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大好きなことの見つけ方

自分が大好きなことで自分を喜ばそう!

大人になり、日々の生活や仕事に追われていると、ふと「自分は人生をどれだけ楽しめているのか?」と考えることがないだろうか?

人生において自分が好きなこと、例えば時間を忘れるほどに夢中になる楽しいこと、もっと深く知りたいこと、収集したい物に気付き、知ることはとても大切だ。「自分が何を好きなのか」を明確に分かっていると、自分が楽しくて喜ぶことをしてあげる方法が判り、結果として気分良く充実して過ごす時間が増える。

しかし自分が好きなこと、興味のあることがよく分からない、という人も意外と多い。そこで自分が好きなことを知るヒントの一つを紹介したい。

自分が好きなことを聞かれたら、あなたは即答できる?

人生の中で新しく出会う人がどの様な人か? を知る過程には、その人がどの様な事を好きで興味を持つのかを知ることも一つの大きなポイントだと思う。持ち物や会話から共通の話題が出来たり、相手が意外な趣味を持っていて、自分が新しい世界を知る機会にもなり得る。逆に相手が嫌なことを察する要素にもなる。

しかし残念なことに、大人になってからも自分がどの様な事を好きで興味を持つのか? という質問に答えられない人が多いのだ。私が社会人になってからは出会う相手について、短い時間で出来るだけ多くの情報を得て大きな判断をしなければならない事も多かった。その中で大切にしていたのも、その相手がどの様なことが好きか? だった。

言うのが恥ずかしいのか、オタクと思われたくないのか? 本当に分からないのか?…答えに詰まってしまう人が多かった。では本当にハッキリと分からない人は、どうしたら自分が好きなことを知ることが出来るのだろうか?

あなたが好きなことを教えて欲しい、と聞かれたら?

私がある友人と出会った時、ごく最初にある質問をされた。それが「貴女が好きなことは何?」だった。私は広く浅く好奇心旺盛なため、子供の頃から今までやってきた好きなことの楽しさや思い出も交え、楽しく語り合った。

25歳以上先輩の彼女が私に興味を持ってくれたからこそ話しやすかったのだが、年齢差も距離も関係なく共通のガーデニングや乗馬の話題などを楽んでいる仲だ。私が趣味でやるレザークラフトの知識が広がるだろう、と馬具の製造をしている方を紹介してくれたり、その時々に私へ役立つ本を教えてくれる。

思い返せばそういう会話が好きなことで、社会人になってからも様々な経験をすることが出来た。違う会社の人達で集まりキャンプへ行ったり、会社の仲間でバンドを組んだり、バイク乗りで集まって月一ペースでツーリングへ行っていた時期もある。面白い漫画やゲームを教えてもらって一緒にイベントへ行ったり、沢山の良い本を教えてくれる人達が居た。

そういう関係の人達とは仕事上の繋がりが無くなって10年以上経っても、年齢や性別に関係なくフラットで良い距離感の友人だ。少しでも自分が興味を持つことに詳しい人と出会ったら、思い切って話しかけてみると新しい世界が始まるかもしれない。

十代の頃までに夢中になった事を思い返してみよう!

大人になってから「何か趣味が欲しい」、という人も多いと思う。「自分が本能で強く興味を持つことを知るには、十代の頃に何に夢中になったか? を思い返すのが良い」、と先の友人が教えてくれた事がある。

子供の頃に様々な事情があり、好きなことに夢中な時期を過ごせなかった人もいると思う。そんな中でも興味を持った好きなテレビ、ゲーム、漫画、アイドル、本、音楽、アーティスト、洋服、科目、部活、憧れの人…何かしら思い出す「夢中だったこと」は無いだろうか?

その事こそ、自分が無意識に興味を持つ本当に好きな事のヒントだという。私の場合は音楽とダンスだった。ピアノとバレエを3歳位から習っていたので、本当に好きで始めたのかは覚えていないが、高校ではバンドとモダンダンスを自主的に始め、音楽とバレエ(更に衣装と古い建築物!)が楽しめる正月のウィーンフィルの生中継を毎年心から楽しみにしているのは、私の心から大好きなことの基本になっているからだと思う。

思い返す際は人の目線ではなく自分の目線で

十代の頃に何に夢中になっていたか? を思い返す時に注意したいのが、他人の目線での評価が基準ではなく自分が本能で夢中になれたか? だ。始めるきっかけは「人に薦められたから」、続けた理由は「上手く出来て褒められたから」だとしても、主語を「自分が夢中になったのは」にして考えてみよう。

