2016年4月1日より「障害者差別解消法」が施行され、世の中にはどのような合理的配慮(ごうりてきはいりょ)が飛び交っているのか?障がいを抱える人々はどのような合理的配慮と出会っているのか?そんな日常に潜む合理的配慮【GO!HI!(ゴーハイ!)】を紹介する当コーナーでは、当事者の日常で起こる「合理的いいね!」や「合理的じゃないね!」をお伝えしていきます。
※当コンテンツは、鹿児島を代表するローカル紙「南日本新聞」様にて2017年10月より掲載開始し、2018年3月5日(月)に掲載された紙面オリジナルコンテンツの【GO!HI!ゴーハイ的合理的配慮な日常-】をバックナンバーとしてお届けしています。
「優先」の認知まだまだ
Illustration by|*マリコ*
エレベーターの「優先マーク」は、障害者や妊娠中の人、お年寄りが優先できることを示します。ところが時々、ボタンの前に優先表示を示す看板があったり、ゴミ箱があったりすることがあります。
車いすユーザーは、ボタンに手が届かず、押しにくくなり、せっかく優先マークがあっても本末転倒です。優先マーク自体、まだまだ認知度が低いように感じます。先に入っている人たちに少し詰めてもらえば入れるところを詰めてもらえず、見送ったことが何度もありました。
かと思えば、エレベーター内のスペースは余裕があったにも関わらず、車いすで乗ろうとすると、先に乗っていた人たちが全員降りてしまったり。
優先はあくまで優先。専用ではないことを、知ってもらいたいなと思います。