旅行に行くなら、食事やトイレの場所なども事前に調べること。
クローン病は個人差もありますが、体調変化が激しく、旅行などの遠出が難しい方も多いです。いざ、旅行に行くことが決まると、体力も必要だし食事にも気を付けなければなりません。下痢や腹痛が多い方は、トイレの場所なども事前に調べておくことが大事になってきます。
まず遠出をする体力が必要
クローン病に多い症状としては下痢や腹痛です。下痢が続いている状態だと体力も消耗して、少し動いただけでも物凄く息切れをしてしまい、横になって休息をとることも必要になってきます。
いざ「旅行に行きたい!」と思っても、体力をつけていないと遠出をするのも心配になり、行きたくても行けない方もいます。
移動も車、電車、飛行機など長時間座っているだけでも結構疲れるし体力も使うので、翌日にはダウンしてしまうこともあるのです。
食事にも気をつけること
体調もまずまず良いし、自分で「大丈夫だな」と旅行に行くことが決まったら、まず食事に気をつけなければなりません。これもクローン病患者それぞれですが、
・どんな食事が出ても、せっかくの旅行に来たのだからなんでも食べる
・揚げ物などのお腹に負担がかかる食事はなるべく控えよう
と色々考えます。旅行に行けばそのご当地の名産料理とか食べたいですよね。
クローン病の友人が旅行に行った話をしてくれた
同じクローン病の友人が、最近大阪へ旅行に行ったことを話してくれました。
「めちゃめちゃ楽しかったよ」
と、楽しそうに写メなどを見せながら話をしてくれましたが、体調はあまり良い状態ではなかったらしく、食事にはものすごく気をつけたらしいです。
例えば、大阪といえばたこ焼き。でもたこは消化に悪いので食べるのを控えたそうです。食事はほとんど「エレンタール」を持っていって飲んでいたとのこと。
九州新幹線に乗車中。やっと熊本に、これから終点の鹿児島へ。いつも旅のお供はエレンタールとゼリー系エネルギー飲料? pic.twitter.com/8obVa7fX3x
— クローン病と潰瘍性大腸炎 (@13valley) 2018年9月27日
旅行先にエレンタールを持参した
エレンタールはクローン病や潰瘍性大腸炎の患者が飲む栄養補給剤の1つで、お腹にあまり負担をかけず1本のボトルで300カロリーを摂取できるドリンクです。1日に6本飲んで1,800カロリーは摂取できます。友人は旅行にエレンタールをたくさん持参し、食事はなるべく控え、観光を思う存分に楽しんだのだそうです。
僕だったら、「せっかく旅行に来たんだ!」と考えてしまい、目の前の色々な料理を食べちゃいそうです…。そして2〜3日経ったらお腹を壊すといった流れになりそうな予感…。エレンタールを持っていくとなると、荷物がかさばっちゃいそうだけど、友人は真面目に「荷物が多くなろうが関係ない!」と言っていたので、旅行先でも飲んでいたことに「すげー!」と思いました。
昨年退院直後で泣く泣くキャンセルした台湾旅行に行けることになったけど、今回はエレンタールにトマトジュース(エレンと混ぜる用)に、結構荷物が多くなっちゃった。
— しまこ (@Shimako_ch) 2017年1月14日
トイレも大事になってくる
クローン病はトイレに行くことも多くなるので、ショッピングモールやコンビニといった場所を探し、トイレを頻繁に使用することが多くなります。できれば洋式トイレでウォシュレットが付いてあると嬉しいですね。
乗り物も、飛行機や新幹線だったらトイレの近い席を買うのも重要です。
なかにはトイレを我慢できず、漏らすことが多くてオムツをはく人もいます。そこで、下痢止めや整腸剤を持参する、病院から処方されている薬を持っていくなど、色々と準備や対策が必要となってきます。
そして「汚したら大変!」と下着などをたくさん用意するため、荷物が多くなってしまって大変になっちゃうのです。
友人もクローン病で 日々の生活が大変みたいです。見た目はほんと健康そうだし 元気に見えますけど 食事の内容も気にしないといけないし腹痛が始まると早急にトイレに駆け込むのでどこに行くにもトイレの場所を先に確認するようです。辛いですよね
— blackdragon (@97babydragon) 2018年5月17日
海外旅行はもっと大変
隣県や近い場所なら少々安心だけど、結構距離のある場所に旅行に行くとなると食事やトイレの問題が1番に出てきます。
さらに海外旅行に行くと決まったら、事前にトイレのある場所を確認したり、旅行会社に問い合わせたりと結構大変なのです。
例えば、飛行機に乗ったら機内食は何が出るか? 行った国にはどんな料理があるのか? もリサーチ。そしてトイレはどのような場所にあるのか? 洋式トイレなのか? と調べることがたくさんあります。
🇯🇵の🍰よりも容易にクローン病患者を撃沈させる程の破壊力💣持ってそうですもんね😎。暫く様子見は正確かも👍。
海外旅行でクローン病患者に辛い事あるあるの一つは、🚽がウォシュレットじゃ無いのと、ペーパーがハードな事でしょうか😅
— きたくろ@クローン病 (@kita_crohn) 2016年12月16日
旅行に行きたいと言っても最初に書いたように個人差があるので、みんながこのようにしているわけではないのです。友人はエレンタールをたくさん持参して、観光を中心に楽しんだのです。これはあくまで1つの例です。
僕がもし旅行に行くと決まったら、結構心配性なので事前準備をたくさんするでしょう。そして、主治医と体調面などを一旦相談するために、病院へ行くと思います。
クローン病になっても旅行に行きたい! けど、食事やトイレのことが心配になってくるのが1番困ったことだということも、皆さんに知っていただくだけでも嬉しいです。