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マスクの素材でそこまで違うの?ウィルス防御効果の差の検証結果に愕然・・・

国立研究開発法人・理化学研究所(以下、理研)とウィルス専門家、西村秀一医師の検証結果から見る素材ごとの飛沫防止・防御効果

2021年に入って早1ヶ月半が過ぎてしまいました。都道府県ごとの非常事態宣言や一部営業の自粛、コロナウィルス感染者の爆発的な増加があったりと、まだまだ予断を許さない状況は変わらなさそうです。室内の換気や手洗い・うがいの励行、マスクの着用など色々と新しい生活様式がありますが、その中でも今回は“マスクの素材による飛沫防止・防御効果の違い”についてみていきたいと思います。

理研“富岳“によるシミュレーションの結果(吐き出し飛沫量)

昨年12月、理研のスーパーコンピュータ“富岳“による、マスク素材ごとの飛沫防止効果のシミュレーション値が発表されました。これによると、ウィルスを他社に移す可能性のある“吐き出し飛沫量“のカット値は、

不織布マスク   → 約80%
手作りの布マスク → 約70%
ウレタンマスク  → 約30〜40%

となっているようです。

理研では、基本的に不織布マスクを使い、夏場や運動時には綿性のマスクを使うなど、時と場合によって使い分けても良いとしています。
一方、ウレタンマスクは確かにゴワゴワせず着けやすく、色も選べてファッショナブルですし、呼吸もしやすいので人気がありますが、公共交通機関を使ったり、スーパーマーケットやデパートなどの人が集まりやすいところでの着用はどうやら避けた方が良さそうです。

西村秀一医師による実験の結果(吸い込み飛沫量)

“富岳“の結果はあくまでもコンピュータ上での“吐き出し飛沫量”のシミュレーション結果でした。そして、同じくマスク素材ごとの飛沫防止効果・“吸い込み飛沫量”を“実験“された方がいらっしゃいました。独立行政法人国立病院機構・仙台医療センターの西村秀一医師です。
実験方法は割愛しますが、実験結果を以下に表記します。

飛沫の大きさ 0.3~0.5μm 0.5~1.0μm 1.0~2.0μm 2.0~5.0μm 5.0μm以上
N95 96.4% 96.5% 96.7% 96.9% 100.0%
医療用サージカル 94.3% 97.2% 98.5% 99.2% 100.0%
不織布 90.8% 95.2% 97.5% 98.4% 99.1%
布(ガーゼ) 16.4% 18.3% 21.8% 26.5% 35.3%
ポリエステル 13.0% 13.5% 15.7% 16.6% 26.3%
ポリウレタン 0.9% 0.5% 0.6% 0.0% 8.2%

※各マスク1枚につき3箇所を切り取り調査し、それぞれのマスクを2回計測した平均値。
西村秀一医師の実験結果より引用

この実験結果によりますと、N95や医療用サージカルマスクは当然として、不織布マスクの性能の高さがやはり目立ち、普通の生活で使う分には十分な性能と言えます。一方で、“吸込み飛沫量“について、ほぼ無防備な実験結果に終わったのがウレタンマスクでした。
人混みの多い場所に向かうときには、やはり不織布マスクの着用が好ましく感じます。自分だけではなく、周りの人も気遣うことも大切な時期になってきています。接触確認アプリCOCOAにもある通り、”知らないうちに、拡めちゃうから”を少しでも減らす努力をみんなでやっていきたいですね!

マスクの付け方ひとつでも変わってくる

私は過去の仕事が精密電子機器製造や半導体製造など、クリーンルーム内での仕事だったのでマスクには慣れているのですが、使い初めは確かに息苦しさなどがあって使いにくいと思います。しかし、きちんと装着しなければ意味のあるものではなくなってしまいます。

今回のまとめ

最近では、“マスク警察“や“ウレタンマスク警察”など、過剰反応する方々も増えてきました。アレルギー的な理由でマスクのできない方もいらっしゃいますし、基礎疾患保有者や高齢者など、重症化リスクの高い方もいらっしゃいます。“自分は若いから”とか、“何をしても無駄だから”と自分だけの枠で考えるのではなくて、もっと広い考え方をしてみましょう。
社会や経済をも侵食していっている新型コロナウィルス。医療危機も現実のものとなってきています。一人一人がきちんと情報を得て行動していきましょう。それが、未来につながっていくことにもなると思います。医療機関も受け入れ態勢が限界を迎えつつあります。自分が社会にできる小さなこととして、マスクの見直しをされてみるのも良いのではないでしょうか?

#水溜りボンド
【ウイルス対策】どのマスクがウイルスを貫通させないか電子顕微鏡で検証してみた

水溜りボンドのお二人と、GENKI LABOの元気先生も独自で検証をなさっているようです。

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