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土用の丑の日は、うなぎのタレでイワシの蒲焼き!

土用の丑の日に「イワシの蒲焼」、うなぎに代わる新たな風物詩となるか!?

連日35度以上の猛暑日を記録する最近の日本列島。
土用の丑の日、といえば夏バテ予防のためなど目的に、うなぎを食べる風習のことです。

今年は7月20日が土用の丑の日。

うなぎといえば昔から、安くはないけどたまには奮発できるような、庶民の贅沢でした。

香ばしく焼き上げたうなぎの蒲焼きをタレにくぐらせて、タレの滴り落ちるうなぎを白飯をよそった丼に乗せると、美味いですよねーーー!

タレの染みたご飯がまた美味しいのです。
そのくらい、蒲焼きに占めるタレの要素は大きいです。

しかし近年、うなぎは絶滅が危惧されるほど漁獲量が減り価格も高騰しています。

そんなとき、タレはそのままうなぎのタレを使って、魚の部分をうなぎ以外にしたらどうなるのでしょう? うなぎよりも安く手に入るイワシを使って蒲焼きを楽しんだらどうなるのか?

蒲焼きはタレが決め手

うなぎの蒲焼は日本食のなかでも特に日本人から愛される料理の一つです。ふっくら肉厚で臭みの無いうなぎの白身に、こってりと甘めの濃いタレが絡んで風味が口中に広がります。

うなぎのタレが持つ高いポテンシャル

もちろん、うなぎは本体である身の美味しさが重要ですが、最終的に味を決めるのはタレではないでしょうか。

かつて、深夜に放送された流浪の番組で、ちくわやはんぺん、なすなどを蒲焼きにし、タレで味付けする企画が放送されましたが、イワシなら同じ海産物です。美味しいに決まっています。

タレご飯も美味しい

イワシの蒲焼は、缶詰のイワシ蒲焼きをあっためて白ご飯に乗せておいしく食べます。
特に美味いのがタレのかかったごはんの部分です。

ふっくらつやつやに炊き上がったばかりの白ご飯に、本物のうなぎ蒲焼き、そのかわりのイワシの蒲焼どちらでも、乗っけて食べるとガツガツいってしまいます。

うなぎ漁獲量不足の救世主イワシ

うなぎの蒲焼が、今ほど高価なものになるとは思いもしませんでした。

シラスウナギ激減

うなぎはもともと高く売買されるものではありましたが、ほんの少しだけ奮発すれば食べられる、贅沢品のなかでも庶民に近い存在だったのです。

それが今や、稚魚であるシラスウナギの漁獲量は最盛期のたった1%まで減少し、希少種になってしまいました。

イワシのふっくら感

そこで、比較的安く手に入るイワシを開きにし、香ばしく焼き上げてタレはうなぎのものを使うという裏技が生まれました。

しかし、これが十分にうまいのです。確かに、身はうなぎほどにしっかりしたものではありませんが、少し残る小骨や、ふっくらした身の食感には、本物のうなぎを彷彿とさせるものがあります。

シラスウナギ養殖化へ

しかし7月17日、国立研究開発法人「水産研究・教育機構」からニュースが舞い込んできました。

稚魚生産

ニホンウナギの稚魚であるシラスウナギの養殖に成功したという報せです。

しかし、まだ研究段階にあり、成長したうなぎを市場に流すことはしないそうです。稚魚は鹿児島県志布志市の養鰻場に無償で提供されるとのこと。

日本人の愛するイワシ

うなぎには栄養が豊富に含まれ、スタミナ回復という意味では代えの効かない存在なのかもしれません。

それでも、市販のものでも十分に美味しい「蒲焼のタレ」を上手に活用して、うなぎの蒲焼の味を再現してみましょう。

ふっくらしたうなぎの食感とあっさりした白身魚の風味を兼ね備え、さらに蒲焼のタレともうまく融合する美味しい魚介類とは何だろう?

その答えは、イワシ、でした。

それにしても、シラスウナギ養殖ニュースには驚きました。
美味しいうなぎが再び、お手軽に安くいただける庶民の味に戻ってくれるといいですね。

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