たに策定しました。
欧米諸国などではすでに導入されており、日本はまだこれからですが、このガイドライン策定をきっかけに導入が増えていくことでしょう。
東京のある障害者施設では、光警報装置を使った避難訓練が実施されるなど少しずつ導入が進められています。効果も上々のようで聴覚障害者の方たちもスムーズに避難ができたそうです。
この実績がある「光警報装置」が家や福祉施設だけではなく、駅や空港などの公共施設でも普及してくれるといいですね。そうなったら、もしもの時の不安もなく、安心して外出ができそうです。
【ニュース】火災が起きた際に、聴覚に障害がある人などに光の点滅で避難を呼びかける警報装置の効果を検証するための訓練が、羽田空港で行われました。場内放送だけでは1人も警報に気づかなかったのに対し、光警報装置を使った場合は全員点滅する白い光を頼りにすぐに避難を始めました。#nhk
— NHK@首都圏 (@nhk_shutoken) February 18, 2014
光警報装置!!仕様とか規格とか、設置条件とか調べておかなきゃ♪
趣味7:仕事3………( ̄▽ ̄;)— 天樹 (@tenjyu_105) February 18, 2014
若いうちから(主に)肉体的なハンデを抱えた方達というのは、単に健常者を「先取り」しているに過ぎない。…と感じる。すべての人が快適に過ごせるようになるといいな。【羽田空港に光警報装置設置!」 → http://t.co/zs1TjsysnZ
— せきやはれお (@sekiyahareo) February 20, 2014
こちらは「わさびの匂い」で知らせます!!
イグノーベル賞という賞をご存知でしょうか?
「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に対して贈られるノーベル賞のパロディーの賞です。一見するとくだらないかもしれないが、実は何かの役に立てるような研究といったところでしょうか。日本人の最近の受賞では、前かがみになって股の間から後ろ方向にものを見ると、実際より小さく見える「股のぞき効果」やバナナの皮を踏んだ時の摩擦の大きさを計測する研究などがありました。ここ10年連続で日本人の研究が受賞しているということで、それほど日本人はユーモアのある国民性であるということなのでしょうか?これは、本当に嬉しい限りです。
ノーベル賞のパロディ版,イグ・ノーベル賞。この単語(Ig Nobel)は造語で,2つの洒落が込められている。
①ノーベル賞の反対(igという否定の接頭辞をつけて,ノーベルという単語を打ち消す)
②「ignoble(読み:イグノーブル 意味:不名誉な・品がない)」と発音が似ている— ふぐお@ゆるキャラ大好き (@sun_sun_mooon) February 18, 2017
発見!
吾輩は猫であるを読んでいたら、イグ・ノーベル賞で話題になった天橋立の股のぞきが登場。。。— Ixcysan (@san26822816) February 17, 2017
イグ・ノーベル賞の東山教授に教えを請い、股のぞきをしてみました。天橋立 空に橋見える?(とことんサーチ) :日本経済新聞 https://t.co/LLPZt1RNl0 pic.twitter.com/uvet2aITFp
— 日経関西 (@nikkeikansai) January 17, 2017
2011年には、ある火災警報器がこのイグノーベル賞を受賞しました。
それは、「わさびの匂い」で火事の発生を知らせる火災警報器。
わさびの辛味成分が入った液体を噴射させ、聴覚障害者に匂いで火事の発生を知らせてくれるという警報器です。
火災警報器といっても、臭気発生装置という装置を子機として警報器と接続するもので、この点は先ほどの「光警報装置」と似ていますね。
「わさび」火災警報器の実力やいかに!?
開発当時、聴覚障害者向けの火災警報器は、音や光、振動で火災を知らせるものが一般的でしたが、より確実に知らせることができる手段として、匂いで知らせる火災警報器が開発されました。 夜の就寝中であっても目を覚まして避難ができるように、寝ている人を起こすのに最適な香りの素材や濃度を研究していったそうです。 人体に害がなく、環境にも優しく、しっかりと効果が期待できる匂いを地道にコツコツと探し求めた結果、わさびのあのつ〜んとした辛味成分である「アリルイソチオシアネート」に辿り着きました。
参考画像:株式会社エイチ・ティ・エス
聴覚障害者に限らず、視覚障害者や健常者にも有効で、ほとんどの人が匂いを嗅いで1〜2分以内で目を覚ますことが実証されています。これぞバリアフリーな火災警報器ですね
せっかく日本人の研究が世界に認められているわけですから、この「わさびの匂い」で知らせる火災警報器もこれからもっと様々な場所で広まってほしいものです!!
緊急時に寝ている人を起こす、わさび警報装置を私の机に常備したい。 pic.twitter.com/rYmuP5kiw1
— みほ (@tokiwa3434) September 25, 2016
視覚や聴覚などの障害がある人たちが、突然の火災からスムーズに避難ができるようにするためには、こうした火災警報設備が不可欠です。
人命を左右する事態にバリアがあってはなりません。火災警報設備も様々な伝達手段のものがあるので、それらをうまく活用してバリアを取り除いていくことが大事です。
障害者でも火災の発生に気付くことができるような「やさしい」バリアフリー火災警報設備がもっと多くの場所で充実してくれるといいですね。
http://www.rbbtoday.com/article/2016/12/27/148264.html
via:RBB TODAY
https://www.city.meguro.tokyo.jp/smph/gyosei/koho/hodo_news/h27/20160216.html
via:目黒区公式ホームページ
http://www.ht-se.com/index.php?%E8%87%AD%E6%B0%97%E7%99%BA%E7%94%9F%E8%A3%85%E7%BD%AE
via:株式会社エイチ・ティ・エス
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK3000B_Q1A930C1000000/
via:日本経済新聞
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%B0%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%99%E3%83%AB%E8%B3%9E
via:Wikipedia
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