人間の意識は、何かに集中しているとき、周り(=そのほかの情報)をシャットアウトしがちです。
しかし、何かに注意を払っているときは、周り(=そのほかの情報)をそれほど強くはシャットアウトしていないように思えます。
そして、「集中」はおもに、「同時にいくつも」に対してはできませんが、「注意」は「同時にいくつか」に対して払うことができると思われます。
思うに、「集中」とは「意識をほぼその事柄のみに向け、『それ以外』はほぼ意識から排除しようとする状態」と言え、「注意」とは「意識を強く向ける事柄を取捨選択し、『選ばれなかった事柄』もある程度意識下には残っている状態」と言えそうです。
ちなみに、集中する点をころころと変えても、多数に注意を払っていることにはならないように思えます。
つまり、人間は何かに集中している時、その対象以外には不注意になりやすい、と言えると思います。
「その時どこにどれほどの意識を向けていればいい」のか、無意識に判断できればいいのですが。