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2024/11/10:フリーペーパーvol.104発刊!

「きのこの山」と「たけのこの里」論争、オセロになって盤上の勝負へ

争いごとは、誰も望んでいません。人は弱い存在。

避けられるものなら、無駄な闘いで傷つけ合うべきではないのです。しかし、残念なことに、どうしても避けられない闘いも存在します。

「きのこの山」と「たけのこの里」。あなたなら、どちらを選びますか。

お菓子としての競争

きのこの山とたけのこの里といえば、頻繁に比較されるお菓子の代表作です。自分ならどちらが好きか、日々その人気を競い合っています。

その歴史は古く、きのこの山は1975年(昭和50年)、たけのこの里は1979年(昭和54年)に、当時の明治製菓(現・株式会社明治)から発売されました。

きのこの山は、カリッと固めの生地の頂点に、程よい甘さのチョコレートの帽子が被せられた、とても美味しい魅力的なお菓子。

一方、たけのこの里は、ソフトな口当たりのクッキーの表面にこちらも程よい甘さのチョコレートがコーティングされた、サクサク食感が魅力的なとても美味しいお菓子です。

雌雄を決するにはあまりに実力の拮抗した名品同士で、その闘いは今もなお続いています。

オセロになって、勝負は盤上へ

従来のオセロの石を、ほぼ原寸大で再現した新しい石は、きのこの山とたけのこの里の下端部分を連結し、裏返せるようにしたもの。

盤のマス目は6×6で本来のオセロより少ないものの、はさんだ石を裏返すルールは同じです。

ただ、上から見るとどちらもチョコレートの黒色で、ひっくり返しても変化が分りにくく、少し見づらい…、という印象があります。そういった、実益から離れている点も人気の理由なのかもしれません。

また、きのこの山とたけのこの里の連結を外して単独でも使えるようにした石で、はさみ将棋や四目並べに使うこともできます。

きのこの山VSたけのこの里 オセロ ゲーム3

画像引用:株式会社メガハウス

市場原理による価格高騰

この記事を書いている時点(1月18日午前10時現在)で、通販サイトのAmazonでは、同商品がすでに売り切れており、出品者からの価格設定が5,998円になっています。

定価が1980円+消費税、ですから、値段が跳ね上がっている状態です。

発売元はバンダイの子会社で、食玩フィギュアやゲームなどの企画開発を行うメガハウス。

奇をてらった新商品が人気を得て、一時的にヒットしている状況と捉えることもできます。それはまるでかつての「たまごっち」のようです。

おもしろくふざけることで盛り上がるおもちゃは大歓迎です。短期間で在庫不足になるということは、よく売れたのでしょう。

あるいは、初回生産数を抑えているのかもしれません。

しかし、昔のたまごっちのようになって欲しくはないな、というのが正直な気持ちです。

今回の新オセロの場合、長期にわたってキャラクターを育てる育成ゲームではないので、価格の異常な高騰はないと思います。

結局、この玩具が人気を集めた理由は、ストレスにあふれた現代の大人が、冗談やナンセンスを隠れみのにしてあからさまに人と争うことができるからだと思います。

昨今の世の中は、社会人として簡単に人と争うことが難しくなってきました。仕事上の意見ですら、相手の意見を否定してしまうことになれば、正論で推し進めることは難しい時代だと感じます。

みなさん、自分の正直な気持ちを吐き出したいのでしょう。

そのうえでお約束ともなっている「きのこの山」と「たけのこの里」の好みの話であれば通じやすいし、共感を得たいという弱い心も慰められやすいのではないのでしょうか。

闘いも無難に済ませたい、という現代人のニーズに沿っていると思います。

http://www.rbbtoday.com/article/2017/01/17/148635.html

via:RBBTODAY

http://www.megahouse.co.jp/megatoy/products/item/2186/

via:株式会社メガハウス

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