来年を心地よく迎える準備は、秋のスタートで!
私は片付けが苦手だと思います。
ゴミやモノが床に散乱した状態ではないのですが、興味のあることが多く、すぐに本やモノを増やしてしまいます。
元々インテリアのセンスがないのに興味は強く、SNSやインテリア雑誌、断捨離、こんまり、ミニマリスト、シンプルライフ、丁寧な暮らし…様々なタイプの片付け指南本も読んで、試しては失敗してきました。
ざっくり
片付けにしばられる生活から抜け出そう
そこでいま思うのは、片付けが苦手な人にとって自分に合った部屋のつくり方や暮らし方は、いろいろな知識を取り入れて、失敗も重ねて、少しずつ自分のやり方を身につけていくものだということです。
そして最終的には大掛かりな片付けを必要としない、大好きなモノを大切に使う、すっきりとした生活になると思っています。
いまご自宅の居心地が良くないと感じている方、今年のうちにじっくりと居心地の良いお部屋づくりをして来年を迎えたい方に、一つの片付け方として、私の経験も参考にしていただけると嬉しいです。
自分がどうなりたいかを明確にする
実際に片付けを始めると、途中で「何のために片付けをしているのか」を見失うことがあります。
引越しの期限でもない限り、いま頑張って全部やらなくても良いのではないか、と思ってしまうこともあります。
もし片付けをしてすっきりと暮らしたい場合は、捨てることにフォーカスするのではなく、好きなものを選んで残す作業をすることをおすすめします。
そして片付けの最初に、「期限」を設定することをおすすめします。これは体調や予定にあわせて、無理のない期間でやり終えることができる幅をもって、引越しの前や年末をイメージして設定すると良いと思います。
さらに自分の好きなモノを選ぶために、片付けの「テーマ・目標・判断基準(処分か残すか迷う時)」を紙に書いてイメージをはっきりさせます。そのうえで期限内に処分、大掃除、レイアウト変更を行うと、モチベーションを保ちやすく、途中であきらめにくくなります。
ちなみに私のテーマは、「自分が好きなモノだけと暮らす」。
目標は、「いつでもかんたんに引越しできる」。
また、残すモノを選ぶ判断基準を明確にすることで、残すか処分するかの判断がしやすくなります。
私の場合は、「来年以降の自分が使いたいモノかどうか」です。「私らしさ」を判断基準にしました。
自治体のゴミの日を把握
不要なモノを処分しながら片付けるには、ゴミ捨ての日の把握が必要です。
片付けの始めに、自治体が発行しているカレンダーで各ゴミの日と、捨て方がわからないモノの捨て方を確認しましょう。
鹿児島市であれば、「ごみ出しカレンダー」です。もし読んでも捨て方がわからないモノは、鹿児島市ならば「サンサンコールかごしま」に電話して相談しましょう。夜21時まで対応してくれますし、とてもわかりやすく教えてくださいます。
「衣類」「金属」など、月に1、2度しか回収されないモノもあります。
モノが減ってスッキリしていく様子を目で見ることで、やる気の維持に繋がります。
ごみ出しのスケジュール感を把握して、ゴミ袋をそばに置きながら片付けを行うことをおすすめします。
片付け期間は基本的に食料以外のモノを買わない
モノを片付けていると、つい「収納道具や家具を変えたら、うまく収まるのではないか」と考えてしまいます。
でも、まずは持っている収納道具や家具だけで進めることをおすすめします。
片付けが進む過程で、いまある収納道具や家具を工夫して使ってみると、スッキリと収まることが多々あります。
私は片付けの期間は、食料以外は購入しないようにしました。
せっかく頑張って片付けて、素敵にするお部屋には、余計なモノを入れて失敗をすることは避けたいと思いました。妥協はしたくないし、また捨てることになるならお金も時間もゴミも、モノももったいないです。
生活や心地良さは変化するものなので、家具のレイアウトや収納方法も、お金をかけずに工夫して変えながら生活するのも、一つの楽しみだと思います。
途中で諦めそうなとき
片付けをしていると、途中でつまづく事が何度もあります。
進まないと諦めて次へいき、部屋のあっちこっちに手をつけて、部屋中にものが広がって、どうしたら良いのかわからなくなってしまいます。
なるべく片付けをスムーズにすすめる方法、どうしたらよいか迷った時の解決方法をまとめます。
単価が安い、執着の少ないジャンルから手をつける
一つのジャンルごとにすすめると、もっているボリュームもわかるし、似たものが2個以上あるようなことも把握できて、そこから好きなモノを選びやすくなります。場所も一箇所にまとめてやれるのでおすすめです。
