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話題の心を打つ父からのネット投稿「障害者の息子へ 父より」に見る、当事者家族の想い

障害者の息子へ

今年4月に施行されたばかりの「障害者差別解消法」により、一人ひとりの困ったことに合わせた「合理的配慮」の提供が行政・事業者に義務化され、いわゆる”障害者への配慮や理解”とはいえネットでは様々な意見が飛び交っているが、実際のところその当事者に近い親族でなければ書けない想いもある。

神奈川県相模原市の障害者施設で45人が殺傷された事件。

当初ほどとまではいかないが、まだまだそのニュースや討論はメディア上で目に触れる事も多い。いまもなお、そしてこれからも障害のある人たちやその家族の心を深く傷つけているのは間違いない。

今、障害を抱えた息子を持つ父親がネット上に投稿した文章が話題になっている。多くの同じ立場である親や親族、当事者に関わる多くの人たちの心を打ち、共感を呼んでいる。

私もその一人だ。

私は思うのです。長男が、もし障害をもっていなければ。あなたはもっと、普通の生活を送れていたかもしれないと。私は、考えてしまうのです。長男が、もし障害をもっていなければ。私たちはもっと楽に暮らしていけたかもしれないと

「長男が、障害をもっていなければ」と繰り返された言葉。障害のある子どもの親が文章を載せたのは、先週金曜日、7月29日の未明のことでした。作者は、「重度障害者は生きていても仕方ないので死んだ方がいい」など、障害者を排除する趣旨の発言を植松容疑者が繰り返していたことを受けて投稿するに至ったと言います。

書こうかどうか迷ったが、私には精神の障害があり、兄弟にも障害を抱える弟がいる。

弟は、なかなか、普通のコミュニケーションが取れないので、思うようにいかないと大声をあげたりと、周りや家族、特に親を惑わすことも多い。

神戸記者も書いているように、いつかきっと良くなって、他の家庭の兄弟と同じようにいろんな話を一緒にできたらいいなあと思ったこともある。

この文章を書いたのは、神戸金史記者(49)。長男が3歳で自閉症と診断されました。家族は長男に妻、次男の4人。自身の家族を含め、自閉症の問題について、長年、取材してきました。

弟は、周りに迷惑をかけることも多々あるけれど、いつも楽しそうに生きていて、自由に暮らしている。

まさに、『人生は楽しむもの』というのを地でいっている

人生を楽しむ。ということが、苦手な私には見習うべき所が多い。

最後は、長男に直接呼びかけます。

 「息子よ。君は、弟の代わりに、同級生の代わりに、私の代わりに障害を持って生まれてきた。老いて寝たきりになる人は、たくさんいる。事故で、唐突に人生を終わる人もいる。人生の最後は誰も動けなくなる。誰もが、次第に障害を負いながら生きていくのだね。息子よ。あなたが指し示していたのは、私自身のことだった。息子よ。そのままで、いい。それで、うちの子。それが、うちの子。あなたが生まれてきてくれてよかった。私はそう思っている。父より」

この最後の文章を読んで、私も涙してしまった。

人生は、いつどうなるか分からないし、今は障害と無縁だと思っているあなたも、いつか障害を負うかもしれないし、誰もが年を取っていく。

障害のある人もない人も、手を取り合って楽しく暮らせる日が早く来て欲しいものである。

http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2837036.html

via:TBS ニュース

 

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