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2018.8.10:フリーペーパーVol.29発刊!

ドキュメンタリー映画「パーソナルソング」音楽の力で認知症を救う

音楽療法」というモノをご存知でしょうか?
音楽を聴いたり楽器を演奏したり音楽の力を利用することで脳を活性化させ、リラクゼーション効果もたらすリハビリ法です。

音楽には「気持ちをリラックスさせたり興奮させたりする働き」「コミュニケーションを引き出す働き」「ストレスなどを軽減する働き」があるとされ、認知症の高齢者から引きこもりになった児童にいたるまで、幅広い分野で活用されています。

音楽療法の歴史

音楽療法は、第二次世界大戦時のアメリカの野戦病院で、多くの傷病兵に音楽を聴かせたり演奏をさせることで兵士の治癒が早まったという事例があった後に、音楽による治癒効果があるとアメリカを中心に立証されました。
現在ここ日本でも、日本音楽療法会認定の「音楽療法士」という資格が存在します。

今回は、そんな「音楽療法」に関するドキュメンタリー映画「パーソナルソング」を紹介します。

映画「パーソナルソング」あらすじ紹介

介護施設で音楽療法の普及に奮闘する、ソーシャルワーカーのダン・コーエンを追ったドキュメンタリー映画です。

ある認知症の男性に好きな音楽を聴かせた途端、彼はそれまでの表情から一変、生き生きとした表情で歌を歌い、若い頃の自分の思い出を話し始めたのです。

それまで無気力に日々介護施設で生活していた認知症や精神疾患などで苦しんでいる人々が、音楽を聴くことで、歌い踊り自分の過去の思い出を話すようになるという奇跡が映像の中に記録されています。

本作は公開当時、数多くのメディアで取り上げられ、大きな話題となりました。
「音楽の持つ力」の他にも、介護施設が出来た歴史背景、ここ日本でも今後ますます大きな課題が必要になってくるであろう「高齢化社会の今後」についても本作では触れられており、観る者を考えさせる作品でした。

音楽と記憶はリンクする

本作を観て改めて感じたのは「音楽と記憶はリンクする」ということです。
私自身、音楽の魅力にハマってしまってかれこれ約20年になろうとしています。
いろいろな音楽を聴いてきたなかで、特にお気に入りの曲やアルバムは、今聴いても初めて耳にした時の衝撃やその時のシチュエーション、当時の自分自身など、様々な記憶が芋づる式に蘇ってきます。

自分の場合だったら例えばですが・・・
私の大好きな1曲で、イギリスのプログレッシヴ・ロックバンド、Emerson, Lake & Palmerの代表曲「Tarkus」です。

初めて聴いたのは、私が大学時代、通学時のバスの中でした。
その曲の凄まじさに大きな衝撃を受け、思わす立ち上がりそうになった当時の状況を、この曲を聴く度に思い出します。

自分の好きな音楽を聴くと、ウキウキしたり嬉しくなったりしませんか?
それ、実はあなたの脳の中で、想像以上にいろんなことが起こっているかもしれません。

音楽療法の存在、音楽の力を知ってほしい

私もこれまでに、音楽に助けられた事がたくさんありました。
私自身、音楽の力のスゴさを知っています。
「パーソナルソング」は、そんな音楽の力を証明してくれた素晴らしい作品でした。

音楽を聴いて、笑顔を取り戻したり、踊りだしたりする認知症患者の方々の姿を観ていて観ていて嬉しくなるとともに、音楽療法という治療の存在を初めて知ることが出来、私にとって非常に印象深い映画となりました。

私も、何かあった時のために家族や友人に「自分のパーソナルソング」について話してみたいと思いました。

まだまだ課題の多い「音楽療法」ですが、今後さらなる認知がなされればいいのではないかと、願います。