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2024/4/10:フリーペーパーvol.97発刊!

「はっちゃけて、過激で」ありたい!エクストリーム・ぺインターTAKAの挑戦

10月31日(月)(20:00~20:29)のNHK・Eテレ「ハートネットTV」で「ブレイクスルーFile.62 過激にはっちゃけて!―エクストリーム・ペインターTAKA―」が放送される。

TAKAこと、松嶺 貴幸(まつみね たかゆき)さんは筆を口にくわえて、ダイナミックな躍動感のある絵を描く「マウスぺインター」である。

TAKAは1985年、岩手県雫石町に生まれた。

「カッコよくて、派手なことが好き」という彼は幼いころからスキーを始め、フリースタイルスキーで世界を目指した。しかし高校生の時、練習中に首から逆さまに地面に転落してしまう。この事故により頸椎を骨折、脊髄を損傷し四肢まひとなった。そんな障害を抱える彼であったが、ある転機が訪れる。

アメリカのカルフォルニア州ロサンゼルスに渡り、サンタモニカカレッジという大学で1年間学んだ。そのアメリカ留学当時のオフスクールでジョニー・アレクソンという女性に出会った。彼女もまた、彼と同じ脊髄損傷の障害があるが筆を口にくわえ絵を描くぺインターであった。彼女の描く水彩画に大きく感銘を受け、アートとデザインの世界に飛び込んだのである。

彼の才能は多くの人を魅了し、今ではミュージシャンやアーティスト、スポーツ選手とコラボレーションしてポートレート作品(肖像アート)を次々と生み出している。特に有名なところでは、昨年の24時間テレビのTシャツデザインも手掛けた(3段目の左から3番目。V6・長野博との共同制作)。

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画像引用:TAKA / EXTREME PAINTER

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画像引用:TAKA / EXTREME PAINTER

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画像引用:Wings for Life World Run

自らを「EXTREME PAINTER -エクストリーム・ぺインター」と名乗るTAKAだが、ここまで来るには数えきれないほどの多くの葛藤があったことだろう。

しかし、彼は障害を抱えた当時のことをこう語る。

その時というのは自分もまだ16だったし、それ(障害)を受け入れるということは全くなくて、
絶対元に戻ってやる!!そういう強い気持ちのほうが強かったので、
みんながやらないようなデカいことをしたいな、それだけで日本を飛び出してみたいな、という気持ちで。

なんとも前向きでエネルギッシュである。「はっちゃけて、過激で」ありたいから「エクストリーム・ぺインター」だと名乗る彼らしい気持ちの強さからだろうか。自他共に認める負けず嫌いで、特に「障害者だからできない」と言われるのが大嫌いというTAKA。ダイナミックながらも繊細なTAKAアートの数々は、まさにこの彼の生き様をストレートに物語っているようだ。本当にはっちゃけている!!

TAKAは、バリアフリーを推進するための事業、「一般社団法人ランプアップいわて」を立ち上げている。

四肢まひになってから2年間の入院生活を経て、「自立」を目指し介護ヘルパーの力を借りながら一人暮らしをしてきた彼だが、それでもやはり社会のバリアの壁というものも感じたそうだ。そこで「ランプ」という携帯折畳式スロープを制作した。折り畳みができ、簡単に持ち運べる「ランプ」には、彼のあのエネルギッシュな作品が描かれる。

プロジェクト立ち上げ以前は、店舗側に「スロープをつけて下さい!バリアフリーにしてください!」と要求し、張り合いました。快く対応して下さった店舗もありましたが、返ってくる答えの多くは、「費用対効果、車椅子利用者が来店した事は無い、うちには必要ない。」というものが殆どでした。そこで私は考えました。「無ければ自分が作っちゃえ!!お金がかかるというならプレゼントしちゃえ!!開拓型バリアフリーだ!!

要求ばかりしていても変わらない。まずはどんなものが必要なのか、自分が見せなければと思い、このプロジェクトを立ち上げました。当法人理事であり、10年来友人であるの鈴木範明と自分たちの小遣いで40本のランプ(スロープ)を製造、寄贈してきました。

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画像引用:READYFOR content_3b4cef6fbacec8b22225cd4ec14160c29ed5c951

画像引用:READYFOR

「段差を乗り越えるための携帯折畳式スロープ100本作成します!」というプロジェクトでクラウドファンディングを行った。残念ながら目標金額に達することはできなかったが、このプロジェクトを立ち上げただけでも非常に意義があることではないか。これからもバリアフリーを世間の人たちに広めるためにもこの活動を続けてほしい。

福祉、バリアフリーというと「やってもらう・カッコ悪い」というイメージがありますが、私は、「自らが積極的に段差を乗り越え、どうせやるならカッコよくやりたい!」という考えのもと、自らデザインした絵をプリントしたランプを設置・配布することで、福祉やバリアフリーという取り組みの意識を変えたいと思っています。

また、TAKAはレッドブル「Wings For Life World Run」のアンバサダーにも就任している。

Wings For Life World Run」とは、飲料メーカーのレッドブルと脊髄研究の国際的な非営利団体Wings for Lifeが脊椎損傷の治療研究への資金援助を目的として全世界で開催しているランニングイベントである。

脊髄損傷を抱える数百万の人たちには、脊髄損傷を治療可能にするという、ひとつの共通の夢があります。Wings for Life World Runに参加することで、その夢を現実にすることが可能です。

このランニングイベントの全参加費と同額がWings for Lifeに寄付され、脊髄損傷の治療研究や実験の支援に役立てられる。脊髄損傷によって不自由となった人たちの希望が世界中の多くの人々によって叶えられようとしているのだ。

このチャリティーイベントの存在を知った時にTAKAは感謝すると同時に、サポートを受けるだけではなく自ら何かアクションを起こしたいと思ったという。そして、自分で走るコトはできないけど仲間の手助けを借りて自分も走りたいと考えたのである。

TAKAは、描くアートだけでなく彼自身の生き方自体もとてもダイナミックである。そんな彼の持つこのエネルギーは、これからもたくさんの人々を魅了していくだろう。バリアフリーを世間のより多くの人々に広めるため、そして同じ脊髄損傷という障害を持つ人たちと共に希望を叶えるため、エクストリームぺインターは挑戦し続ける。

TAKAのさらなる活躍にこのHIFUMIYO TIMESも注目していきたい。

http://www.nhk.or.jp/heart-net/tv/calendar/2016-10/31.html

via:NHK福祉ポータル ハートネット

Portfolio

via:TAKA / EXTREME PAINTER

http://www.wingsforlifeworldrun.com/jp/ja/

via:Wings for Life World Run

http://www.excite.co.jp/News/sports_g/20160121/Cycle_style_31839.html

via:エキサイトニュース

http://www.redbull.com/jp/ja/stories/1331709041228/taka-the-extreme-painter-documentary

via:Red Bull

https://readyfor.jp/projects/rampup/announcements/5818

via:READYFOR

https://www.facebook.com/Rampupiwate/

via:ランプアップjapan | Facebook

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