ユニークフェイスとは病気や怪我などによって変形したり、大きなアザや傷のある顔や身体を持つ当事者を支援するNPO法人(2015年夏解散)のことを指した言葉であり、 また、その当事者の総称としても使われているものである。
ユニークフェイスに対する社会のあり方
ジロジロ見られ、ヒソヒソと話されては笑われる。
そんな現状があるように、他人から冷たい目で見られる事があるユニークフェイス。
当事者たちは、この社会の中で非常に生きづらい思いをしている。
NPO法人ユニークフェイスはそのような問題に向き合い、社会と戦った。
当事者たちは、自分たちを孤独へと追い込む社会に対して、勇気を出して声をあげたのだ。
果たして、いかにユニークフェイスを個性として生きていくか?
そうして、自分たちを囲む社会は、どのように変化していく必要があるのか?
その問いかけは、NPO法人ユニークフェイスが解散した今も、社会に投げかけ続けられている。
遂には問題が事件に発展
2015年には札幌市の高校2年生の女子生徒を、侮辱罪の疑いで書類送検した事件があった。
その女子生徒は、JRの電車内で居眠りをしていた女性(16歳)を撮影し、Twitterに侮辱的なコメントと一緒に投稿した疑いが持たれ、 被害者である女性の母親が被害届けを出したのが事件の内容である。
面識のない、赤の他人から、侮辱を受けるということは、とても恐ろしいことだ。
そうして様々な理由でユニークフェイスの当事者である本人たちからすれば、理不尽にも程がある話ではないだろうか。
インドで多発する「アシッドアタック」。
生まれつきであったり、病気によってユニークフェイスの当事者となる人も多いが、その他の理由でユニークフェイス当事者となる人もいる。
インドでは「美貌で他の男を誘惑する」などの理由で、配偶者や知人らから女性が顔に塩酸や硫酸などをかけられる「アシッドアタック」が多発していて、
インドの最高裁によると、年間1000人以上もの女性がその被害にあっているそうだ。
2014年にインドのムンバイでアシッドアタックにあったクレシさん。
彼女は、アシッドアタックの被害者を支援する団体「Make Love Not Scars」(傷跡ではなく、愛を育もう)からの支援などを受けて、団体の #EndAcidSale(酸を売るのを止めて)キャンペーンの広報担当になり、インドで塩酸や硫酸などの販売規制を求め続けている。
そんな中、2016年のニューヨーク・コレクションで華やかなガウンを羽織り、クレシさんはランウェイに登場した。
彼女は、
「私は生きることができたんですよ? どうして犠牲者なの?」
そう語り、ステージに立つ。
そうして、自身がステージに立てたことについて、無上の幸せを感じたとも話している。
国内だけではなく海外でも辛い現状を抱えたユニークフェイス。
しかし、NPO法人ユニークフェイスや、クレシさんといった、その当事者たちは今も必死に生きている。
「普通ではないから」
そんな理由で、当事者たちを突き放す人も社会には存在するが、果たしてその『普通』とは一体何であるのだろうか。
根拠もない、理不尽な差別がなくなり、ユニークフェイスを持つ人々をありのままに受容する社会へと変化していくこと。
それがこれから先の希望であり、社会における課題ではないだろうか?
https://matome.naver.jp/odai/2147219698694929001
http://www.nhk.or.jp/heart-net/tv/summary/2015-07/13.html
via:NAVERまとめ
via:NHK福祉ポータル
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