会話の流れを切り替えるコツ
皆さん、普段の会話の中で、最初の自分の発言した内容が他の人とのやり取りの中で別物に変わってしまった経験ってありませんか?
会話というのが流動的なものである以上仕方がないし、逆にそれによって新しいものが生み出されるわけですが、少々不満が出てくるのも事実。
何よりも私自身のことを全然語っていない!
それについて、僕自身の体験や他の皆さんとのやり取りで考えてみました。
最初の話が変わって変わって?
とあるオフ会での話です。僕と50代の同年代のKさんと60代のNさんの3人で話していました。
Kさんは大学時代のトルコ~スペインの海外旅行のことを語っています。
Kさんはその時の旅行日記を見せてくれました。
当時この日記をイスタンブールで宿が一緒になった日本人の観光客のおじさんに見せたところ、「君はライターに向いているんじゃない?」と言われ、その道に憧れるようになったとKさんは言っていました。
その日記をパラパラとめくり、僕は当時のKさんとイスタンブール空港での受付のおばさんのやり取りが気になり、「ここはKさん自身の文体になっていますね」と彼に言いました。
実際、そのやり取りは外国語での会話であるのにも関わらず、見事な日本語の日常会話になっていたからです。僕はうぶなKさんとお節介なおばちゃんがその場で語り合っているような印象を受けました。
その時です。僕はもっとKさんのその時の経験談が聞きたかったのですが、読書家で博識で年長のNさんが「Kさんは村上春樹の文体を思わせる」と語り出したのです。
村上春樹の話題で以前盛り上がっていた経緯もあり、僕とKさんはNさんに合わせ、話題は旅行の話から文体の話になりました。
そして、最終的にはNさんの文体論の話になりました。
こういう会話の流れは珍しくありません。
言葉というのは自分が発した後、他者の手によって全く別物になるのは皆さんも経験があるのではないでしょうか? 会話というのは生モノですから。
しかし、それによって自分はこんなことを話してたんではなかったんだ~と不満が出てくることもあるのではないでしょうか?
実際、この3人でのやり取りでもNさんはそれから延々と文体論のことを語り出し、僕とKさんはずっと聞き役で、最初の旅行の話はどこにやら?という感じでした。
「切り返しトーク」という技
ここでどうすればよかったのか?
このことを長年、会議や交流会などの司会進行をしてきたベテランのUさんに聞いたところ、言われたのが「切り返しトーク」という技。
この会話の場合だったら僕やKさんのように黙ってNさんの話を聞くのではなく、一つの話題の区切りの時に積極的に口を挟む。
この場合だったら相手を肯定して(「村上春樹の文体、確かにNさんの言われる通りですね」みたいに)、そう言いつつも別の話題に切り返す(「で、さっきのKさんの旅行のことなんですが……」みたいに)
相手に必要以上に遠慮するのを止め、自分でも話題を変える。
ここでは僕の場合だったらKさんの旅行のことをもっと聞きたいので、その方向に話のベクトルを切り替える。
よっぽどの自己中の人でない限り、ここで怒る人はいないはず。
Uさんによると、会に参加している人たちが皆偏らず平等に発言できるようにこの技を駆使するそうです。
僕のケースでもNさんだけでなく、Kさんも僕も話したいから会話に参加しているわけです。
そのためにも必要以上に我慢、遠慮せず会話の方向を自ら切り返して、皆平等に発言できるようにする。
僕はUさんのアドバイスを聞いて目から鱗でした。
この技を試してみるのもアリ
正直「切り返しトーク」はまだUさんに聞いたばかりで、実際の会話の中ではやったことはありません。
しかし、僕は今まで、このNさんのケース以外でも、何回も他人の話を受動的に聞きすぎて失敗してきました。
最初の20~30分はいいのですが、特に年配の人の自慢に聞こえる話は生理的に受け付けなくて、その場を離れたり、僕の病状が出て具合が悪くなり休んだりしていました。
だから、自分のエネルギーのある会話の序盤で、この技を今度試してみようと思います。
皆さんも僕のような経験はありませんか?
他人の話を一方的に聞きすぎてきつくなる時は、この方法を試すのもアリかもしれませんよ。
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