ヴィーガンとは
最近、日本でも耳にする機会が多くなった「ヴィーガン」について知っていますか?
ヴィーガンは完全菜食主義者。野菜しか食べないのならベジタリアンと一緒じゃないかと考えてしまいがちだが、実はヴィーガンとベジタリアンは似て非なるものなのだ。
乳製品を食べないヴィーガン
1944年のイギリスで、完全菜食主義者を意味するVegan(ヴィーガン)という言葉が生まれた。ヴィーガンは元々「卵・牛乳・チーズなどの乳製品を食べないベジタリアン」をあらわす言葉として、一般的なベジタリアンと区別するために使われるようになった。
ヴィーガンの思想を簡単に言うと「人間は動物を搾取することなく生きるべきだ」ということ。そのため、肉や魚はもちろん、卵、チーズ、バター類、はちみつ、ゼラチンなども一切口にすることはない。ヴィーガンという生き方の根底にあるのは動物愛護の精神。健康志向から生まれたベジタリアンとの大きな違いはここになる。
ヴィーガンは動物性の素材を使用しない
ヴィーガンは、衣食住すべてのライフスタイルにおいて動物性の素材を使用しない。革でできたくつやバッグ、ウールの服などを身に着けることはない。シルクのブラウスやファーのコートもNG。
シャンプーや洗顔料、ボディーソープ、コスメも、卵や牛乳、はちみつ、動物性油などの成分が抽出されていないものを使うなど、生活全般において「動物性の素材を使わない」のがヴィーガンの生き方になる。
保育園が食事メニューのヴィーガン化
ある保育園が食事メニューをヴィーガン化し、園児たちに出す事を発表した。保護者たちは怒り心頭で抗議をしたが、園側はある時期からメニューをヴィーガン化することは伝えていたではないかと争った。
その保育園では、260人の園児全員に肉、魚、乳製品を含まない食事とスナック菓子だけが提供されることに決まったようだ。
食事メニューのヴィーガン化について、「魚や肉の好きな園児たちにとってヴィーガン食は差別的だ」という声がある一方、「健康的で好まれる」という声もあり、意見が真っ二つに分かれているとのこと。
ヴィーガン化に対する個人的見解
もし、私に保育園児の子供たちがいて、園の方針だからと言って食事メニューのヴィーガン化を言われたらどうするだろう。まず、私がこの園の保護者ならヴィーガン化した食に対しては不満を述べるであろう。
やはり、人間は動物の血肉を食い、魚を食べ、加工したお乳やチーズを食べ生きていくものだと私は思う。せめて、食事メニューのヴィーガン食と普通食との選択肢。月、水、金はヴィーガン食、火、木、土は普通食などと創意工夫をして欲しいものである。
出来たらヴィーガン化前にPTAの集まりの際にでもアンケートや意見交換を出しあって欲しいし、もっと変化前にできることもあっただろうにと思う。
これらの手筈を踏んで初めてヴィーガン化は成しえたのではないだろうか。
意見の中にも「健康的だからいいじゃないか」とか「勝手に押し付けてヅルい」など様々な意見があるように園側も保護者側に対してヴィーガン食のように優しくても良かったのではないだろうか。