2016年4月1日より「障害者差別解消法」が施行され、世の中にはどのような合理的配慮(ごうりてきはいりょ)が飛び交っているのか?障がいを抱える人々はどのような合理的配慮と出会っているのか?そんな日常に潜む合理的配慮【GO!HI!(ゴーハイ!)】を紹介する当コーナーでは、当事者の日常で起こる「合理的いいね!」や「合理的じゃないね!」をお伝えしていきます。
鹿児島を代表するローカル紙「南日本新聞」さまでも連載させていただいております当コーナーですが、今回は3回目となるweb版限定のお話です!
ネタとして、取り上げられることの多いエレベーター。
今回も“ある意味”合理的配慮なエレベーターの話になっています。
工夫次第で、エレベーターも合理的に使える!
今では当たり前のようにある、とっても便利なエレベーターですが、腕が自由に動かせない人や、身体の小さい人にとって、意味ないじゃん!(さんまさんのギャグのように)なことがあります。
それは、エレベーターのボタンです。
車いす用の低い位置に設置されたボタンがなかったり、あったとしても微妙に届かなかったり、届いてもボタンが硬くて押せなかったり…。
エレベーターガールがいたらなと思うこともあります。
例え、ボタンが押せなくても、介助者がいる時は問題ないのですが、1人行動の時は近くにいる人にボタンを押してもらったり、同乗している人に押してもらったりしています。
そして、車いすユーザーの友達同士での移動の場合…この時が悩みましたが、自然と思い付き、イラストのような方法で克服したのです。
その一例をどうぞ☆
ある時、友人の家に遊びに行きました。
そこは、車いすが1台しか入らないエレベーターなので、ボタンを押せる人が先に乗ります。
降りる時に、一階のボタンを押してからエレベーターを出て…。
降りたら、矢印ボタンでエレベーターを呼びます。
下で待っていた人は、到着した空っぽのエレベーターに乗ります。
この時、ボタンは何も押しません。というか、押せません。
そして、矢印ボタンが押されていたので、先に着いていた友達が待つ階に、エレベーターは着くのです。
Illustration by|*マリコ*
無事にたどり着きました☆
と、こんな工夫をしてエレベーターを利用しています。
どちらかがボタンを押せることができれば、車いすユーザー同士の友達とのお出かけや、車いすユーザー同士のデートでも、これで問題ないです。
ぜひ試してみてください。
荷物を運ぶ時にも便利ですよ!