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2018.11.10:フリーペーパーVol.32発刊!

どうして君は煙のように

吸って吐いて
吸って吐いて

気がつけば短くなり

吸って吐いて
吸って吐いて

指が燃えるまであと少し

いつも君は
白く細い指先で
煙を弾いていた

チリチリとじわじわと
その指は煙のように消え

吸って吐いて
吸って吐いて

「あなたは好きだけど、その煙は嫌い」

凛とした声で
情けなく笑った君

あの瞬間は
どこまでもついてきた

僕は
泣くことも
笑うことも失敗して
ただ塵が積もるだけ

願うなら
かつての僕と君が
まだ尽きなければいい
まだ点いていればいい

今でも君は思い出すだろうか
僕は僕の煙で君を思い出す

どうにか君を消そうと思っても
箱を捨てられない

吸って吐いて
吸って未練を吐いて
吸って吐いて