自分が本当にやりたいことを知るには、まず主語が「自分」で考えられるようになる必要がある。自分が選択し、自分が喜ぶ、自分が楽しむことをすれば「自分の力で見つけた好きなことを楽しめて充実出来ている!」という自己を認める肯定感、更に好きなことが上達することで自信がつく。

例えばあるゲームが大好きだった人は、何が好きだったのかを思い返してみよう。音楽? 登場するキャラクター? 色合い? ゲームの内容? 流行っていて友達と共通の話題や仲間外れにされないためにやっただけ、友達と競争したかっただけ、としか思えないのであっても、裏にはその友達の何かに憧れていたり、なにか執着したい理由が別にあったかも知れない。流さずに良く考えてみよう。そこに自分が本当に興味を持つ、大好きなことのヒントが隠されている可能性がある。

自分が好きなことを知れば、自分らしく生きられる

自分が心から好きなことをやり、その知識が高まり技術が向上すると、更にもっと深く知りたくなる。その過程はとても楽しくてワクワクし、自発的に楽しんでいるのがわかる。自分が喜んでいるのだ。そして自分が好きなことの傾向が判ると、物事の判断をする際に自分らしいかどうか? で判断するようになる。自分が求めているもの、やりたいことを知ると様々な面で自信を持って、自分らしく行動することが出来る。

自分が喜ぶことをするのが大切な理由

人生の主語が「自分」で、自分が喜ぶことは何か? を知って生活すると、疲れていてもついつい大好きなことをしたくなったりする自分が愛おしく感じるようになる。ご褒美にコーヒーを挽いて、ドリップしてあげたくなる。好きなことをしている時間は楽しくて自分に満足感を与え、上達は自信を与えてくれる。

難しいゲームをクリア出来た時、嬉しさと共に自慢したくなったり、自分を誇らしく感じはしないだろうか? 人を喜ばすことが心からの喜びで自己犠牲を感じないのであれば、それも自分が選んだ自分の喜ぶ大好きなことだ。そして好きなことをやりたい気持ちは、「〜したい」という自身が主語の、自主的に生きる自分が喜ぶ楽しい時間が多い人生への第一歩、となっていく。

大好きなことを見つけて変わった私

一昨年久しぶりに再開したギターを弾くことが、今の私の最大の楽しみで生きがいとなっている。初めて弾くクラシックギターを軽く爪弾きながら歌う。まさかパンク・メタル大好き、コードなんて一つも知らないぜ!クラブだ、フェスだ!だった私が、クラシックギターを爪弾きながら穏やかなボサノバやジャズを歌う日が来ようとは、想像もしたことがない未来だ。

私には好きなことが沢山あり、全て大好きだと思っていた。でもこのギター弾き語りは圧倒的に大好きなようだ。時間も食事も忘れ、いつの間にか部屋が真っ暗闇になって我に返り、4時間以上経っていた…という日が決して少なくない。難しい曲を歌いながら演奏できるようになるまでの時間と、ある程度出来るようになった時は、ゲームをクリアするのと同じ感覚を覚える。全く「練習している」という感覚がない。更に一人で笑顔になっている、かなりホラーな状態だ。

でも音楽を始めたことで新しい出会いや経験をし、何よりどんどん上達してく自分が非常に誇らしく、大きな自信を持つことが出来た。以前とは違い、堂々と「音楽やっています!」と言える自分が、一番自分らしくて大好きだ。

自分が好きなことをやって人生を楽しもう

自分が好きなことを仕事にする人もいる。趣味として楽しむ人、趣味とまでは行かずとも時々思い出したように楽しむ人、楽しみ方の広さ深さは人それぞれだ。一つの好きを極める事に夢中になる、または好きなことが沢山あってそれぞれを自分なりに楽しむ人もいるだろう。自分が本当に好きなことをする時間は、とにかく楽しく過ごせる。

ただそれだけで、充実感・満足感・達成感・自信・自己肯定感を高めることが出来る。自分のどんなに小さくても「好き」という感覚に気付いてあげて信じ、何かに夢中になる時間を過ごしてみよう。きっとあなたの人生を、より豊かにすることだろう。

堂々と人に言えない趣味でも本当に好きならば、本能が求めるのだ。ぜひそれは合法の範囲で楽しんで欲しい! まだ「何が好きか?」が頭に浮かばない人は、とりあえず人に「あなたに合っているのでは?」と言われたことに挑戦してみたらどうだろうか? それが好きか嫌いかは、まずハッキリと判るだろう。その積み重ねで何かが自主的に見えて来るかもしれない。

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