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サカナクションの軌跡を辿るー7枚のアルバムが僕らに語りかけること

Vibrant waves and golden Japanese pattern, New Year background., Japanese style

「夜の踊り子」が再注目されたという嬉しい事実

 

現在、サカナクションの「夜の踊り子」がバズっていますね。元々とても素晴らしい楽曲ですが、インドネシアの伝統ボートレースで踊る少年の映像に同曲のサビが重ねられた動画が、韓国のユーザーによってSNSに投稿されたことがきっかけで、世界中で大流行し、爆発的なミームとなっております。

サカナクションのボーカル、山口一郎もこの現象を否定的に捉えず、自らも「踊ってみた」動画やパロディを本気で制作してSNSに投稿しています。やはりこの人はエンターテイメント精神がずば抜けています。懐の深い対応ですね。

また、5月21日発表の最新「オリコン週間ストリーミング急上昇ランキング」で、サカナクションがTOP10に6作ランクインさせ、チャートを席巻しました。

今、最も注目されているサカナクション。もともと僕はサカナクションを好んで聴いていて、年齢もメンバーと近く、今回の現象を「あぁ、報われたんだな。良かった、本当に」と、嬉しく思っています。

今回はオリジナルアルバム、7枚にスポットを当てています。僕の出来るだけをこの記事にぶつけたいと思います。どうぞ最後まで読んでいただけると幸いです。

GO TO THE FUTURE

記念すべき1stアルバムです。全体的に失ったものへの鎮魂歌とでもいうような静かな寂寥感が感じられる作品です。そして同時に希望を探していることも受け取れることが出来る作品でもあります。1stアルバムにしてすでに世界観が完成されています。「三日月サンセット」や「白波トップウォーター」などがオススメの楽曲です。

NIGHT FISHING

2ndアルバムです。魂の解放とでもいえる突き抜けたエネルギーを感じられる作品です。本当に音楽を愛し、純粋な心を持った彼らだからこそ、このような素晴らしいアルバムが創作できるゆえんだと思います。「ナイトフィッシングイズグッド」や「哀愁トレイン」がオススメの楽曲です。

シンシロ

3rdアルバムです。現在のサカナクションのグルーブはこのアルバムから完成されていると思います。垢抜けたと表現するのが適切かと思います。踊れるロック、一気に加速します。「セントレイ」「ネイティブダンサー」がオススメの楽曲です。

kikUUiki

4thアルバムにして実験性とポップネスが同居している奇跡のようなアルバムです。リズム隊の強化も感じられると思います。何度聴いても新しい発見があるスリリングなアルバムです。タイトルは汽空域という、海水と淡水が交わる水域「汽水域」に由来する造語です。「本来相容れないものが混ざり合うところ」という意味が込められています。「アルクアラウンド」「表参道26時」「目が明く藍色」と素晴らしい楽曲が収録されています。

DocumentaLy

確かな生命の躍動を感じる5thアルバムです。素晴らしいフックを持った楽曲達がアルバムを彩り、内省的な感情も、鬱屈した息苦しさも、すべて音楽という芸術に昇華させようという試みを感じます。いつの時代までも語り継がれていくであろうアルバムです。感動的すぎて涙腺がゆるみます。「アイデンティティ」「ルーキー」「エンドレス」「『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』」などがオススメの楽曲です。

sakanaction

傑作の匂いしかしない6thアルバム。彼らのバンド名をタイトルに持ってきたところからも、いかに彼らにとって自信作で大切なアルバムか語る必要はないだろうと思います。バンドの意志がアルバムという形にがっちりはまっていると思います。彼らのフットワークの軽快さと、物事の真実を見つめようとする強固な想い、鳴りやまぬ神聖なビート、それらが共鳴しているかのように楽曲を天上のものへ押し上げていると思います。この鳴らされている音は彼らにとって祈りなのだろうと感じました。「ミュージック」「夜の踊り子」「Aoi」がオススメの楽曲です。

834.194

タイトルは「はちさんよんいちきゅうよん」と読みます。この7thアルバムは2枚組の大作にして、誰も辿りつけなかった高みへ彼らは登りつめたと思います。順風満帆に見られた彼らの活動でしたが、ウイキペディアによるとかなり難航したリリースとなったらしいです。それでも産みの苦しみが、今作を更なるフェーズへ昇華させたのは言うまでもないでしょう。超大作です。聴いているといつ何時でも、どこか違う世界へ連れていってくれ、その世界に没入出来ます。こんなアルバム、他にないと思います。「忘れられないの」「多分、風。」「新宝島」「グッドバイ」「蓮の花」「さよならはエモーション」をオススメの楽曲とさせてください。

これからのサカナクション

ざっとオリジナルアルバムを紹介させていただきました。しかしながらサカナクションの全貌を50%も紹介出来ていないかと僕は思います。それくらい魅力的で野心にあふれたバンドです。是非ともサブスクリプションサービスやCD、レコードなど音源に触れていただきたいと切に思います。

2022年頃、ボーカル、山口一郎はうつ病を患い活動を休止しましたが、一進一退や「揺り戻し」を繰り返しながらも、今では音楽活動を再開し、病気と共生しながらステージに立ち続ける姿勢を公表しています。復帰後の楽曲として、あの「怪獣」や最新リリースの楽曲として「いらない」を発表しています。

「よくぞ戻ってきてくれた」「どうか無理だけはしないで」そんな感情を持ちながら、僕はこれからもサカナクションを聴いていくのでしょう。皆様の音楽体験もどうか楽しいものでありますように願っております。それでは今回も読んでいただき本当にありがとうございました!(2026年5月27日時点)

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