この度、過去1年以内に日本国内において「本気で自殺を考えた」という人が、推計53万5000人にのぼったという調査結果が日本財団から発表されたことでネットでも物議をかもしています。これは、4人に1人が自殺を考えたことがあるという計算。
さらに、5人に1人が身近な人を自殺で亡くしているといいます。
以前HIFUMIYO TIMESでも取り上げた記事にあるよう、知人の自殺をきっかけにゲートキーパーを目指す人も少なくありません。ゲートキーパーとは、自殺の危険を示すサインに気づき、適切な対応を図ることができる、言わば「命の門番」とも位置付けられる人。
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悩んでいる人に寄り添い、孤独を防ぎ支援できる人がいるということは重要なことです。
自殺予防週間に寄せて。
なぜ生きないといけないのか、私には明確な答えはありません。お目にかかった方達に命を絶って欲しくないという自分の気持ちがあるだけです。ただ、命は生きる事を求めるようにプログラムされているようにも思います。赤ちゃんは生きる為に泣き、快適に生きられたら喜びます。— 石川うた (@cocorojin) September 8, 2016
「なぜ死んじゃ駄目なんですか」と質問されることがよくある。いつだって生きてる意味は必ずある。その意味を見つけることは本人にしかできないし、その意味を探すには生きてなきゃいけない。そして生きていれば意味はいつか見つかる。死んじゃ駄目だ。(9/10~16は自殺予防週間)
— 精神科医 ぷしこノート (@Psycho_Note) September 8, 2016
9月10日は「世界自殺予防デー」でした。毎年異なるキャッチフレーズを掲げ、様々な自殺予防を呼びかける活動を行っています。今年2016年のキャッチフレーズは「心配ごとはなんですか?」。全国の街頭で告知を呼びかけたり、カウンセラーへの電話相談窓口を無料解放するなど自殺予防に向け活動を行っていたようですが、この日がそもそも自殺予防デーだということをご存知ない方もかなり多いのではないでしょうか。
自殺予防デーという日を設けることにより、周囲の人の悩みに気づくきっかけができたり、自殺を思いとどまったという当事者はどれくらいいるのでしょうか。
自殺を思いとどまる一因になっているのなら、それは素晴らしいことだな
— 刑法 (@keiho_plus) September 7, 2016
パワハラやマタハラ、職場の人間関係を始め、学校でのいじめや育児、倒産、借金問題など様々な悩みを抱える現代人。日本の自殺率は先進7カ国で突出して高く、残念なことに15歳~39歳の若年世代の死因の第1位が「自殺」であるのは日本だけだといいます。若者が希望がもてない国であることがしっかりと数字に表れているのです。
音楽家や文学者の自殺の多くは、20代に迎えたピークを越えられないと悟ったときに起きる。言いたいことは「若者よ焦るな」ということだ。私は今、自分の20代が単なるぼんくらだったことを本当に良かったと思っている。焦るな。カーネル・サンダースがチキン屋を創業したのは65歳だ。
— G.D.Greenberg (@G_D_Greenberg) September 9, 2016
誰しも一度や二度は「本気で死にたい」と思うくらい悩み苦しんだ経験があると思います。しかし、「死にたい」と「死ぬしかない」とで自ら命を絶った人は一言で言えば同じ「自殺」。今回の累計数が「自殺を考えた(だけの)人」と「自殺を考え、実際に死ぬ寸前まで行動を起こした人」と同じように累計になっていたとしたら。
少し違和感を覚えるのは私だけでしょうか。そこにはそれぞれ違う悩みと自ら命を殺めるきっかけ、異なる事前の対応策があるように思います。
もし誰かに「どうして自殺しちゃいけないの?」と尋ねられたら、あなたは何と答えてあげられますか?
https://twitter.com/mms_ym/status/628387337752330240
http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1609/08/news129.html
via:ITmedia
http://www.asahi.com/articles/ASJ975JVJJ97UTFL00J.html
via:朝日新聞