もう戻らない時間だけが過ぎていく
”ずっと永遠だと思っていた時間を取り戻したい
6月上旬、そう思いながら記事を執筆していた。
『君と生きてきた毎日 ただ君だけを愛した日 たぶん僕のすべてが君のそばにあった
当たり前の毎日 二度と会えぬこの日を どんなときも忘れぬように時を止めたい』
『離れてくなんて 思わなかった ふたりいつまでも・・・』
そんな歌詞がある。嵐の『いつまでも』という曲だ。今の私が嵐に伝えたくなるそんな歌詞。
私は6年前、今より下手っぴな文章で、休止前の嵐に思いを綴った記事を書いた。
好きになったきっかけや、好きな曲など書いていた。
6年前も『いつまでも』の歌詞を書いていた。6年経っても好きな曲は変わらない。
2026年5月31日に活動を終了した嵐。”解散”という言葉より活動終了という言葉を選んだのは、ファンへ対する嵐なりの配慮だと思った。
突然のお知らせ
活動休止前の2021年12月31日の大晦日。紅白歌合戦に出ていた休止前ラストの嵐をみた私は、親族がいる中大号泣していた。
『また帰ってくるだろう。いつもどおりの嵐がまた見れる日が戻ってくる』
そう思っていた。休止してから2年ほど、『もう嵐は戻ってこないかもしれない・・・』と、どことなく感じていた。この時点でファンクラブは辞めていた。
2025年の4月頃ふと、嵐のファンクラブ再入会しようかな・・・と、ふと思ったことがあった。
しかし、いつ再開するか分からない現状にファンクラブに再入会することは留まった。
2025年5月突然のお知らせがやってくる。
『活動再開と活動終了のご報告』
私たちから、お伝えしたいことがございます。
活動休止してから、およそ4年半が経ちました。
私たちは休止前最後の1年、コロナの影響で皆さんの前でパフォーマンスをすることは叶いませんでした。… pic.twitter.com/VvVXAIwRVl— ARASHI (@arashi5official) May 6, 2025
”春のコンサートツアーをもって嵐としての活動を終了します”
この文章を見た瞬間、『大ちゃん(大野智)の想いは変わらなかった・・・仕方ない』そう想いながらも、現実を受け止められずにいた。
目を背けたかった。発表されたあの日を思い出してまた、ここで涙が溢れてしまう。
みんなはきっと大げさだと笑うだろう
『嵐がいなくなった・・・』そんなことに泣いているんじゃない。
”嵐と共に過ごした時間を失ってしまった” ことに泣いている。
『嵐にたくさん会えますように』と書いた願い事が叶った伝説の御守り
2004年に好きになってから約22年、嵐と共に過ごしてきた。この22年という月日は私には長いようで短い。
私の中で生活の一部だった『嵐』と過ごしてきた時間を失うのがあまりにも辛いのだ。
私の日常には常に『嵐』がいたと言っても過言ではない。
中学2年の頃、希死念慮になり『早くこの苦しみから解放されたい』という気持ちがあった。
好きな曲を聴いたり、嵐の番組を見ていると自然と笑顔になっていた。
しかし活動終了直後は、嵐の曲を聴くと泣いてしまっていた。
メンバー5人は、これから個々で活動していく。『そんなにネガティブに考えることじゃない』とみんなは言うだろう。
心がぽっかり空いたような・・・大切な生きがいを失った喪失感。それは音楽を聴いても、映像を観ても埋められるようなものではない。
最終公演生配信
5月31日に開催された『We are ARASHI』の最終公演では、生配信が行われた。
私は活動休止前にファンクラブを辞めてしまった人間だったが、最後の嵐を見届けた。ファンとしては色んな曲をやってほしかった気持ちもあったが、とても綺麗な終わり方だったと思う。
2019年1月に行われた休止発表の記者会見で『嵐のグループとしての思い出や活動を宝箱に閉じ込めたい』と語った翔ちゃん(櫻井翔)の言葉が腑に落ちた瞬間だった。
ライブの1曲目は『Love Rainbow』から始まり、ファンがイントロで歓声をあげた『Yes?No?』最後の嵐コールになってしまった『感謝カンゲキ雨嵐』
そして、最新曲『Five』を初披露。
私はこれまでにない泣き方をしたのである。『悲しい、寂しい、最後に会いたかった、嵐の5人を見るのが最後だと思うと悔しい、嵐に会えてよかった』など色んな感情が湧き上がり、嗚咽した。
メンバーがファンに向けた最後の言葉
『メンバーのみなさん、あなたたちは最高です。この5人だったからずっとやってこれたし、数々の困難を乗り越えられたと思うし、素敵な景色を見られたんだと思います。愛してるぜ』(松本潤)
コンサートをもっとよくしようと、一番にステージ演出を考えたり、今じゃ当たり前になったペンライトの制御システムを考案したのも松本潤なのである。とんでもない努力家で、とにかくファンファースト。
実はメンバー5人の中じゃ末っ子。松潤への世間のイメージは、花男の道明寺司が一番だと思う。
しかし、酔っ払ったらなかなか帰らないエピソードを持っていたり、実は嵐の中じゃ寂しがり屋の甘えん坊。酔っ払ったら『翔ちゃん(櫻井翔)の家行っていい?』っていうぐらい。
