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【GO!HI!的日常】厚着ができない!

2016年4月1日に「障害者差別解消法」が施行されましたが、世の中にはどのような合理的配慮(ごうりてきはいりょ)が飛び交い、障がいのある人々は日々、どのような合理的配慮と向き合っているのでしょうか?

人気シリーズ【GO!HI!的日常】では、車いすユーザーが身の回りで起こったさまざまな出来事の中から「それって合理的!」あるいは「それは合理的じゃないよね!」と感じたエピソードを紹介。イラストレーターの《えりこ》、ライターで1児の母の《かおり》で構成された「トリプル☆リー」が制作しています。

※当コンテンツは南日本新聞で2017年10月から掲載開始。今回は2023年2月8日に59回目として掲載された紙面オリジナルコンテンツ【GO!HI! ゴーハイ的合理的配慮な日常】のバックナンバーとしてお届けします。

「寒い冬は着込めばいい」と言うけれど…

Illustration by えりこ

一般的に「暑いのはどうすることもできないけど、寒い時は服を着込めばいいから、冬が楽」と言われますが、私たちは厚着をすると大変です。

服の厚みや重さで姿勢を保つことが難しくなったり、腕や足、体が動かしにくくなり可動範囲が狭くなったりします。

トイレで服の着脱に時間がかかることもしばしば。寒さ対策に勧められる手袋は、握力が弱いせいか手が滑ってレバーが握れず、車いすの操作ができなくなるので使うことができないのです。

薄着で過ごしたいところですが、風邪はひきたくないので厚着で過ごしていると体力が奪われヘトヘトになります。

毎年、寒くなると暮らしやすさをあれこれ考える毎日なのです。

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