2020年東京五輪・パラリンピックに向けた調整として、バルト三国の一つ、リトアニアが平塚市総合公園で事前キャンプを行うことが決まった。
画像引用:Yahoo! Japan ニュース
神奈川県内でキャンプを行うことが決まったのはアフリカのエリトリア(小田原市・箱根町・大磯町)、英国(横浜市・川崎市)に次いで3例目。
【活動報告】
10月28日、リトアニア共和国と神奈川県および平塚市が平塚市内のホテルで2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の事前キャンプに関する協定の締結記念式典に参加しました。https://t.co/yhPJ1As3jM pic.twitter.com/cEam4EJg3T— NPO 杉原千畝命のビザ (@NPO_SEMPO) November 16, 2016
リトアニアは水泳や近代五種、バスケットボール、ボート競技などが盛んだ。
ボート競技は県立相模湖漕艇場(相模原市緑区)で、近代五種の射撃に関しては県立伊勢原射撃場(伊勢原市)での調整を提案している。
リトアニアは昨年11月、五輪委員会関係者とともに複数回にわたり平塚を視察。
市の総合公園内に体育館や温水プール、テニスコート、トレーニングルームが完備され「コンパクトにまとまっている」点が評価された。
東京五輪のリトアニアチームのキャンプ地が神奈川県平塚市に決まりました。期間や選手団の規模は未定。本日、県、平塚市、同国オリンピック委員会の3者で協定を締結しました。リオデジャネイロ五輪の際の同国選手団は約70人。サポートスタッフなども含めると100人規模の受け入れになります。
— リトアニア政府観光局 (@Lithuaniajp) October 28, 2016
【用語解説】リトアニア
バルト海東岸に南北に並ぶバルト三国(残る2カ国はエストニア、ラトビア)の一つで人口は約290万人。1918年、ロシア革命の混乱に乗じて独立を宣言。第二次大戦中にソビエト連邦に併合されたが、90年に独立を回復した。第二次大戦中にリトアニアに赴任中の杉原千畝副領事(領事代理)が、ナチスドイツの迫害を受けてポーランドから逃れてきたユダヤ人に日本通過ビザを発給し、約6千人のユダヤ人の命を救ったことが語り継がれており、親日国としても知られている。
市は、東海大や神奈川大の施設の利用も視野に入れているという。
県とリトアニアの間では、第二次世界大戦中にナチスの迫害から逃れようとしたユダヤ人を救った外交官、杉原千畝の存在が大きい。
今年は杉原千畝の没後30週年にあたり、県内各地で企画展が催され、リトアニア大使館関係者が県内を訪れている。ヴァシリウスカス・リトアニア五輪委員会財務担当局長は「平塚が第二のふるさとになると信じている」とあいさつした。
今後、県と市はリトアニアとの文化交流などを通じて、五輪に向けた機運を盛り上げる方針だ。
平塚市の落合克宏市長は、「市民や企業、団体などをまじえた交流を活発に進めたい」とのコメントを残している。
おそらく今後も日本国内にて東京五輪のキャンプ受け入れが増えるのではないだろうか。競技会場の見直しなど課題が山積みな東京オリンピックの行方に今後も目が離せない。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161029-00013025-kana-l14
http://www.sankei.com/region/news/161111/rgn1611110007-n1.html
via:産経ニュース