2016年4月1日より「障害者差別解消法」が施行され、世の中にはどのような合理的配慮(ごうりてきはいりょ)が飛び交っているのか?障がいを抱える人々はどのような合理的配慮と出会っているのか?そんな日常に潜む合理的配慮【GO!HI!(ゴーハイ!)】を紹介する当コーナーでは、当事者の日常で起こる「合理的いいね!」や「合理的じゃないね!」をお伝えしていきます。
※当コンテンツは、鹿児島を代表するローカル紙「南日本新聞」様にて2017年10月より掲載開始し、2017年12月4日(月)に掲載された紙面オリジナルコンテンツの【GO!HI!ゴーハイ的合理的配慮な日常-】をバックナンバーとしてお届けしています。
傘差し出される気遣い
llustration by|えりこ
車いすユーザーの外出は、天候に左右されます。
傘を差したり、レインコートを脱ぎ着したりすることが難しいからです。そのため、急に雨や灰が降る場合も困るのですが、そんなときだからこその人との出会いがあります。
主に信号待ちをしているとき、ある人は無言でそっと、ある人は笑顔でコミュニケーションを取りながら、傘を差してくれます。中には自分がぬれていることも気にせず、気遣ってくれる人もいます。
考えてみると、このような出会いが多いのは車いすユーザーの特権ではないでしょうか。車いすユーザーだけとは限りませんが、自然に声をかけたことが、運命的な出会いのきっかけにつながるかもしれません。