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その「痩せ願望」もしかしたら摂食障害かも。

私は現在、体重が36キログラムしかない。
ちなみに身長は155センチ程度であるから、完全に低体重だ。

どうして、こんなに痩せているのかといえば、話は高校1年生の頃に遡る。

当時、クラス内の不和や成績について悩み、そして、体力的にも限界を迎えた私は、「お腹が空いているのに、喉が食べ物を拒否している」というような感覚から始まり、ついには「お腹が空かない。食事も取りたくない」という状況に陥ってしまった。
もちろん、急速に体重は落ちていく。
44キログラムあった体重が、1ヶ月ほどで38キログラムまで減少した。

その時の私には、「痩せたい」といった気持ちは全くなく、意に反して食べることが出来ない為に、痩せていく自分の身体を見て、恐怖を感じる程だった。

しかし、徐々に時間が経過して、この体重に身体と心が慣れてしまったのか、
「これが私のベスト体重だ」「この体重をキープする必要がある」という考えが芽生え始める。
結果、ストレスや体力面が改善して、食事を取れるようになっても、体重のことを意識してしまい、食事の取り方をコントロールしようとする自分が生まれた。

そうやって長い間私は、38キログラムで過ごしていたが、22歳の誕生日を迎えて、またしても食欲不振に陥る。
厳密に言うと半年ほど前から、食事を取ろうとしても吐き気に襲われる為に、食べ物を口に入れては水でそれを流し込むという食事の取り方をしていたのだが、最終的にはどうやっても食事を取ることが不可能になってしまったのだ。
34.9キログラムまで体重は落ち、これでは大変なことになってしまうと、栄養剤が処方された。

そうして、私はこの時に、

「自分は摂食障害に該当するのか?」

という疑問を抱く。

摂食障害というのは、

摂食障害には、「神経性食欲不振症」(いわゆる「拒食症」)と「神経性大食症」(いわゆる「過食症」)の2種類があります。「中枢性摂食障害」という難病であり、治療に非常に時間がかかってしまう病気です。

患者全体のうち、90%が女性であるという報告があります。また、10~20代に多く、近年では10歳での発症も珍しくないようです(厚生労働省より)。

とあり、その2つの中でも、神経性食欲不振症(拒食症)に私は当てはまるのではないかと考えたのだ。

ダイエット・胃腸症状・食欲不振がきっかけとなって発症します。食事の回数や量を減らすことで、極端に痩せようとする願望があります。実際は痩せていたとしても「太っている」と感じ、体重が増えることに対して強い恐怖を抱きます。

空腹に耐えられずに食べてしまうと、食事制限にくわえて、体重増加を防ごうと自ら嘔吐したり、下剤や利尿剤を乱用したりすることもあります(過食症に移行する場合もあります)。患者さんの中には「太りたい」と口にする人もいますが、実際に体重を増やそうとする行動がみられない場合は拒食症であると診断されます。

私は、たくさん食事を取ると不安になる。
また、そんな時に鏡を見ると、自身の顔が丸くなったように見える。
何度も体重を測りたくなり、その数値に振り回される。

こう書き連ねてみると、自分の体重に対する認知の歪みを感じる。

他にも拒食症は、

・太ることを恐れ、徹底した食事制限を行う
・食べ始めるまでに時間がかかり、小さく刻んで食べるなどする
・体重が著しく減っていても「太っている」と思い込んでいる
・体重を異常に気にして、少しでも増えていると嘔吐・排泄しようとする
・常に動き、カロリーを消費しようとする
・飢餓の反動で過食になる
・女性の場合、生理が来なくなる
・歯が抜けやすくなる
・脈が遅くなる、不整脈が出る
・電解質の異常が起こり、むくみが見られる

などといった症状があり、日常生活で様々な問題を引き起こしてしまう。
何よりも怖いのはこういった症状から「食べる喜び」を喪失する可能性があることだ。

実際私も、食べては吐き気に襲われたり、理由のない罪悪感に苛まれたり、それでも食べなければ身体に悪影響を及ぼしてしまうと思いつめ、散々な毎日だった。

記事には、

摂食障害は、病気だと理解してください。

痩せたいと思っている気持ちが異常であるかは、自分では気付きにくいものです。ですが、摂食障害になっていても気付かず治療が遅れると、どんどん治りにくくなってしまいます。自分の痩せたい思いが異常でないか、また周囲の方の様子が異常でないか、ここで紹介した症状をもとにチェックしてみてください。

とある。

私は今、食べたいものを食べたい時に食べたり、自宅で体重を測ることを止めるなどして、徐々に回復へと向かっている。
未だ体重増加に対しての恐怖心はあるが、「食べる喜び」を思い出すことが出来たことは大きな進歩だ。
何よりも、食べ物が美味しい。そして、食べることが幸せだと感じるのは、とても大切なことである。
そうして「痩せたい」や「太りたい」といった概念に囚われることなく、まずは充実した食生活を実現することが必要なのではないかと私は思う。

https://goo.gl/LGTyQc

via:いしゃまち

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