セリーヌ・マリー・クローデット・ディオン
1968.03.30生まれ
カナダの歌手。世界的ヒットもあり順風満帆であったが、2022年難病「スティッフパーソン症候群」であることを発表。2016年にはマネージャー兼夫が他界し、3人の子どもを育てている。難病は不随意に筋肉の硬直を引き起こし、音や接触など体感から症状が誘発、悪化する神経性疾患。この2年以上の期間彼女はこの難病と必死に戦っていたことになる。
彼女はフランス語圏のカナダ在住といわれ、英語は全く話せなかったという。世界シェアを目指すとき、勤勉な努力で英語を修得したと言われる。TVでリハビリの様子を拝見したが、心折れるほど必死なものであった。
そしてなんと!2024年パリオリンピック開会式のフランスを象徴するエッフェル塔で、フランスが誇るエディット・ピアフの「愛の讃歌」を歌う彼女を誰が予想したことだろう!
1.命がけの「愛の讃歌」
ピアフの「愛の讃歌」は、愛する恋人がイタリアから彼女の元へ帰る途中飛行機事故でなくなり、一瞬で消えた幸せを、空が落ちて大地が壊れても…私達の愛は永久に変わらんと歌い上げる力強いものである。
今回のセリーヌの「愛の讃歌」歌唱は言うまでもなく、その歌に込めた精神性が聞く人の心をつかんだ。涙した。
フランス人の芸術性というか、感性、演出力はすごいですねぇ〜!オープニングもセーヌ川を船で各国選手団を披露し、橋の上にはアコールディオンを引く天使のオジサン、レディ・ガガがレビュー仕立てで登場。何が何でも国内からということでなく、外国のアーティストにも参加させる。
貪欲なまでのアーティスティックに関するこだわりを感じました。素晴らしい!
2.二人の世界の歌姫降臨「Tell him」
次はセリーヌとバーブラ・ストライザンドのコラボを聞いていただきましょう。
音域の広い楽曲を二人のキャリアは難なく超越して、見事なハーモニーをかもし出している。
3.セリーヌの出世作「My heart will go on」
世界的ヒットに繋がった「My heart will go on」
彼女ほどの、実力のある歌手と言えども、世界的なヒットに繋がる曲に巡り会えるのは一握りに過ぎない。映画「タイタニック」の主題歌として映像を盛り上げる素晴らしいサポートとなっている。
まとめ
彼女のオリンピックでの勇姿が一過性のものでないことを祈る。人材の多いアメリカのアーティストであっても実力と運を重ね持っている人は一握りである。
彼女がその一握りのミュージシャンであることは明らかで、可愛いお子さんたちのためにも神様のご加護があらんことを祈るのみである。
可憐な歌唱を聞かせてくれるセリーヌ・ディオンこのような彼女からお茶目な彼女まで、そして鉄人のように強い彼女まで私達は感じることができる。
それでは25thアニバーサリーの録音風景から
こんな素敵なセリーヌに再び会えますように。
待ってるよ!BYE