最近の日本のロックが熱い
若い頃は洋楽をメインに聴いていた僕ですが、最近は日本のロックばかり聴いています。時期によってばらつきはあるものの、今年に入ってからは日本のロック、オンリーな毎日です。SpotifyやYouTubeで新たな発掘があると、とても幸せな気分になれます。
今回はEnfantsというバンドをご紹介出来ればと思います。
Enfantsとは
Enfantsは「アンファン」と読み、フランス語で「こどもたち」を意味します。
メンバーは・・・
松本 大 ボーカル
大屋 真太郎 ギター
中原 健仁 ベース
伊藤 嵩 ドラムス
この4人なのですが、Enfantsは「2021年末に活動を終了したLAMP IN TERRENの松本大が新しくはじめたバンド」というプロフィールで、正式メンバーは松本大だけらしいです。
もともとLAMP IN TERRENは松本、大屋、中原、そして川口 大喜というドラムスの4人組バンドだったらしいのですが、川口が脱退し、バンドも2021年に活動終了、2022年に松本が正体を隠しながらひっそりとEnfantsを始動して、2023年に公に「新しくEnfantsという場所で音楽をはじめました」と打ち明け、1st e.p.「Q.」を発表という経緯があるそうです。
1st e.p.「Q.」に収録されている「Play」という楽曲が、僕がこのEnfantsを知るきっかけになりました。
1st e.p.「Q.」
「Play」でEnfantsのとりこになり、今も沼です。松本大の太く切実な声がエモーショナルで、とても素晴らしい！人生は短い、なりふり構っている場合じゃない、そんなメッセージを僕は受け取りました。Enfantsはまだマイナーなバンドかもしれません、しかしこのナンバーは是非とも聴いていただきたいと思います。ほんとに今の日本に必要な楽曲だと思います。
1st e.p.「Q」は他にも「HYS」、「Drive Living Dead」など素晴らしい楽曲が収録されています。YouTubeのMVをご紹介します。
どんどんグルーヴィーになっていくこの楽曲。病みつきになります。歌詞は世捨て人のそれですが、破滅に向かう旅路の何処かに、まだ人と繋がりたいという想いを感じます。
疾走感あふれるさわやかなナンバーかとみせかけて決別の歌です。そして「今も僕は歌っている」とこれからも歌っていく決意表明の歌でもあると思います。
Enfantsは現在、2nd e.p.まで発表しています。タイトルは「E.」となっています。
2nd e.p.「E.」
e.p.「E.」には「デッドエンド」という、まさしく「名曲」が収録されています。ヒリヒリする緊張感が伝わってくる楽曲で、「Play」と同じくらい好きな楽曲です。
息づかいさえはばかられる緊張状態。暗闇の中で、Enfantsはそれと対峙しているのだと思います。ライヴ映えする楽曲だと思います。
Enfantsはこういうキラーチューンだけでなく、メロウな楽曲も多くそれぞれ力強いものを感じます。
「Q.」収録の「Autopilot」は松本大の優しい側面が感じられる切望のナンバーですし、「E.」収録の「惑星」は浮遊感が心地いい楽曲。同じく「E.」収録の「化石になるまで」は、屈指のバラードです。「E.」収録の「R.I.P.」も「E.」のラストを飾るスペーシーな楽曲です。これらは松本大が正真正銘のロックシンガーであることを証明しています。
「Q.」と「E.」はCDを購入しました。大手のタワーレコードやHMVでは取り扱いがないようで、pochilu STOREというサイトで購入しました。願うのは、大手ショップで買えるようになってほしいということです。絶対にこれだけの才能や熱量を埋もれさせることになってほしくはないです。
いかがだったでしょうか
今回はEnfantsについての記事でした。Web上ではまだ情報があまりなく、Enfantsの実態を知るには不完全な状態です。今回の記事にてほんの少しでも、興味をお持ちいただけると幸いです。現在、2枚のe.p.を発表したEnfants、今年はフルアルバムも聴いてみたいものです。それでは今回も読んでいただきありがとうございました！
（2024年3月15日時点）