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2024/12/10:フリーペーパーvol.105発刊!

お取り寄せの楽しみ 「三月の羊」のパウンドケーキ

おうち時間をお取り寄せでもっと楽しく

新型コロナウイルスの影響で自宅で過ごす時間が増えた。少しでもおうち時間を充実させようと、あれこれ試行錯誤しながら暮らしている。ヨガ、読書、動画視聴、ハンドメイド…楽しい時間ではあるけれど、少し飽きてくる。そこで気分転換と飲食店支援を兼ねて、北海道にあるカフェ「三月の羊」のお菓子をお取り寄せしてみた。

憧れのカフェのお菓子

「三月の羊」のことを知ったのは『ひつじがすき』(佐々倉裕美 著 山と溪谷社)だった。羊の生態や飼い方、羊毛の紡ぎ方を美しい写真とともに紹介している。まさに羊好きにとっては夢のような一冊。特に写真が美しく、牧場で暮らす羊たちの生き生きとした様子が伝わってくる。

ゆっくりと読み進めていると、あるものに目が止まった。羊関連の雑貨やお菓子を紹介しているページに載っていた、羊のかたちをした白いケーキ。油脂を使わずに作られているらしい。どんな味がするのだろう?作っているお店の名前を見ると「三月の羊」と記載されていた。ケーキにもお店の名前にも惹かれた私は、すぐに調べた。

「三月の羊」は北海道亀田郡七飯町にあるカフェ。北海道産の小麦粉やバター、こめ油など原材料にこだわり、焼き菓子やパンを作っている。また、定期的に絵本の作品展も開催されている。周辺には大沼国定公園や、ログハウス風の宿泊施設があるのでバケーションにもぴったり。

森の中のカフェなんてとても魅力的。美しい自然を眺めながら、本を片手に美味しいものをいただく…想像するだけで胸がときめいた。でもこのご時世、旅行はちょっと難しい。行きたい、でも行けない。ふと、オンラインショップがあることを発見。せめて旅行気分を味わえればと、お取り寄せすることにした。

選ぶ楽しみ

ショップには北海道の恵みを贅沢に使った商品が並んでいた。羊の形をしたメレンゲのお菓子「ラムラム」、焼き菓子の詰め合わせ、季節限定のお菓子。よもぎ、くるみ、苺、ジンジャー、自家栽培のベリー、全粒粉…オーガニック系のお菓子が好きな私は、心躍らせた。

私はカフェやパン屋に行くと、塩パンやクッキーといった定番のお菓子をよく買う。シンプルなお菓子にはお店や作り手の想いが詰まっている。それは原材料や焼き時間、包装などに表れる。同じ商品でもお店や作る人が違えば味が変わる。その違いを楽しむのが好きだ。

本で紹介されていた羊のケーキも気になるけれど、今回はパウンドケーキをオーダーした。

北海道から届いた贈り物

雪国から届いたダンボール箱にはちょこんと羊のマークがついていた。すこしとぼけたような表情がなんとも可愛らしい。箱を開けるとていねいに包装されたパウンドケーキが入っていた。敷き藁のようなペーパークッションにきれいな模様の紙の緩衝材。ケーキには透明な袋、ピンクの細いリボン、小さな金色のシール。簡易な包装だけれどそれがまたお菓子を引き立たせている。

はやる気持ちを抑えながら、そっと手にとってみる。思っていたよりもずっしりしていた。ふわふわした感触を予想していたので少し驚いた。原材料は小麦粉、バター、砂糖、平飼い卵、塩のみ。どれも体に優しいものばかり。添加物も着色料も不使用。丁寧に焼き上げられたやわらかな茶色のケーキは、春の木漏れ日を思わせた。

早速、お茶を淹れて、さあおやつの時間。まずはひとくち。口の中でほのかな甘みが広がって、ほろほろと溶けていった。甘い粉の匂いが鼻を抜ける。素材本来のやさしい味が嬉しい。ケーキの両端はちょっと香ばしい匂いがする。シンプルな味でいくらでも食べられそう。一切れでお腹いっぱいになるので、毎日少しずついただくことにした。

箱の中に同梱されていた納品書に手書きのメッセージが添えられていた。

「Thankyou!お元気ですてきな春をお迎え下さい」

その隣のスタンプで押された羊が微笑んでいるように見えた。コロナが終息したらカフェを訪れたいと思った。

 

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