子供だけでなく、大人までも虜にしてしまうゲーム。その進化は著しく、ゲームハードもソフトも、新作が出るたびに人々をあっと驚かせている。
ゲームといえば、『ゲーマー』という言葉があるように、やり始めると勉強や仕事を忘れて、プレイに没頭してしまう人が多いのではないだろうか。果たして、なぜ人は、ゲームをするのだろう。そしてそれにのめり込んでしまうのはなぜなのだろうか。

『グランド・セフト・オート』に見るゲームの目的

近年、人気を得たゲームのひとつに『グランド・セフト・オート』というゲームがある。

アメリカのゲーム制作会社・Rockstar Gamesが発売したコンピューターゲームのシリーズで、タイトルを直訳すると『自動車重窃盗』となるように、犯罪を中心とした内容となっている点が特徴的だ。
非常に自由度が高いゲームで、生き残るためなら車や自転車の窃盗や、暴力行為など何でもあり。よって注意喚起シールがほとんどのシリーズのパッケージに貼られている。

しかしながらこの、自由度が高いという点がポイントで、ゲーム内での行動はプレイヤーに任されることから、プレイヤーの性格や、日常生活での行動パターンが顕著に反映されるようだ。
よって、現実世界では社会的なプレッシャーによってセーブされる部分が、そのようなプレッシャーの存在しないゲーム内で現れるという。つまり、ゲームの世界では素直に、なりたい自分になれるのだ。これは人がゲームをする目的のひとつとなり得るだろう。

ゲームの世界で、なりたい自分に

1996年に書かれた、1980年代のマルチプレイRPGを研究した結果の記事によると、プレイヤーは「Killers(殺人者)」「Achievers(目的達成人)」「Explorers(冒険者)」「Socializers(社交好き)」という大きく4つのタイプに分類することができるそうだ。
これは人によって、ひとつの目標にたどり着くまでの行動パターンが変わることを証明している。
例えば、1人はクリアをするために他のプレイヤーと交流をもっているとすれば、他の1人はクリアのためにレベルを上げたり、優れたアイテムを集めることに没頭していることになるのだ。

このように、ゲーム内ではより理想的な、なりたい自分になることができる……つまり、人間の欲求の中でも頂点にある自己実現の欲求を、ゲームは満たしてくれる。

ゲームをすることの最大の魅力

そして、すべてのゲームに共通しているポイントは、ゲームをクリアするという1つの目標が定まっているということだ。その目標に向けて、プレイヤーは敵を倒したり、アイテムを集めるなどして、努力をする。すると経験値が溜まっていって、レベルも上がり、最後は何らかの形でゲームをクリア……目標を達成する。努力が確実に反映され、明確に報われるのだ。

これもまた1つの自己実現の形である。
短いスパンで自分の中の欲求が満たされる。
だからこそゲームは気持ちがよく、面白いのだ。

何気なくゲームをする。そして、没頭する。ゲームが好きになる。
それは、ただゲームが楽しいから、という訳ではなく、しっかりとした理由がある。
自己実現はマズローの欲求段階説の頂点にあり、それを満たしてくれるゲームは、強い魅力を持っているのだ。

ゲームは時に、批判を受けることもあるが、だからといって明日からゲームが社会から消えるということはない。むしろ、進化したゲームが日々、世に送り出されてきている。

ゲームに溺れる生活は確かに健康的ではないが、上手く付き合うことによって、自分の心の中にある欲求が満たされるというプラスの一面も、持ち合わせているのではないだろうか。

ゲームをプレイするのは「楽しみ」のみならず「基本的欲求の充足」が目的 – GIGAZINEゲームは娯楽のひとつであり、「楽しむ」ためにゲームをプレイしていると考えられがちですが、複数の研究により、人々は「人間の基本的欲求」を満たすためにゲームをプレイしていることが判明しています。gigazine.net

グランド・セフト・オートシリーズ – Wikipediaja.wikipedia.org

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