障害のある方々が職業能力向上のため、日々培ってきた技能で競い合う
2018年7月22日(日)、障害のある方々の職業能力向上のため、
日々培ってきた職業技能で競い合う「第41回アビリンピック鹿児島大会」が開催されます。
今回は、あまりな馴染みのない方のために、このアビリンピックがどういう大会なのか?
また、どのような競技が行われるか、鹿児島大会の詳細などを紹介していきます。
ざっくり
アビリンピックとは?
アビリンピックは、英語の「能力」を意味する「Ability(アビリティ)」と「オリンピック」をあわせた言葉です。
正式名称は「全国障害者技能大会」と言いますが、この大会を親しみやすくするために、「アビリンピック」と呼ばれるようになりました。多くの方々に障害者の職業能力に理解と関心を深めてもらうため、障害者の方々の雇用促進を図る目的として開催されています。
大会の歴史
アビリンピックは、1972年11月に「全国障害者技能競技大会」
という名称で開催されました。
その後、1976年の第6回大会より、身体障害者雇用促進法の改正に伴い、「全国身体障害者技能競技大会」と名称が変更されました。
さらに1997年、法改正で知的障害者雇用が義務化されたことに伴い、「全国障害者技能競技大会」と名前を改めました。
また、2006年には、精神障害者が雇用率の算定の対象になる法改正が行われたことに伴い、アビリンピックに、精神障害者の方々も参加できるようになりました。
開催地について
第1回〜第25回までは千葉県のみで行われていました。
しかし第26回目以降の大会から、より多くの方に理解と関心を深めてもらうため、全国各地方都市で開催されるようになりました。
国際アビリンピック
1981年から始まった、ビリンピックの国際大会です。
4年ごとに行われ、2016年第9回大会までに、日本から500人の選手を派遣していました。
主な競技内容
アビリンピックでは、以下の職業技能競技で競い合います。
・パソコンを使った「文書作成」
・建築CADシステムを使った平面図作成の技能。
・工具を使い家具や木工の手加工技能。
・義足のソケット作成の技能。
・介護ベッドのベッドメイキング技能。
・オフィスビルの清掃清掃技能。
・喫茶店の接客サービス技能(規定競技と自由競技)
・家具製作の技能
そして今回の鹿児島大会では、手紙を出すまでの手順の速さと正確さを競う
「オフィスアシスタント」が新たに追加されました。
競技の模様
では、実際にどのようにして競技が行われているかを映像で観てみましょう。
こちらの映像は「コンピュータープログラミング」の競技の模様です。
ロボットを動かして図形を描いていくプログラムを作成しています。
競技開始後、出場選手はまずはじめに、課題に対しの戦略を組み立てていきます。
戦略を立てた後、ペンを取り付けたロボットで実際に図形を描いていきます。
第41回アビリンピック鹿児島大会詳細
アビリンピック鹿児島大会では、鹿児島市と薩摩川内市、2つの会場で様々な競技が開催されます。
競技開催日は両会場とも7月22日(日)に行われます。
ポリテクセンター鹿児島(鹿児島市)
ポリテクセンター鹿児島(鹿児島市)では、洋裁・建築CAD・ワープロ・ビルクリーニング・喫茶サービス(規定)喫茶サービス(自由)・ベッドメイキング(介護)・オフィスサポートの競技が行われます。
・ポリテクセンター鹿児島
(鹿児島商業能力開発促進センター)
〒890-0068 鹿児島県鹿児島市東郡元町14−3
国立・県営鹿児島障害者職業能力開発校(薩摩川内市)
国立・県営鹿児島障害者職業能力開発校では、家具・義肢・木工の競技が行われます。
・国立・県営鹿児島障害者職業能力開発校
〒895-1402 鹿児島県薩摩川内市入来町浦之名1432
via:全国障害者技能競技大会(アビリンピック)|高齢・障害・求職者雇用支援機構
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