「フリーサイズ」ってどういう意味ですか?
私は、これまでずっと疑問に思っていたことがあります。それは「フリーサイズとは何ぞや?」ということです。
フリーサイズってどんなサイズなの?
当たり前ですが、服にはSサイズや、Mサイズ、Lサイズという様々なサイズ展開があります。なので、買う前にしっかりとサイズを確認していました。そんな中で、最近「フリーサイズ」と表記されていることが増えてきているように思っています。私の経験としては、コンサートやライブの時に販売されているTシャツがフリーサイズと書いてあることが多く、これ、ぶかぶかじゃないかな……と心配になってしまうことが多くあるのです。大抵はきちんとサイズを表記してくれていますが、今となっては、ちゃんとした服屋さんでもフリーサイズと書かれていることがあり、個人的に不満に思っています。
実際、フリーサイズとは何なのか
調べてみると、フリーサイズとはその名の通り「誰でも着れる」という意味ではなく、「そのサイズでしか作られていない」ということだそうです。基本的には、男性はLサイズを基準にしていて、女性はMサイズを基準にしてあるともありました。
つまり「基準」というのはそのメーカーごとで誤差があり、このフリーサイズは大丈夫だったのに、これはダメだな……ということも発生してしまうのです。
私は細身で身体が小さいので、Sサイズ。もしくはXSでも大丈夫なのですが、フリーサイズを手にすると、やはりぶかぶかです。そのせいで、欲しいのに諦めなくてはならないこともあって、いつも残念に思っています。
おまけに、店頭で売っていれば試着をすることが可能ですが、ネットショッピングやイベントなどで試着をすることが出来ない場合、買うか買わないか迷い、結局買わなかったり、賭けで買ったとしても、「あー……」となることが多くあります。
自分は悪くないのに、無駄な買い物になってしまった!
こんな中で、本当に残念な体験をしたことがあります。
私はアクセサリーが好きで、ネックレスやピアスなどを買うことが多くあり、ある時、ピンキーリング(小指につける指輪のこと)が欲しいと思っていました。そこで、実際は服屋なのですが、「アクセサリーも売っているよ」というお店で「これ可愛い!」と思ったものがありました。そして、
「この指輪は何号ですか?」と聞くと、
「フリーサイズです」
と言われたのです。
一応つけさせてもらいましたが、ちょっと緩いけど、まあなんとかなるかなーっと思い、悩みに悩んだ末、どうしても欲しくて買いました。しかし、月日が経っていくうちに、どんどん緩くなり、結局外出先で外れてしまって、必死に探した経験があります。
そんな失敗から、今つけているピンキーリングは、ちゃんとしたアクセサリー専門のお店でサイズをきちんと計ってもらいました。そして今でも問題なく毎日つけています。少し高かったのですが、とても満足出来ているので、実際に買った時には、良い買い物をしたなあと幸せな気持ちになったのを覚えています。
本来のニーズを思い出して、考えてほしい。
フリーサイズは、メーカー側が「S、M、Lなどを作ったことで、多くの在庫を持ってしまうことを防ぐため」ということも理由にあるようで、だからこそ、徐々にフリーサイズというものを定着させてきているのではないかと私は感じてしまいます。
ビジネスのことを考えれば、それで良いのかもしれませんが、それでは消費者が満足出来なくなってしまう。損をした消費者が、離れていってしまうという事態が起きてしまうのでは……と思い、私はフリーサイズの存在は大きな問題なのではないかと感じています。そもそも、ビジネスとしてこの手法を使い始めているなら、逆に、どんどんマイナスに偏っていってしまうことはメーカーも望んでいないことでしょう。
色々な事情もあるとは思いますが、消費者側が安心して、より楽しくショッピングが出来るように、作る側が買う側の気持ちを、少しでも考え直してみてほしいと私は思っています。