画像・動画編集作業等に便利な「左手デバイス」を紹介!
こんにちは、かげぼーんです。
今回は「左手デバイス」と呼ばれるものについてご紹介していきます。
(注意点ですが、これは「色々な事情で使用したことはないが、情報を集めに集めた人間の相性のいい商品探し」の記事です。)
まずは「左手デバイス」とはいったい何なのか、という所からです。
「左手デバイス」とは?
そもそも「左手デバイス」」という呼称は、「右利きの人間が右手で作業している時、空いているほうの手(=左手)で作業補助をする為に使用するツール」というふうな意味合いなので、利き手を問わない「片手デバイス」という呼称も存在しますが、ここでは「左手デバイス」とします。
「左手デバイス」は、「デジタルイラスト」、「動画編集」、「画像編集」、「3D制作」、などで使用する時短ツールです。たとえば、デジタルイラストなら、「描く作業」以外の動作まで全てペンで操作しているとタイムロスが出ますが(チリも積もれば)、「取り消し」、「やり直し」、「ブラシサイズ変更」、「ズームイン・アウト」、「キャンバス回転」、「消しゴムに切りかえ」…などを空いているほうの手で操作すれば、ペンを持つ手は「描く作業」から極力離れずに済むのです。動画編集でなら、タイムラインの操作などに使用できます。もちろん、「キーボードとマウス」で事足りるかたも多いでしょう。
ここからは、ブロックに分けて、評判の「左手デバイス」をいくつか紹介していきます。なお、価格は変動する可能性があるので文章では記載しません。ご了承願います。
比較的お手頃価格:ホイール系部分なし
・iClever(アイクレバー) テンキー Bluetooth 薄型 充電式「IC-KP08」
たびたびSNSのデジタル絵描き界隈で話題になる、定番の「テンキー型」左手デバイスです。左手デバイスというより、「左手デバイスとして活用できる外付けテンキー」と言うほうが正確かもしれませんが、いわば「ぱっと見ただの電卓」ですが、「設定したショートカットを判別できる(「無地に自作」が確実性高い)百均の丸シール」を貼れば、どこがどれだったか忘れても安心、といったような評判です。現在5色展開です。どう見ても「置き型」ですね。
ごつくなく、置いていても違和感はないと思われます。ツイッターで画像をアップしているかたが多数存在しています。今回紹介する中ではお手頃な価格だと思います。
高級品:ホイール系部分搭載
(※Xencelabs:センスラボ と読みます)こちらは本格的に「左手デバイス」です。ホイール系部分を搭載しているので、「キーやボタンしかないと、キャンバス回転でキーを連打しなければならなかったり(押しっぱなしでも作動するのかもしれませんが。また、ペンの動きを含むショートカットなら連打する必要はないですが、『ペン使用中』のため描く作業はその間止まることに)、スクロール系の操作(動画編集ならタイムライン周りになるかと)を登録できたとしても少し大変」だとされる操作を、くるくる回す動作で対応できます。左手デバイスとしては珍しくディスプレイ搭載で、登録したショートカット名を表示できます。回転部分もキー部分も、数パターンのショートカット登録セットを切りかえて使用できます(回転部分はセットと言うより単体切りかえ。更に切りかえは回転部分とキー部分で連動はしないよう)。この製品はペンタブレットとセットでも展開されています。手持ちでも使用はできるかもしれませんが、基本的に「置き型」でしょう。
気になるのは、登録セット切りかえ時のラグがどれくらいなのか、でしょうか。ホイール系には「キャンバス回転」も「ズームイン・アウト」も登録したいので。
超高級品:ホイール系部分多数
こちらは、「Tour Box Elite(ツアーボックスエリート)」という、「Tour Box」シリーズの現時点の最新モデルです。完全なる「置き型」です。「回す」動きができる部分が3種搭載されています。トリッキーな見た目やキー配置は、視認しないでも操作ができるようになっているようです。「ノールック操作」向けには、「疑似的に振動をつける機能」も採用されていて、手に伝わる感覚で「どれほど回したか」が直感的にわかるようです。回転系は「押し込み」にも対応し、キーは同時押しに対応しているものも。ハード面だけでなく、ソフト面でも機能がとても多いのが特徴です(詳しくは上記ページを参照願います)。現在3色展開。
レビューが「イラスト制作」や「動画編集」ばかりで、「漫画」で感想を述べているかたが少ない、つまり漫画で活用できるものなのかわからなくて悲しい(漫画を描く人間としては)。そして、自身は「いわゆるマルチタスク」がとても苦手なタイプなので、そんな人間でも上手く扱えるのか未知数。何より超高級品。
番外:CLIP STUDIO 特化型
「番外」というのもなんですが、ここからは、いったん「CLIP STUDIO 特化型」の紹介です。まず、この「CLIP STUDIO TABMATE(クリップスタジオタブメイト)」は、基本的にクリスタ向けらしく、しかし工夫すれば他ソフトでも使用可能だと言われる、どう見ても「持ち型」の左手デバイスです。やろうと思えば200件以上もの操作を登録可能で、CLIP STUDIO PAINT(EX/PRO 製品版)ユーザー対象(アカウント登録が必要だと思われ、上記のページからのみ適用か)の優待販売も存在します(記事制作時点現在)。ホイール搭載。(CLIP STUDIO PAINT:クリップスタジオペイントはデジタルでイラストや漫画などが制作できる定番ソフトです。)
個人的に気になる点は、持ち型にしては自身の手には少し大きい気がすることです。手ごと机に置けばいいのでしょうが。
続いてこちらもクリスタ特化型。かつ、スマートフォンでこのモードが使えれば、無料で左手デバイス化が可能です。このモードは、スマートフォンにクリスタのインストールは必要ですが、スマホ版クリスタの契約は不要で、「スマホクリスタ1日1時間無料」も消費しませんが、スマホでクリスタのキャンバスを開いていると1時間のカウントは進んでしまうそうです。詳しくは上記公式講座を。
しかし、スマートフォンを持っていない人間はどうすればいいのか…。
終わりに
今回紹介したもの以外にも左手デバイスは多数存在しますし、ペンタブレット(板型でも液晶付きでも)自体にキーやホイールがついている製品も多数存在します。特に海外製に顕著でしょう。
先述の「マルチタスク苦手」についてですが、『聞きながらはじく「そろばん」、回しながら跳ぶ「なわとび」、そのほかピアノや自転車など』が大体挫折してきた事柄なのです。しかし、「正面のモニターを見ながら手元の板型ペンタブレット(板タブ)で描く」は8年くらい続けているだけあって、かろうじてそれなりに出来ているはずです。
マルチタスク苦手でも活用できる左手デバイスは存在するのか否か。なお価格。
長い記事にお付き合いありがとうございました。