あまり涙を見せないが、今回ばかりは翔ちゃん(櫻井翔)の挨拶で後ろを向いて泣いていた。
『今日、僕は30年間のジャニーズ人生を終えます。
本当に26年半楽しかったですし、いろんな経験をさせていただいて本当にありがとうございました。
配信を見てる皆さまも本当にありがとうございました。最高です。大好きだよ。ありがとう』(二宮和也)
色んな感情が彼にはきっとあったと思う。いいジャニーズ人生だったと言っていた。
普段バラエティなどで見せる姿は、イジリ役だったりする。ニノが発言する言葉には少しトゲがあるけど、彼なりの愛情表現なのだ。
私は活動終了後に、二宮和也の著書『独断と偏見』を読了した。
この本を読んで、活動再開の時に見るべきだったと一つの後悔がある。最後の挨拶で語られた言葉の意味にも色んな感情が込められていたんだと気づくいいきっかけになった本だった。
『嵐は人生のすべてだったと改めて思う。
そんな人生すべてをかけた嵐を支えてくれて、
応援してくれて本当にありがとうございます。この4人に出会えてよかった』(相葉雅紀)
相葉ちゃん(相葉雅紀)は、最後に泣いてしまうだろうと思っていたのに、涙を引っ込めていた。
あの泣き虫くんが。とんでもない成長だと思った。
ライブ中は、何度も目を潤ませていた相葉ちゃん。でも挨拶では堪えていた。
なんだか子どもの成長を見ているよな気分で画面越しに『あの相葉ちゃんが!泣き虫な相葉ちゃんが泣いてない!』と私は大号泣だった。
『こんなリーダーを・・・ずっと支え続けてくれて、受け止めてくれて。
メンバー4人があなた達だったから僕は今日ここに立ってます。
僕ら5人誰一人欠けることなく、みんなでつくった嵐を26年間守りきれてよかった』(大野智)
”嵐を守りきれてよかった”
大ちゃん(大野智)が涙ぐんで言ったその言葉を聞いて、きっと色んな思いをもって嵐を守り続けてきたんだと思うと、私の涙腺は崩壊した。
15周年のハワイ公演の密着ドキュメンタリーで『実は嵐をやめようと思ってた』智くんの口からそんな言葉が出てきた。
デビュー当時も辞めるつもりだったのは知っていた。
『10周年の時に、色んな人から祝福されたのが嬉しくて、嵐をやめたいって気持ちが徐々に無くなった』
そう語っていたが、色んなことに挑戦したい気持ちが強くなっていく智くんを見て、自分の人生を犠牲にしてまでやりたいことを我慢するのはよくないと思った。
メンバー4人も、大ちゃんの意見を尊重し、活動休止そして活動終了という選択をしたことが、正解だったのかもしれない。
『ファンの皆さんの生きがいであることが自分の生きがいでした。
松本潤、二宮和也、相葉雅紀、大野智、櫻井翔、僕たちが嵐でした。いや、僕たちが嵐です。
99年ハワイで生まれ落ちたその姿のまま、5人揃ってこの世にゴールテープを切れたこと、万感の思いです。
皆さんと一緒に見られた夢のような数え切れないほどの景色を、これからも忘れないでいようと思います。
26年半、ありがとうございました』(櫻井翔)
ファンのみなさんが生きがいであることが自分の生きがいだった。と語る翔ちゃん(櫻井翔)を見て5人のファンでよかったと思った。
私の日常には常に嵐がいて生きがいだった。それがまさに翔ちゃんの生きがいだったことにとても嬉しく思った。
活動終了から2ヶ月経った現在
この2ヶ月間、私はメンタルが急降下だった。嵐の曲を聴くも大号泣。
朝仕事へ行こうとするも、玄関先で涙が止まらず泣きながらここへ向かっていた。
家にいても、外へ出ても、仕事をしていても涙が止まらなかった。
食欲だけはあるので泣きながらご飯を食べていた毎日だった。
嵐という存在が人類にとんでもない影響を与えているのだ。
ファンクラブや公式オンラインサイトが全て終了する前日、潤くんのインスタライブで『悲しいけど少しずつ前を向いていこうね』という言葉に少し救われたような気がした。
翔ちゃん(櫻井翔)、相葉ちゃん(相葉雅紀)、潤くん(松本潤)はファンクラブやメンバーシップを開設するとのことだった。
すると翌日には大ちゃん(大野智)もファンクラブを開設するとのお知らせが来たので、開設と同時に渋沢栄一を3人握り締めて入会した。
6月下旬にニノがアンバサダーを務める『シークレットシネマ』を、私と同じ気持ちであろう多くの嵐ファンに囲まれながら鑑賞した。
記事の冒頭では、映像や音楽で埋められるものではないと言っていたが、大量のDVDをひっくり返して観たり、嵐の音楽も最新曲『Five』も涙せずに普通に聴けている。
それはきっと、大ちゃんのファンクラブに入ったのが1番だと思っている。生きる活力を与えてくれる嵐という存在は本当に素晴らしいと思う。
嵐がいるから笑顔でいれて、嵐が去ると泣き崩れて、嵐がいたからまた前を向けている。
『嵐っていいグループだったよね』なんてことをおばあちゃんになっても語っていると思う。
とにかく良くも悪くもメンタルが左右されたそんな2ヶ月間だった。