持っているモノの中で、思い入れや高価なものが少ないジャンルから始めると進みやすいです。
例えばそれが文房具であれば、部屋中の文房具を一箇所にまとめて、そこから好きなモノ、すぐに使いたいモノを選んでいきます。
ずっと使わずに劣化してしまい愛着もないモノは今後も使わない、重複している中で何個も必要がないモノは、一番好きで状態の良いモノを選び出します。
高価な万年筆やボールペンも使いこなせないのであれば、手入れの必要なモノなので、誰かに大切に使ってもらう方法を考えて手放しましょう。
全体のボリュームが部屋に対して多すぎる場合は、思い切って「好きで今後も普段から使いたいモノ」だけに絞って良いと思います。
処分に悩む衣類
捨てても良さそうだけど、また着たくなるかも?と悩む衣類は、着て鏡で見てみると判断しやすいです。
高かった、好きだ、と思って執着しているものが全く似合わず、状態も悪いことがあります。かわりに意外なモノが似合って、着心地も良かったりします。
イメージする自分の姿に合わない場合や、完全にサイズアウトしていたら、処分して大丈夫です。サイズが合わないけれど気に入っているものは、処分するとまた同じデザインのものを探す可能性がありますが、いま持っている服がちょうどよいサイズになって着られる可能性は、意外と低いものです。着画を撮って保管しておけば、後悔よりも諦めがつきやすいかもしれませんし、後にやみくもに似たものを買う可能性も低くなります。
思い出のもの、コレクションは最後に選別
思い出のモノやコレクションは、片付けの終わりにじっくり見直したほうが良いです。
途中でやりだすと、片付けが進まなくなるからです。
片付けのモチベーションを維持するには、部屋が「すっきり片付いてきている」という状態を目でみて感じながら、なるべく早く終わらせたいものです。
長年大切にしているものは、後でじっくり一つ一つ手入れをしながら状態を把握して、今後も大切に保管をするかどうかを、飾って眺めたりしながら検討すると良いと思います。写真に撮ってデータ化をしてからお別れをする方法もあります。
もしかしたら、いまの自分にはもう必要ないという感覚をもつかもしれません。
意外といらなかったもの
私には実家がないので、自宅以外にモノを保管する場所がありません。
特に卒業アルバムや写真の量は、引越しの度に梱包も保管も困るボリュームでした。
そこであるとき、卒業アルバムの必要な部分だけを残して処分しました。写真も大切なもの以外は手放しました。卒業証書や資格の証明書は随分前にデータ化して処分していました。
私は処分をしても後悔することがなく、管理にかける場所や手間を考えれば、もっと早く捨てても良かったと思っています。
これらは人や環境により、使用頻度や執着の度合いがまったく違うと思うので、絶対に必要だと思うモノを必要がないと思う人もいる、ということを参考にしていただければよいと思います。
売りたいもの
片付けていると、購入時に高かったり、もったいなかったり、プレミアがついていそうなモノで、売りたいものが出てくると思います。
オークションやフリマアプリで出品するには、「きれいな状態にして写真撮影、サイズ測定や状態の説明」、さらに「質問のやり取り、梱包・発送」と、なかなかの手間がかかります。状態を正しく伝えて購入していただくという、責任も発生します。売れるまでは片付かず、部屋に置いた状態になります。
先に同じものが売れた時の相場のリサーチをしてから、手数料や送料も考えて出品するかどうかを判断したほうが良いと思います。どの程度の利益があれば出品の手間が無駄にならないか、先に検討することをおすすめします。
出品が面倒だけどもったいない場合は、リサイクルショップの利用や、寄付も可能な品物もあります。
まとめ
大掛かりな片付けが完了したら、好きなモノに囲まれてすっきりとした生活が待っています。
日々の掃除や片付けで見直しを行いながら、良い状態を維持する生活です。
持っているモノ全体を把握できていると、無駄な買い物も少なくなり、掃除もしやすくなります。不思議とすっきりとした明るい気分になります。家族が協力的ではない方は、ぜひ自分のテリトリーである場所を一箇所、まずは完璧につくってみてください。
モノを捨てること、少ないことが必ずしも良いことではありません。でももし不要なモノに囲まれてきゅうくつだと感じているのであれば、一度すっきりしてみると、案外あらゆる面で心地よく暮らすことができるかもしれません。
秋の衣替えのタイミングで部屋を整えておけば、年末の忙しい時期に大きな負担を減らすことができます。
来年はどのような部屋で暮らし、どのような自分になりたいか、ぜひイメージしてみませんか。