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This is WHO I AM.―これが私「ライリー・バット」ウィルチェアーラグビー

2018年平昌パラリンピックを経由し2020年東京パラリンピックまで、2016年から開始している5年にわたるIPC(国際パラリンピック委員会)とWOWOWによる共同プロジェクト、障害者アスリートを特集するWHO I AMシーズン2が10月29日から始まります。

第2シーズン第3弾は、リオ・パラリンピック、ウィルチェアーラグビー金メダリスト、ライリー・バット選手です。

ライリー・バット」の名を聞いてピンとくる人がどれほどいるだろう?

むしろ、ライリー・ビリー・クラブやライリー・チェーンソーと聞いた方が、理解できる人は多いのかもしれない。ウィルチェアーラグビーを称して「マーダーボール」とはよく名付けたものだ。

ここに、ロンドンとリオ、両方のパラリンピックで連続となる金メダルを獲得した正真正銘の戦力がいる。ライリー・バットだ。

金メダルとMVP

2016リオ・パラリンピック決勝、オーストラリアが59対58でアメリカに勝利した試合でバットは強固なディフェンスを披露。その試合で疑いのないMVPとしてチームを金メダルへと導き、パラリンピックのウィルチェアーラグビー競技で連覇を果たした。

チームは4年間、世界一の座を明け渡すことはなかった。

真の王者の証明

「リオの決勝はロンドンのようにはいかないと分かっていました。ロンドンではすべての試合のすべてのクォーターでリードを奪っていたのです。でも、数年の間に各国ともレベルアップし、私たちが以前のように勝てる状況ではなくなっていました」

と、ライリー・バットは語った。

「ロンドンではアメリカと対戦することのないまま優勝しました。だから、チームの優勝にはいつも疑問符が付けられていました。今回は、アメリカを破って正真正銘のチャンピオンだと証明するチャンスだと思っていました。この機会しかないと。チームのみんなも、きっと優勝できると信じていました」

追われる身として

どのようなスポーツでもそうだが、最善のゲームプランというものはどのチームでも研究が進んでいて、試合運びを読まれてしまう。バットの活躍は誰の目にも予想されることだったから、どこも戦略としてバットの活躍のを摘んできた。

ベンジ・マーシャルは華麗なステップ、トニー・ロケットは圧倒的なパワー、バットはバレエのような華麗さと獰猛な攻撃の両方に秀でていた。

仮に、マラソンが歴史あるオリンピックの有終の美を飾る最終種目であるなら、パラリンピックにおいてそれはウィルチェアーラグビーが担うものだと考えられる。

前日までに12,500席が完売となった決勝の舞台で、オーストラリアとアメリカは大歓声にふさわしい好ゲームを演じた。

これについても、バットは次のように語っている。

「2度の延長を経由しての勝利は厳しい消耗戦でした。自分は、たまたま勝った方のチームに所属していただけのことにすぎないのです」

via:The Advertiser

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