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ヘルプマークについて

ヘルプマーク(カード)とは?

内部障害や難病の方、妊娠初期の方など、援助や配慮を必要としていることが外見からは分からない方々が、周囲の方に配慮を必要としていることを知らせることで援助が得やすくなるよう、2012年に東京都が作成したマークです。ということは、約10年前に作成されていたわけですがそんなに認知されていない?と感じた私の出来事も含めてヘルプマークについて意外と知られていないことを説明できればと思います。

ヘルプマークをもつには?

ヘルプマークは、配慮や支援が必要な方であれば各地方の市役所で障害福祉課に申請すればもらうことができます。地方のキャラクターが描いてある固い素材のカードもありますが、過敏な人に配慮したシリコン製のストラップ型もありそちらは全国共通タイプです。ヘルプマークに公共で助けが必要な場合にあらかじめ症状や理由を書いておいたり、発作が起きた際にはヘルプマークを提示しながら口頭で説明して助けを求めるなどでも必要な目印です。

ヘルプマークの活用・認知

ヘルプマークは目立ちやすい赤いデザインということもあり、人からかなり注目されます。その視線の意味も人それぞれです。すべてが善意的とはいえず、どうしたらいいかわからず相手を動揺させることもあります。ヘルプマーク=席を譲るというイメージが強いのですが、当事者からすれば必ずしもそうとは限りません。私はヘルプマークで席を譲られたとしても、妊婦さんやより困っている人を見かけたら譲ったりもしますので共助としても利用しています。

ヘルプマークを世間に知ってもらうためによく見かけるのは公共交通機関での「ヘルプマークの方に席を譲りましょう」というステッカーですが、それで困ることがあります。例えば、車イスの方など明らかに補助が必要な人はそれがいいと思います。問題は内部疾患や精神障害など、見た目でわからない人がヘルプマークをしている時の人々からの反応です。知らない人、知ってる人、知ってるが主義によりリアクションが違うなど、わりと様々な反応です。

【ヘルプマーク 困ること】でGoogle検索してみました

ー ヘルプマークを身に着けた方を見かけたら ー

外見では健康に見えても、疲れやすかったり、つり革につかまり続けるなどの同じ姿勢を保つことが困難な方がいます。 また、外見からは分からないため、優先席に座っていると不審な目で見られ、ストレスを受けることがあります。
検索結果の一番上にでた文章をそのまま引用しましたがまさしくこの通りでした。つまりリスクはあるとのこと。

ヘルプマークで助かる?

ヘルプマークをしながらバスなどに乗って、見られることに慣れたとはいえやはり人の視線に敏感な時期は凄くストレスでした。なので、試しにヘルプマークをはずして乗ってみました。すると驚くほど視線が無くなりました。なんとも言えない気分ですが…そういうこともあり、私の精神状態によっては公共の場ではずすようになりました。ただし、市役所などでどうしても公助いただきたい場合はつけるようにしています。

ヘルプマークで助かる!

私は人の群れにいると不安症で息苦しくなり発作が起きることがあるのですが『座って楽にしてください』と察した方から席を譲られた時は安心して助かりました。あと、市役所での手続きでミスしないかと極度に緊張してしまいますがヘルプマークを提示して症状を予め伝えると必要な書類や順序などのメモを渡してくれたり公助に慣れた担当者に代わって丁寧に対応いただいたりで助かることがあります。

互いに感謝し助け合う

助けというのは恒久的なものではなく一時的なもの。とはいえ、助けてくれたことへの感謝は大切です。例えば、日常的に乗るバスにも『徒歩で何キロも歩かず助かる』という意識があることで運転手さんへ感謝が芽生えます。あくまで育児方針にはしていますが、自分の子には運転手さんには元気よく『ありがとうございました!』と伝えさせています。たまに運転が荒っぽい運転手さんもいますが、その荒ぶりをほぐす意味でも感謝を伝えさせています(実際に子供から感謝された運転手さんは表情が柔らかくなりますから)

大人同士は『お疲れ様でした』など感謝というより慣習で伝えてしまいがちです。無垢な子供から感謝されることって、親戚でもない限りなかなか機会はないと思います。大人たちへの感謝が伝わり助け合えれば子供にとっても優しい社会と未来に繋がる、という理想も込めてそうさせています。初めはヘルプマークで公助を求めていましたが、いつしかヘルプマークを共助に活かせないかと意識が変わっていました。私が障害者であることは覆しようがないので、そういう形でも子供は大人に使命を与えてくれるのでしょう。話が飛躍しましたが私のリアルな特性も伝わればとあえてこういう話もしてみました。関係あるか関係ないかは個々の価値観などにお任せすることにいたします。

ヘルプマークを持つにはそれなりの理由があることと同じくらいにそれなりの意義があってもいいのではないかな?というのが私の持論としてのヘルプマークの用い方です。所持していることでうしろめたく感じず前向きに生きていくために所持していることが本分ですから。

 

話をまとめますと、ヘルプマークがどこまで世間一般で認知されているのか統計を存じませんが…自身が所持していて身近で起きて実感したことを共有するため記事とさせていただきました。読まれた方でヘルプカードを持たれてる方や持とうか悩んでいる方など、もしも思い当たることがあり参考や助けになれば幸いです。

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