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男性高齢者の15%「会話が2週間に1回以下」

今日誰かと会話しましたか?

地域とのつながりが途切れてしまうと、誰とも会話をしない日、きっとありますよね。

国立社会保障・人口問題研究所は2017年7月「生活と支え合いに関する調査」を実施し、2018年8月10日に公表しました。調査結果のひとつに、ひとり暮らしをしている65歳以上の男性の15.0%(7人に1人)が「会話が2週間に1回以下」というものがありました(ちなみに、ひとり暮らしの65歳以上の女性では5.2%)。会話が2週間に1回以下って、かなり孤立した状態ですよね。

「今日誰かと会話、しましたか?」

どうしても孤立しがちな高齢男性

家族がいない、または遠くに住んでいる場合、会話をする相手は近所のひとになると思います。比較的、地域とつながりがあるのは女性ですよね。あいさつの後の立ち話、よくしている印象があります。しかし、男性の場合、特に高齢になってくると、地域の世話役を担っているひと以外、なかなか地域の輪の中に入って行きにくい現状があるのではないかと思います。

寂しいけど、これが現実

男性15%、女性5%…高齢男性は女性より約3倍、ひとりで黙って過ごしているひとが多いんですよね。男性は女性より話さないというけれど…。黙ってひとりで過ごすのって寂しいですよね。孤独ですよね。でもこれが現実です。

頼りになるのは

地域のつながりは以前より希薄になっています。田舎に住んでいる私ですらそう感じているのに、都会暮らしのひとはなおさらでしょう。「地域のつながり」というワードを出すと「面倒くさい…」という言葉が返ってきそうです。でも、クライシスに陥った場合、誰かの助けが必要な場合、頼りになるのは近所のひと、地域のひとになると思います。

心の拠り所

誰でも気兼ねなくいけるそんな場所があればいいですよね。なんとなく地域のひとが集まって来る場所。そして、誰かひとり、何でも話せる相手がいれば…。理想論かもしれませんが、行く場所がある。話せる相手がいる。居場所と心の拠り所があれば、気持ちを保つことはできると思いますし、そこからつながりもできてくるように感じます。

おたがいさま

ひとは一人では生きていけません。どうしても、誰かとつながっていなければ生活は成り立ちません。なら、サポートする・される関係…おたがいさま・おかげさまの心で日々を過ごせたらいいなと思います。

ちょっとしたおせっかい

「あのひとどうしてるだろう」「ちゃんと食べてるかなあ」など、そんなことを思ったら、チャイムを鳴らして顔を見る、そんな関係いいかもしれません。あんまり頻繁に来られると迷惑かもしれませんが…。たまにならいいですよね、多分。昔は、ガラッと玄関を開けて「元気ね〜」って勝手に入ってきたおじちゃん・おばちゃん多かったなあ。ちょっとしたおせっかいって、何か嬉しくないですか。

向こう三軒両隣

文章を書いていて思い浮かんだ言葉が「向こう三軒両隣」。今はあまり使われなくなった言葉ですよね。向かい側三軒の家と左右二軒の隣家。近隣世帯の最小単位となる存在。こどもをお互いに見守り合ったり、家事や外出、介護などを助け合ったり。家族についで信頼できるひとたちだったと思います。近所のおじちゃん・おばちゃんとおしゃべりしてた、こどもの頃が懐かしいです。

どんな地域コミュニティなら

ひとり暮らしをしている65歳以上の男性の15.0%(7人に1人)が「会話が2週間に1回以下」。今の状態を改善するには、どのような地域のコミュニティをつくるかにかかっていくると思います。

私が今思い浮かんだのは…

「おたがいさま・おかげさまの気持ちで日々を過ごし、気になったら、ちょっとしたおせっかいをする、そんなコミニュティ」

色々考えていたら、少し誰かと会話したくなりました。

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