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2019.07.10:フリーペーパーVol.40発刊!

視覚障害者用の囲碁盤「立体囲碁アイゴ」

囲碁は究極のユニバーサルゲーム!?

囲碁の別名を知っていますか?

答えは、手談。

碁盤を前に、対局者同士が交互に石を置いていくさまは、まるで手を使って談義をしているよう。言葉を交わさなくても碁を一局打てば、心が通じ合うともいわれています。

囲碁は、道具にも対局の際にも言語がいりません。ルールは世界共通なので、世界中に約3,800万人の囲碁ファンがいます。また、視覚障害、高次脳機能障害、全身性障害、知的障害などの壁を越えての広がりも見られます。囲碁は、究極のユニバーサルゲームなのかもしれませんね。

今回は、視覚障害者が囲碁を楽しむために開発された「立体囲碁アイゴ」について、伝えていけたらなと思います。

立体囲碁アイゴとは

1980年頃に考案されたという立体囲碁アイゴ。長らく生産中止になっていたといいます。2013年、日本視覚障害者囲碁協会代表理事の柿島光晴さんが復活させ商品化しました。

アイゴの特徴は、

  • 升目の線が盛り上がった基盤であること。
  • 碁石の裏には溝が刻まれ、升目の線にはめ込めること。
  • 黒の碁石の表面に小さな突起があること。
  • 指先から触った感覚から基盤が読めること。

などがあります。

柿島さんは、視覚障害者の囲碁普及のため、アイゴを全国の盲学校に寄贈してきましたが、プラスチック製のアイゴは大量生産は可能なものの、1.3kgという重さと、1万3,680円という価格がネックでした。

改良版アイゴ

今、囲碁のまちとして知られる神奈川県平塚市で、改良版のアイゴを開発中です。レーザーカッターで木質ボードを切断、切り取られた部品を手作業で組み立てることで軽量化に成功、価格も従来型の半額になる見通しがたったとのことです。

ちなみに、改良版アイゴの生産に携わるのは、HONDA車の部品組み立てや陶器などを作っている平塚市万田の知的障害者の就労支援施設「しんわやえくぼ」。

「視覚障害者に娯楽と生きがいを、知的障害者に働く場を」

関係者は、このような思いを持ちながらアイゴを開発しているそうです。

大船渡「碁石海岸で囲碁まつり」でお披露目

現在開発中の改良版アイゴは、2019年5月9日~13日に岩手県大船渡市で開催される「第6回 碁石海岸で囲碁まつり」で試作品がお披露目となります。囲碁まつりでは、「第2回 全国・台湾・韓国盲学校囲碁大会」も行われ、試作品アイゴは、台湾・韓国の学生のお土産としてプレゼントされる予定です。

今回は、視覚障害者用の囲碁盤「立体囲碁アイゴ」について書いていきました。もちろん、アイゴは視覚障害者のために作られた囲碁盤ですが、晴眼者と視覚障害者が対局できる囲碁盤でもあります。改良版アイゴが日本に、そして世界に広がり、今よりもっと囲碁がユニバーサルなゲームになることを期待します。

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