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2024/4/10:フリーペーパーvol.97発刊!

ゲームから教わる人間学

あなたにとってゲームとは?

昔と今ではゲームに対する認識は違うのかもしれません。暇つぶし、実力を測る、流行っているから…など人それぞれだと思います。しかし、あくまで持論としてですが、ゲームとは【教訓を得るためにプレイする】ことだと解釈しています。VRなど最新機でなくとも昔からその本質は変わらないのではないかな?と考えている次第です。きっと、ゲームが人生に影響するというのはゲームに興味がない人から抱かれる想像以上に深く関わっているわけです。

そんなゲームですが、独断と偏見で個人的におすすめしたいものをひとつ挙げるとしたら
株式会社SEGAの代表的な超人気ゲーム【龍が如く】シリーズをまず推したいところです。
本作は日本国産ゲームですが、どれくらい人気かというとまずシリーズとしては外伝も合わせると10作品を超える圧倒的なニーズの高さ。そして海外でもカルト的な人気ゲームです。
海外におけるゲームタイトルは【Yakuza】または【Like a Dragon】と呼ばれています。

上記のタイトルで眉をひそめた方はいらっしゃると思いますが、もし抵抗があるようであればここまでの話になります。興味があったりすでにご存知の方に向けて綴ろうと思います。
本作品の個人的な見解となぜ人気かについての解説をしますのでよろしくお願いします。

反社会的組織いわゆる極道(ヤクザ)の物語

このゲームの特色として社会的アンチ思想を招きやすい主旨ですが、あくまでフィクションです。そしてゲームの主人公【桐生一馬】としてプレイヤーは壮絶な物語をプレイしていきます。その物語はとても人間力に溢れたシナリオでこちらの感情や心情を揺さぶられるので没入感があって引き込まれやすく涙腺が脆い方にはティッシュやハンカチは必要でしょう。
シリーズを通して感動を与えてくれる物語となっており多くのファンの心を掴んでいます。

しかしヤクザというとやはり恐いイメージがあります。ですが、よく考えてみてください。
巷にはゾンビやグロテスクなコンテンツに溢れておりそれらもあくまでフィクションです。
しかしリアルな問題をテーマにしていることもあり、ギリギリ紙一重な内容でもあります。
そんなキワモノのゲームの主人公である桐生一馬を通して追体験していくわけですが、
極道とはなにかというより【人間とはなにか】について教えられることが特に多いです。

無論ですが、作中に反社会的な用語が飛び交い暴力的な描写が含まれています。しかしそれらを凌駕するほど、心に響く大切な気づきを与えてくれているギャップが本作の魅力です。
飛躍した表現になりますが、本当に人間学を学ぶ教材として国宝にしてもいいのでは?と思えるくらい、スタッフからプレイヤーへのさりげない愛が伝わってくる名作だといえます。
つまり本作は極道やゲームの枠をはずれた人間ドラマとして捉えたほうがいいと思います。

ゲームができない方へ

多忙であったりそもそもゲーム機を持ってないので縁がない等…まずそこはご安心を。
今はゲームそのものをやらずともyoutubeなどでドラマとして視聴することが可能です。
【龍が如く〇〇(ナンバリング等)ストーリー】でyoutube検索されてみてください。

このシリーズは1作品だけでも10時間超の壮大なドラマになっており、すべてのシリーズは物語や人物が繋がっています。順当なら龍が如く1からおすすめしたいところですが、あえて最新作の龍が如く7のほうから観たほうがいいかもしれません。7はライト層にも馴染みやすいようにコミカル風味ですのでそこから登場人物が気になったり物語への興味が湧けば、過去を遡って観ることでかえって新鮮な驚きが得られると思います。
また豊富なエンターテイメント性にも定評があるので、観ているだけでも楽しめるようになっているのもおすすめできる理由のひとつです。

忠実に再現しているリアル性

この作品がまず凄いのは街並です。東京の歌舞伎町は神室町として、大阪の道頓堀は蒼天堀として、福岡の中洲は永州として…などなどゲーム内では名称を変えているものの、実際にその場所に訪れたことがある人は「あ!ここ実際にあった店だ!」とまるでその場所に居るかのような気分になれるほどの徹底したリアルな街並の再現度です。そしてこのゲームはとても多くのスポンサー企業がついていることもあり、実際にコンビニに並んでいる商品もゲーム内のアイテムとして再現しています。庶民に馴染みがあるドン・キ○ーテなども再現しているので、それらがプレイヤーに親近感を抱かせてくれる要素になっているわけです。

