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シニア球児の夢、甲子園だけではない未来絵図=メジャー

大阪桐蔭の春夏連覇、金足農業の偉業に湧いた夏

夏の風物詩、甲子園。
今年は例年以上の盛り上がりを見せたように思われますが、みなさんいかがだったでしょう?
中でも、エリート集団大阪桐蔭と雑草集団金足農業の決勝戦は印象的だったと思います。

しかしながらその裏で、海を渡ってメジャーの夢を追っている少年がいることをご存知でしょうか?

MLBカンザスシティ・ロイヤルズ傘下所属、結城海斗君

夏の高校野球まっただ中であった7月8日、まだ中学を卒業したばかりの16歳の少年、結城海斗(ゆうきかいと)君がMLBカンザスシティ・ロイヤルズとマイナー契約を結びました。
契約金は32万2,500ドル(日本円で約3,550万円)、契約年数は7年。背番号は18でした。

長身のしなやかなピッチングフォームから繰り出される速球と多彩な変化球

結城君の身長は現在188cm、高校1年生ではかなりの長身です。
ファストボールの球速はマックス144km/h、変化球はスライダー、カーブ、チェンジアップ、スプリット、ツーシーム、カットボールを投げます。
特に変化球を投げるのが好きだそうですが、ファストボールの球速も伸びているそうです。

高校で学業も学び、球数制限も50球という育成環境

結城君はマイナーリーグの8軍からスタートするわけですが、ただ野球漬けの毎日を送るわけではありません。
マイナーリーガーながらも、きちんとアメリカの高校に通い、英語を学んだりします。
1試合の球数も10代の選手は50球と決められており、育成環境としては好印象です。

球数制限が問題視されている甲子園と比べてどうか

前述の金足農業ですが、エースであった吉田輝星投手の球数の多さが一部報道で話題になりました。
その数たるや驚異的で、地方大会から甲子園の決勝まで合わせて1,500球を超えたほどでした。

未だにこんなことがまかり通る現代の高校野球をみなさんはいかが思いますか?

早急に対策が求められる日本の高野連

仮に結城君がメジャーで成功を収めた場合、メディアはこぞって彼を称賛するでしょう。
彼を追って中卒でメジャーに挑戦する少年が増えることも十分ありえます。

メジャーは日本の高校野球に否定的です。

そのときになって高校球児を囲い込むようでは先が思いやられます。
現在の大阪桐蔭は近未来的な高校野球を牽引しており、いいモデルケースです。

日本の高野連はメジャーに負けない育成環境を構築すべく、しっかりした対策を打つべきでしょう。

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