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2018.11.10:フリーペーパーVol.32発刊!

イーバリバリバリ!のスキャットが印象的なジャズの珍品

「横浜!オー!」の空耳でお馴染みの隠れたジャズの珍品「Swing Low, Sweet Cadillac」

「ジャズ」と聴いてどんな音楽を思い浮かべるでしょうか?
「飲食店で流れている」「食事や会話の邪魔にならないオシャレな音楽」などをイメージする人も多いでしょう。
しかし、掘れば奥が深いジャズの世界。
一般的に知られてるオシャレで聴きやすいものから、難解でアバンギャルドなモノまで様々。
今回は、ジャズ界屈指の名トランペッターの1人でもある、ディジー・ガレスピーのちょっとした珍品的な1曲「Swing Low, Sweet Cadillac」の紹介です。

Dizzy Gillespie「Swing Low Sweet Cadillac」

「イーバリバリバリ!」と強烈な雄叫びで始まるこの曲は、ディジー・ガレスピーが1967年発表したアルバム「Swing Low, Sweet Cadillac」からののタイトル曲。
約4分間に渡る何語か不明(一説にはガーナ語という説も)のスキャットの掛け合いの後、それまでの流れがウソのようなオシャレなジャズへと転調するんですが、これがまたカッコイイです。
カッコイイんですが、どうしていいか分からない気分にさせられる実にカルトな1曲。

Dizzy Gillespie(ディジー・ガレスピー)

曲がったトランペットと頬をいっぱいに膨らませて吹く姿が印象的なディジー・ガレスピーは、
1917年アメリカのサウスカロライナ州で生まれ、18歳頃からプロのミュージシャンとして活動を始めます。
その後、名サックス奏者のチャーリー・パーカーと共に、後のモダンジャズの原型ともなる「ビバップ」と呼ばれるジャンルの確立に貢献しました。
この他にも、ラテンのリズムをジャズに取り入れた「ラテンジャズ」と呼ばれるジャンル発展にも貢献し、多くのミュージシャンを夜に送り出しました。
映画「燃えよドラゴン」のテーマソングの作曲者でお馴染みのラロ・シフリンも彼に見出だせれ、活躍したミュージシャンの一人です。

また、作曲家としても「チュニジアの夜」「ビバップ」(ジャンルのビバップの語源となった曲)など多くの名曲を残しました。

古くから存在する黒人霊歌が元ネタ

元々は黒人霊歌「Swing Low, Sweet Chariot」という曲をガレスピー流にアレンジされたものがこの曲とのこと。

こうして聴いてみると、前半部分に同じようなメロディがありますね。
それにしても随分愉快にアレンジされたんだなということも同時に分かります。

タモリ倶楽部の空耳アワーでもお馴染みの1曲

「横浜!オー!」「そりゃおかしい!」という空耳で聴き覚えのある人がいるかもしれません。
ちなみにこの作品にはTシャツが贈呈されまました。

車だん吉に声が似てるからという理由で・・・

残念ながら番組はすでに終了してまった、小堺一機と関根勤がパーソナリティを勤めていた長寿深夜ラジオ「コサキンDEワオ!」の番組内で、歌声がタレントの車だん吉に似ているということから、「車だん吉の歌」または「ウニのテーマ」としてリスナーに親しまれてきました。
確か私が初めてこの曲を聴いたのはこのラジオでした。

ユニークだけどカッコイイ不思議な魅力を持つ曲

たまに話題に上がっても、前半部分のインパクトが強すぎるせいか、後半の展開がどうしても見落されがちなのがもったいないと思っていたので、トータルで楽しんでもらえるとより良い珍品です。
今コレを書いている時点で、この曲が収録されたアルバムの値段が高騰気味なため、ちょっと手に入りづらい1枚なので、再び再発されることを願うばかりです。

Dizzy Gillespie「Swing Low Sweet Cadillac」
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