返礼品が注目される「ふるさと納税」。税金を納めると、収めた県の特産物などをはじめとする豪華な商品が返礼品としてもらえるということで、返礼品を目的とした納税交付を行う人も少なくない。
徳島市では、県発祥の盆踊りである「阿波おどり」をアニメポスターにして返礼品として提供した。これにより過去最高額を更新し続け、ふるさと納税としては異例のスピードで寄付金が集まっているという。同市への寄付金の申し込み件数は約3週間でおよそ200件。1,500万円ほどの寄付金がこの短期間で集まったそうだ。日本のアニメ人気が顕著に反映されている。
ちなみに市の担当者は特にアニメに詳しかったわけではなく、この人気ぶりにとても驚いてるようだ。
たまたま家にいて何となくバンキシャ見てたら、徳島のふるさと納税で返礼品にしてるufotableの阿波踊りポスターが紹介されてた。ゴールデンにfateやら何やら派手にやってたよ。 #ntv #バンキシャ pic.twitter.com/cEdg1BHTJd
— 赤魔道士みっちい (@red_magician) February 19, 2017
時事ネタよりも、とにかくアニメ・アニメ・アニメ!
ツイッターを眺めていると、急上昇ワードには日々何かしらの”アニメ“についてのツイートが上がってくる。先日の韓国が日本に向けミサイルを発射した事件当日も、マイナンバーが過去最多の流出をしてしまった日も、「アニメネタ」のツイートはそのニュースたちを圧倒的に上回り、急上昇ワードに君臨していた。
こういったデータ上では「時事ネタよりもアニメに興味がある日本人」という見方もできる。
"ドムドム"春一番"などどうでもいいワードは上位のままなのに、”制度開始以来最大規模”のマイナンバー流出とか、"福島2号機"想定以上破損とか、共謀罪 "一般人対象の余地"とか、重要ワードがサッとツイートのランキングから消えるのは国民がアホなのか、それともフィルタリングされたのか。
— RagingOKAN (@RagingOKAN) February 17, 2017
Twitterの急上昇ワードの所が声優、アニメ関係で埋まっとる
— しろたくあん (@takuya_resort) January 9, 2017
Yahooの急上昇ワードが全部声優総選挙に出てきた方たちの名前で埋め尽くされてて、アニメとアニメ民の力ってすごいよねってw
— シア🦄🌙Starry✯sky (@yumefaily) January 9, 2017
それだけアニメは、もはや私たち日本人にとってはなくてはならない存在になってきているのだろう。ちなみに私個人はアニメについては詳しくない。ツイッターでバズっているアニメを目にしては「ほう、今はこんなアニメが流行っているのか…」という程度だ。
ただ、徳島県のふるさと納税の例も然り。国民の納税においてもビジネスにおいても「アニメ」には大きな影響力がある。
アニメ化で人々の「理解」や「認知」はどれだけ増すのか?
2011年、盲導犬普及支援の会「パストーネ」がオリジナルポスターに「魔法少女まどか☆マギカ」の佐倉杏子さんを起用した。
画像引用:矛盾した日記ブログ
盲導犬への理解を促す啓発ポスターは様々あるが、他と比べた時の”福祉っぽくなさ“は確かに目を惹く。私たちに馴染み深い、人気のアニメでの啓発はこれまでに比べどれだけの影響があるのだろう。
2016年夏には、日本盲導犬協会の新CMが放送され、ポスターも新たに”盲導犬目線“として生まれ変わった。犬の視点で理解を求めるこのポスターに、多くの人が共感し話題となっている。
ポスター・動画では、盲導犬たちが「盲導犬会議」と称し、様々な発言を行っている。盲導犬として自らが前向きに、パートナーと共に社会の一員として多くの人に盲導犬のことを理解してほしいという願いの込められたものだ。
画像引用:公益社団法人 日本盲導犬協会
- 「うちの人、僕とカフェに入れてほっとしてた」
- 「うちなんて僕と出会って、10年ぶりに外出できたんだよ」
など、自身のパートナーを誇らしげに語る犬たちがとてもかわいい。
「盲導犬会議」動画はこちら>>盲導犬会議 (支援キャンペーン)
ちょっと視点を変えて「興味ない」を「気になる」に!
このように、少し視点を変えた新しい広告は、アニメ同様多くの人に届き、SNSによって拡散される。興味のなかった人も、その世界を全く知らなかった人も、ちょっとした興味で目にすることもあるだろう。ちょっとした興味で目にした盲導犬たちは、その人にどのように映るのだろうか。おそらくこれまでの盲導犬に対する見方と比べ、大きく変化があったのではないだろうか。
障害福祉全般についてもそうだ。自身が障がいを抱えている、もしくは知人や身内に障害者手帳保持者がいるといった人でない限り、理解や興味を抱く人は少ないように感じる。
あなたはどうだろうか。
もしも障害福祉の分野が、多くの人が知るアニメのイラストによって”福祉っぽくなさ”によりキャッチーに表現されたなら。もっと多くの人が興味を抱くかもしれない。理解が深まるかもしれない。「改正障害者雇用促進法」「障害者差別解消法」といった法律も、正直個人的には若干の漢字アレルギーを起こしてしまう(笑)しっかり読み込めば理解できるのだが、読み出すまでのハードルが高い。
もっと多くの人にとって身近でわかりやすい表現もあるはずだ。
アニメコラボでここまでしっくりくる配役は知らない pic.twitter.com/IwAHiYxnqu
— string EnderIN=null (@enderIN7) April 30, 2016
警視庁最近すごいアニメコラボしてるな
— さわ (@a8ZhFQFxW8e4Osg) February 15, 2017
ということで、私たちの住む鹿児島県の特産品も是非アニメで擬人化してほしい。サツマイモはかわいいロングヘアーの女の子になるかもしれないし、焼酎はイケメンな紳士に変身するかもしれない。「おはら祭り」の踊り子も、人気の作家さんに是非描いてもらいたいものだ。来年は大河ドラマ「西郷どん(せごどん)」もはじまる。アニメ化してイケメンになった西郷隆盛はとても興味深い。
ファッションもコスメもカフェも牛丼店も、他業種がアニメコラボを行っている。アニメはどこまで侵食していくだろう。
https://1234times.jp/category/serialization/gohi
https://1234times.jp/category/serialization/continue
そして、ここHIFUMIYO TIMESにあるイラストでの連載も、是非多くの人に目にしてもらいたい。
https://www.moudouken.net
via:公益社団法人 日本盲導犬協会
http://withnews.jp/article/f0170220003qq000000000000000W00o10101qq000014743A
via:with news
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017020100071&g=soc
via:JIJI.com
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