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8割以上が「自分は大丈夫」。高齢者ドライバーの事故、どうやって防ぐ?

最近多くの高齢者ドライバーの事故のニュースを見ます。高齢者ドライバーの引き起こす交通事故が年々上昇してきていて、亡くなった被害者、重症を負った被害者がたくさん増えて今や高齢者の運転は社会問題になっています。

実際に事故を起こした高齢者の意見は…、「アクセルとブレーキを踏み間違えた」というのが1番多いようです。

11月20日には中国自動車道を逆走で運転していた70代のドライバーがいました。本人いわく「逆走しているとは思わなかった」ということです。もう開いた口がふさがらない…。とはいえ、自分自身も歳をとると認識違いに気付かなくなるのかもしれない…と心配になります。

奇跡的に事故は起きなかったのが不幸中の幸いでした。もしも自分が事故に巻き込まれていたら…。そして大切な家族と友人が事故に巻き込まれて亡くなったりしたら…。そう思うと他人事ではありません。

高齢者に運転免許証を返納した方がいいとも言われていますが、70代以上の高齢者のおよそ8割以上が「自分は大丈夫、まだ運転できる!!」という意見が多かったようです。

画像引用:青森県警察

その昔、1997年に道路交通法が改正され、75歳以上の高齢者ドライバーには、「高齢運転者標識」というシールを車に貼って運転することが決まりました。

[参考]道路交通法

免許取り立てのドライバーに貼ることを義務付けた「若葉マーク」に絡めて、この高齢運転者標識は「枯葉マーク」と陰口を叩かれたのですが、当時はまだ強制ではなかったのです。

しかし運転免許センターで、センター局員から高齢運転者標識をつけるように勧められた老人は、

「何をいう? ワシはまだ若い!」

と激怒する人が珍しくはありませんでした。

しかも認知症を患っている高齢者の方が運転している人も6割とあって、どっちがアクセルとブレーキのペダルが分かっていない人もいます

認知症が疑われる男性の6割が「車を運転」を続けている現状

アルツハイマー病 ピック病 血管性認知症
記憶 いつ、どこでいった記憶を思いだせない 言葉の意味、物の名前が分からず会話が通じない いつ、どこでいった記憶を思いだせない
場所の理解 侵される 保たれる 侵されることもある
運転行動 ・運転中に行き先を忘れる
・駐車が下手になる
・交通ルール無視
・運転中のわき見
・車間距離が短くなる
・運転中にボーっとする
・ハンドル、ブレーキの操作が遅くなる

 

これで運転されては、まさに走る凶器と化す車に変貌してしまう。また何人、何十人と無残な事故や死者が増えると思います。田舎になると車は買い物や仕事など移動には必須なので「車がないと生活に困る」という意見もあります。

都会に比べると、田舎には電車もない、バスも走ってないなど公共交通機関がない地域もたくさんあるので、色々と考えることは山積みですね。

法律を決めて何歳から免許証を返納する、自動車学校で再教習するなどの徹底した対策を考えないといけないとも思いますが、高速道路の表記などは私たち若い世代でも認識違いがあったりするものです。誰が見てもわかりやすい表示が大切なのかもしれません。

みなさんは、免許証を返納すると各都道府県で様々な特典があるのをご存知でしょうか。

鹿児島市では次の特典があります。

 鹿児島市営バス,市電
運転免許を返納され、運転経歴証明書をお持ちの高齢者の方は、路線バス等の料金が半額になります。
  半額になるのは、
●鹿児島市営バス、市電
●JR九州バス
●南国交通バス
が対象です。降車の際に運転手に、運転経歴証明書をお示しください。
但し、空港バス、高速バス、観光バス、コミュニティバス等はご利用になれません。

自動運転ができる車もどんどん開発が進んでいて、試運転も始まっていますが、普及するのはまだ先の話だし、車は簡単に買える物ではありません。

そして、自分の近くにも高齢者ドライバーがいたら「運転大丈夫?」と声かけを行うのも対策の1つでしょう。

免許返納の制度を徹底するか、外出に行きたい高齢者へ若い世代がどう対策を考えるのかが大事になってくるでしょう。

http://www.koutsujikosos.com/topics/elderly-accident/

Via:Driving news

http://www.33call.jp/faq2/userqa.do?user=faq&faq=01&id=19001701&parent=199

Via:サンサンコールかごしま

認知症と車の運転、家族はどう向き合う?

Via:認知症ONLINE

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