またゲーム内に出てくるリアルな食品をゲームキャラクターが美味しそうに食べてくれる演出により実際に現地へ行きたくなったり購買意欲をそそられたりと、実は社会貢献度どころか国際貢献度が高いゲームでもあるのです。

そしてもっとも凄いのはゲームで登場する実在の俳優や著名人などのサプライズ出演です。まずフェイスキャプチャーという技術により容貌だけでなく表情まで忠実に再現しており、さらに御本人が声優として膨大なセリフをゲーム内で吹き込んで演じているのです。演じてるというより、本当に龍が如くのキャラとして生きているような感覚になります。作中からも出演できたことを光栄に想っているのが伝わってくるほどの気迫を感じることでしょう。

喜怒哀楽に溢れているゲーム性

なお本編は非常にシリアスかつスリリングな展開となっているドラマが進行していきます。
しかしこのゲームは喜怒哀楽のツボを押さえたサブストーリーもふんだんに用意されていて、それが本編へのスパイスやアクセントとして活かせており無駄のない造りなんですね。また、本編を忘れてしまうほど夢中になってしまうミニゲームも丁寧に作られているので、これほどサービス精神旺盛なゲームはないんじゃないかと頷いてしまうファンは多いです。

喜怒哀楽の感情が巡るということは血流が巡ることでもあり体にも心にも大事な循環です。その循環があるから元気になれるんでしょうね。だから、このゲームは元気になれるということですね!
その原理をよく理解しているスタッフ陣営が作っているんだろうなと明確に推測できます。
持論なんですが感情を大事にしてくれるゲームってかなり少なくなったと思うんですよね。
感情を失わないようにしてくれるゲームは心を豊かにする良いゲームというのが結論です。

ちなみに龍が如く(通称RGG)公式X(旧Twitter)はこちら、とてもユニークな広報をされています。ご覧いただくとわかりますが、実は新作が年内11月と来年に2連撃で発売される予定です。詳しくはこちらからご確認ください。

善悪の狭間

極道は反社会的だという定義になっているのでわかりやすいですが、本当に恐いのは社会性を隠れ蓑にして善とみせかけた歪んだ悪です。いわゆるブラック企業であったり。ここ最近では、誠実そうなCMを流していた某企業の腐敗した実態が明るみになりました。公道の草木を斬ったり枯らしたりSNSで部下を日常的に恫喝していたりと悲惨なものです。極道と大差ない悪辣なことを社会の中で平然とやっている存在と照らし合わせるために、こういったゲームは必要悪なんじゃないかと感じた次第です。自分が酷い体験してきたことにも合点がいきます。

そんな社会を見透かしたようなセリフも多く、例えばキャラクター同士の問答がこちら。
「この世の中スジが通らんことばーっかりや。そんな意地張っとったら、身体壊すで?」
「兄さんがなんと言おうと、俺は俺のスジを通す。誰かが必要とすれば、俺は助ける。」
「やっぱりごっつぃ男やなあ桐生ちゃんは。じゃあそのスジ、見守らせてもらうで。」
実際の問答をアレンジしたものですがイメージとしてはこのように絆を紡いで善悪の狭間を突き進みながら、自分たちが本当に守るべきものについて気づかせられるのも醍醐味です。

せめて自分らしく

人生はゲームとはよくいったものですが人生でコンテニューできることは限られています。
生命はコンテニューできませんが、信用や信頼は改め次第でコンテニュー可能でしょう。
セーブしておきたい記憶や過去も選んでロードできればいいんですが、それもできません。
現世で人間としてプレイしているこの人生から意義であったり使命であったりを探求して
冒険してベストエンディングになれば上出来、そのための経験値が人間学かなと思います。

経験というのは必ずしも実体験だけでなく追体験していることも立派な糧になっています。これから物質的なものだけでなく仮想的なものの付加価値がついてくる時代になっていきますが、そのために大切なのはやはり感情なのだと思います。感情はいわば人間らしくあるための大事なプログラムだと考えています。機械にはないプログラムです。

さて、最後は夢想&散文モードに入り脱線気味ですが(笑)それも私の人間性ですのでね。
自分が自分らしくあれるゲームとして龍が如くのご紹介でした。ご覧いただき感謝します。

追伸:おすすめの曲があるのでよければこちらもご視聴ください。ある有名なアーティストグループで龍が如く愛が伝わってくるMusic Videoですが精巧なフェイスキャプチャーの凄さも知れますのでプレイしてみてのお楽しみです♪

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