2016年4月1日に「障害者差別解消法」が施行されましたが、世の中にはどのような合理的配慮(ごうりてきはいりょ)が飛び交い、障がいのある人々は日々、どのような合理的配慮と向き合っているのでしょうか?
人気シリーズ【GO!HI!的日常】では、車いすユーザーが身の回りで起こったさまざまな出来事の中から「それって合理的!」あるいは「それは合理的じゃないよね!」と感じたエピソードを紹介。イラストレーターの《えりこ》、ライターで1児の母の《かおり》で構成された「トリプル☆リー」が制作しています。
※当コンテンツは南日本新聞で2017年10月から掲載開始。今回は2023年6月14日に61回目として掲載された紙面オリジナルコンテンツ【GO!HI! ゴーハイ的合理的配慮な日常】のバックナンバーとしてお届けします。
福祉タクシーを予約しようとすると…
Illustration by えりこ
緊急時や場所に縛られることなく移動できる乗り物といえば、タクシー。
車いすユーザーにとっては「福祉タクシー」が頼りですが、最近は利用しにくいのが現状です。
以前は車が空いてさえいれば予約なしでも利用できていましたが、近頃は余裕を持ってだいぶ前に予約しなければなりません。
時々、突発でも対応してくださるタクシー会社がありますが、体調の問題や急な外出など、何度も電話をかけて探すのは本当に大変です。
誰が何日も前に病気になることを予測できるでしょうか?
全ての会社に電話をかけても捕まらないときは、どうしたらよいのか悩みます。
毎年、梅雨時期になると、もう少し気軽に利用できる移動サービスがあったらと思うのです。