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2024/4/10:フリーペーパーvol.97発刊!

ハロウィーン 美味しい料理とヒストリー

ハロウィーンの歴史とお菓子

今や一般的なイベントになったハロウィーン。仮装をして写真を撮る、お菓子作りを楽しむ、庭をハロウィーンカラーに飾り付けする…。楽しみ方は人それぞれ。今回はハロウィーンの歴史と料理を紹介します。

古代ケルトのお祭り「サーウィン」

朝晩の冷え込みが厳しくなり、霧が立ち込める10月下旬。街は秋色に染まる。ショーウインドウにはカボチャや栗などのお菓子や雑貨が並ぶ。ジャック・オ・ランタンやガーランドなどで飾られた街を、様々な仮装をした人たちが行き交う。10月31日に行われるお祭り「ハロウィーン」は、世界各国で親しまれている。

古代ケルトのお祭り「サーウィン」が起源とされるハロウィーン。世界の営みが一時的に止まり、あの世とこの世の境目が薄くなる。そのため、妖精や死者といった異界の住人たちがこの世にやってくるとされている。逆にこの世のものがあちら側に行きやすくなる、危険な季節。

あの世から帰ってくる先祖の霊を慰めるため、神々に作物を捧げ、火を焚き、死者を偲び敬う。そして癒された死者は、招いてくれた家に祝福を与え、あの世へ帰っていくそうだ。そんな厳かな儀式のサーウィンは、歴史を経て賑やかなイベントに変化していった。

ハロウィーン=カボチャ?

毎年この時期になると、様々なハロウィーン料理が作られる。ガイコツやゾンビなどの魔物をイメージした毒々しいスイーツ、カボチャを使った料理などなど。中には趣向を凝らしたものもあり目にも楽しい。いつも食べている市販のお菓子のパッケージもハロウィーンカラーになる。

それらの商品を見ていて、ふと気づいたことがある。全面的にカボチャをモチーフにしたものが多いのだ。コウモリや魔女、オバケ、紫や黒、緑…そしてオレンジ。カボチャをくり抜いて作る「ジャック・オ・ランタン」のイメージが強いのだろう。

そして、料理よりもスイーツの数が多いような気がする。料理と言われてパッと思いつくのはカボチャのポタージュ。カボチャを使わない料理はどのようなものがあるのだろうか。

秋の恵みがぎゅっとつまった料理たち

ハロウィーンの際に食べられる料理は、その国や地域で一般的に食べられている郷土料理・家庭料理が多い。また、少しレシピが異なるものもある。

コルキャノン

潰したじゃがいもに、ケール、玉ねぎ、ハーブなどを混ぜて作るマッシュポテト。アイルランドの家庭料理でよく食べられている。

バームブラック

ドライフルーツとスパイスを混ぜ込み焼き上げたパン(ケーキ)。中にコインや指輪、布切れなどを入れて焼くのが特徴で、切り分けたパンに入っている品物で運勢を占う。

フィッシュチャウダー

白身魚やルーム貝、じゃがいもなどの野菜、スパイスで作るスープ。カボチャを使ってアレンジしてみてもいい。

トフィー・アップル

バター、砂糖を煮詰めたものに林檎を絡めたスイーツ。林檎あめ。

じゃがいもや林檎、ナッツなど、この時期に収穫される旬の食材を使った料理にトライしてみては。

狂騒から離れて

あの世とこの世の境目が薄くなるとされるこの日、世界中で様々なことが起きる。良いことはもちろん、悪いことも。渋谷のスクランブル交差点での騒乱、韓国の梨泰院で起きた群衆事故など、死傷者が出るような痛ましい事件が相次いでいる。

ハロウィーン=お菓子がもらえて悪戯ができる楽しい日という認識が浸透しているからかもしれない。本来なら死者を慰めるお盆のような行事だったはずなのに、今は死傷者が出るようなイベントになってしまった。

季節の移ろいを感じながら、温かい料理を囲み、ゆったりとした時間を過ごす。そんな1日があってもいいのではないだろうか。

ハロウィーンを楽しむ人も、そうでない人も心穏やかに過ごせますように。

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