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3年日記をつけ始めてからコロナ禍で思うこと

Plain empty notebook with tea, on a wooden background

3年日記をつけ始めて

私は、『3年日記』を実は付けている。今の日記帳は2代目で、周期は6年目である。来年に新しい日記帳を取り換えると、かれこれ3代目になる。

6年間、3年日記をつけて思ったこと。それは、付け始めてからは考えもしなかったが、コロナ禍に突入して世の中が沈んだ時期のことを、日記に鮮明に書いていたということだった。ちょうど日記をつけ始めて3年目のときにコロナ禍が始まったが、初めて日記帳の中に『コロナ』という文字が出てきたのは2020年の2月1日のときだ。

コロナ禍の不安に寄り添った日記

2020年に日記をつけていたのは幸運だった。2023年にアフターコロナになりつつ、2020年からコロナ禍が始まった出来事を忘れることが多かったが、久しぶりに日記帳を読み返すことで、コロナウイルスが流行り出してからの不安が書かれていたことに気付いたのだ。

2018年から日記をつけ始めており、コロナになる前の出来事も書かれていたので、コロナになる前とアフターコロナとの差異を確認することができた。

抜粋したコロナ禍の日々

2019年2月2日の日記には『マスク』のことなんて一文字も書かれていなかったが、2020年2月2日は『100均でもマスクが売り切れていた』と書かれていた。安部元首相が中国にマスクを送ったことも書かれており、2020年から2023年の間に世の中はものすごい勢いで時代が変化したことがうかがい知れた。

2020年3月9日の日記には、『東京オリンピックが延期されるかもしれない』ということが書かれており、あの頃の不安がまざまざと蘇る。

2020年の3月13日は『早くコロナウイルスが収束するといいなあ』と書かれており、今もなお、コロナウイルスが収束し切っていない事実に、胸を痛く思った。

2020年の4月16日は『緊急事態宣言が発令された』とあり、緊急事態宣言の発令によって多くの学校や職場で自由制限を余儀なくされる出来事が思い返される。

このように、日記帳にはコロナウイルスが流行り始めた頃の詳細な記憶が書かれてあった。コロナウイルス流行り始めの1年目は、まさか、ここまでコロナ禍が続くとは思いもしなかったが、日記をつけることで自分の心の状態と比べられるという良い部分があるのだ。

日記をつけ始める人が増えたコロナ禍

コロナ禍になってから、日記をつけ始めた人や短歌を詠む人が増えたという。私は、YOASOBIの生みの親であるサイトのmonogataryに『短歌deダイアリー』という作品を日記のように上げているが、短歌を始めた当初よりもネットを通して見る機会がグッと増えた気がする。

日記帳をつけ始めて思ったこと。それは、ここ数年の自分の心の状態を客観視できることだ。『日記なんて毎日書けない……』と思う方も大丈夫。日記を続けられるコツがある。

毎日書かなくても続けられるコツ。

日記帳は毎日書かなくてもいい。一度にたくさん書き貯めしても構わない。空いた分は自分が日ごろ思っていることや感じていることを書き出しても構わないのだ。

こんな風に、私は自由奔放に日記をつけている。最高で20日間貯めて一気に書いたこともあったし、空白の記事のところには自分が好きな言葉を書き足しただけの日もあった。『ルーズに日記を書くこと』。これが日記を続けるコツなのだ。

日記をつけることは認知行動療法にも繋がる。最近では、100均などでも手軽に始められる日記帳が増えているので、日記をつける習慣があってもいいのではないかと思う。

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