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国民の疑問ならセクシーの意味も大臣は答えねばならない

国民の疑問ならセクシーの意味も大臣は答えなければならない

9月23日に国連で開催された「国連気候『行動』サミット」に、日本から就任したばかりの小泉進次郎環境大臣が参加しました。小泉大臣がサミットを前に、発言した意気込みが、”It got to be fun, it got to be cool, it got to be sexy.(楽しく、かっこよく、セクシーでないと)” というものでした。

世界の気候変動

5年間の世界平均気温はここ5年間で観測史上最高になりました。その最大の要因は、二酸化炭素の排出量が過去最高になったことでした。

石炭燃料削減

日本は、地球温暖化につながる、石炭燃料を減らすための具体的な目標は持っていません。フランスは2021年まで、イギリス、イタリアはともに2025年までに、非効率な石炭火力はいずれ撤廃するよう政策を進めています。

石炭火力発電所の新設計画を今でも推進している国は、先進7カ国のうちでは日本だけです。

小泉進次郎環境大臣

大臣の発言に含まれた「sexyセクシー」の意味をどう捉えればいいのかについては、あまり深い意味までは分かりません。

“sexy”の意味

セクシーに様々な意味があり用法として間違っているわけではないことは分かるけれど、あの場面であの単語を入れることが、強くメッセージを伝えるための効果的な用法になっていたのかという点については今でも疑問です。

ただ、小泉大臣にとってセクシーが本当に伝えたかったことなら仕方ないとして、分かりにくいその意味について国民から疑問の声が上がっているのなら、自分がどう思うのかについてはまず放っておいて「国民のために」説明することは「大臣」の努めだろうと思います。きちんと意図を持って発言した言葉のはずですから、その真意をそのまま説明すればいいことだろうと思います。

小泉環境大臣への期待

国務大臣になった以上、今までの一人の国会議員とは求められる責任が天と地ほど違います。

小泉進次郎環境大臣は、歯切れのいい発言と親しみやすい記者との接し方も魅力的な、新時代を担う大臣です。セクシーの単語が発言の最後に付いてしまった理由も、積極的に発言しようとする熱心な純粋さが裏目に出てしまった人間らしい正直な失策だったのかもしれません。

最重要国際課題

そして、それはそれで大臣は今後の発言に十分に注意し、潜在的に持っている国際感覚豊かな手腕を発揮していただければと期待するばかりです。

世界に届く日本の指針

報道で流される映像は、時間の関係もあって一部のものであることがほとんど。あの場面で出た「セクシー」という単語が、実は小泉大臣の前に発言した参加者が使用したものでもあり、その前の人の発言内容を聞き手に想起させ、効果的に使用したものだったらしいということは、あまり詳しく報道されていないようです。

大臣が自分の発言をどのように考えていたとしても、国民が疑問に思うような内容であれば日本の環境政策のトップとして説明すべき。国民は、自分たちの声を国会に届けてくれる代表として小泉大臣を国会議員に選びました。

そして、その仕事が拡大したものとしての大臣です。セクシーという単語が、あの場所と議題でどれほどの意味を持ったのかという点については今でも疑問が残ります。

気候は世界の問題

sexyにいろいろな意味があることは知っていますが、さまざまな教育水準、社会水準の人たちがごちゃまぜになって構成されている国や世界へのメッセージです。内容を伝えるためにどの国であろうと、リーダーが心がけなければならない言葉上のルールとして「誰にでも分かりやすい平易な単語を選び平易な表現をし、内容を詳しく伝える」といったものがあります。

あの場所であの単語が出てきて、世界中の温暖化や気候に関心の深い視聴者は、国際ニュースを目にして「意味が分からない訳ではないけれど、結局何をいいたいんだろう?」と疑問を感じた人は多かったのではないでしょうか。

Q:環境省は半年から1年かけて化石燃料脱却へどう取り組むのでしょう?
A:減らします。
Q:どうやって?
A:… (沈黙)

そして、「セクシー」ばかりが疑問の残る表現としてメディアで取り上げられていますが、残る2つの言葉「Fun」「Cool」についても、あえてあの場面で言わなければならない言葉だったのか?ということについても、私は気になっていました。

楽しい、かっこいい、はポジティブで害のない単語なのかもしれませんが、この2つの単語を聞いた世界中の人たちは、日本の環境政策について一体どのようなイメージを抱いたでしょう。

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