ロバータ・フラック
1937・2・10 USAノース・カロナイナ州出身。R&Bの世界を広めジャンルを超えて多くの指示を得ている。「88歳」20世紀を代表する歌手の一人である。85歳でALS発症歌えなくなったことを発表。
1・popsの世界での成功
まずは皆さんの聞き馴染みのあるナンバーから
「やさしく歌って」
一時代を代表する名曲である。柔らかく軽やかに発声して曲の持ってる意味合いを表現している。
この曲もCMとのタイアップがあったような記憶がありますが・・・
続いてはピーボ・ブライソンとのデュエットで
二人共クリアな声で素直に歌っている。特にR&Bに関心がなくともpopsとして充分に受け入れられるゾーンである。この曲も随分流行って皆さんに認知された曲であります。
2・R&Bの本領発揮
この曲も歌い継がれた曲ではあるが、彼女の歌いまわしやフィーリングがいかされています。すでに取り上げた2曲とは明らかに歌い方を変えています・・・というか?これが本来のロバータ・フラックの歌唱ではないかと推察します。無論実力派の歌手ですから・・・楽曲に合わせて自在に声音を調節することなどあたり前のことかもしれませんが、総合的なフィーリングまで自然に聞かせることは、やはり一流の証だと思います。R&Bはもっとテンポアップしたものを意識しがちですが、うねるようなFAKEの歌唱は充分その味わいを感じることができます。85歳で病気が発症して歌えなくなったとのことですが、残念極まりないことです。ですが彼女のリリースした楽曲は今現在でも沢山聞くことができます。彼女からのプレゼントを大切に聞き入ってみたいと思います。
ダニー・ハザ・ウェイとのデュエットでイカシタ曲です。
ベースもチョッパーズ奏法でかっこいいですねぇ〜。この曲は如何にもR&Bて感じの曲です。スローバラードのほうがブルース色は強いのかもしれませんが、ディオンヌワーウィックなどもこのテンポのものが多いような気がします。歌手によって独特のうねりがあって、興味深く聞き入ります。ナンシー・ウィルソン等とも聴き比べても楽しいかもしれません。
3・永遠のロバータ・フラック
ここで、この文章を書いてるさなか、彼女が天国に召されたことを知りました。ありがとう素敵な歌を、ありがとう愛あるメッセージを!思わず天を仰ぎます。
まとめ
いずれにせよロバータ・フラックの生の歌声がもう聞けないことを思うと悲しくなります。
あの様な温かみがあってふくよかで柔らかく、素敵な声はなかなか巡り会えません。若き日から円熟のロバータ・フラックまで残された録音とともに振り返って自らの人生をも顧みたいと思います。
それでは皆さんまたお会いいたしましょう。